「そりゃあこうなるよね。」

ネットのニュース欄を眺めていたサヨさんが肩をすくめる。

『奥多摩で大爆発！【ドロフィーヌ学園】の施設、突如消失！？そこに一夜城が現れる！』

見出しがあり学園長代理のサヨさんの双子の兄、ジンさんとお城の写真がどんと出ている。

「無人て書いてあるな。城の中には人がいるはずだが。精霊は逃げたとしても他はどうしたんだ？」

カミュさんある程度の文字なら読めるようになったらしい。

「父上と母上はどうしたんだろ？」

のぞきこんでいたウサギが言う。

「兄上はネプチューンからまだ戻っておられない可能性が高いが、カラーはいるはずだけどな。」

いきなり現れた超ゴウジャスなお城はネオスという国のお城らしい。

ちなみにカミュさんはなんとネオスの王子、ウサギだがユーリは王妃の息子らしい。

「余計な人間がいなくなるまであんたもうろつかない方がいいよ。マスコミに捕まると何かとめんどくさいからさ。」

サヨさんがゆうまでもなくカミュさんは警戒しているようだ。

この異変のおかげで奥多摩校は休校、生徒や先生は帰る人は帰ったがこれがまた事態を悪化させやれ古代の研究者やら博士やら勝手に来てしまい大騒ぎ………ギンさんが城のまわりは厳重に警備をかけ、城もげんさんはじめとする蔵元家が警備しているらしい。

「騒ぎになったのは仕方ないさ。まあ赤字がうめれていいんじゃないですか。」

ギンさん、入場料や滞在費をとっているらしい。

私は動物達の安否確認でヘトヘト………。

私がやっていた『自然観察グラブ』は野生の子達がみんないなくなったしチップを初めとする保護した子達がいなくなったので辞めるはめに……急にだったからキャンセル料の請求がきて私が稼いだぶんはほぼ無くなり、サヨさんに借りるはめになった。

「アリさんに養育費増やしてもらいなよ。」

と言われたけどあてにならないんだよね。

アリさんは私の父親だ女たらしの貧乏アイドル、一時期は落ち着いてたけど今は養育費払えないぐらい金がないらしい。

昴さんは気にするなて言うけど自分の面倒ぐらい自分で見たいし学費はらわないなんて絶対に嫌なので収入方法考えたんだよね。

「もう、アルバイトも行けないのにどうしよう。」

口に出てしまった。

「キラ姫お気になさらず。姫を養うぐらいは財産タップリありますから。」

ギンさんに素敵な笑顔を向けられちゃ頭を下げるしかない。

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