異世界人は天才?

家の居候が増えた。

そして………

柱には百合に似た花が彫られ、ホコリを被っていたコレクションがこれまた彫刻を施した棚に飾られた。

そして区切られた棚の向こうは猫部屋になった。

「スゴーイ!カミュさんが作ったの?」

揺り篭をみて瑠璃ちゃんが関心する。

「気にいったかい?良かった。」

どういう仕組みかはわからないけど揺り篭の上にゆれるサヤサヤとなる葉っぱのオモチャにカノチャンが笑いながら手を伸ばしている。

「君は子守が好きなんだね。」

揺り篭の横にある棚のマリーをなでる。

「マリーはしっかり者のお姉さんだから私も仕事が出来て楽なんですよ。」

瑠璃ちゃんはこだわり強い樹里さんの衣装装飾をしたり料理したりしている。

この部屋はカミュさんが一人でやったらしい。

かんちゃんがいい弟子できたって喜んでいた。

「なんかさあ上とは偉い違いだよね。」

確かに、バルコニーの上はいたって現代的な食卓テーブルにテレビのある畳み空間だもの。

「美しい、語れる物を暗闇に押し込めるのは可愛そうだし魂をこめて作った人に失礼だよ。これなんて見てごらん美しい花の妖精が可憐に舞ってるよ。」

見たことないぞこれ。

「スゲー、母さんとじい様どんだけ買ったんだよ。」

先代と明美さんも骨董マニアだったのか。

「葉月に改装するの禁止にさせないと。」

さよさんの言葉はごもっともだ。

「損害賠償はチャラにします。治してもらた僕のギターとピアノもいい音だし。」

楽器も治したの?すごすぎ………。

「満足してもらって良かった。」

チップは出てこないけどどこにいっちゃったんだろ?

もとから野生のキツネだし山の

中でもいったかな。


ズズズ、何の音?

夜中に地鳴りで目が覚めた。

地震?

ズズズ!ズシーン!

まずいムックが鳴きながら開けたドアから出ていく。

とにかく学園出口に走っていくと出口をでた瞬間に昴さんとぶつかった。

「キラキラ、空飛ぶ城だ。」

ヘッ?寝ぼけてる?

「大変、ラピュタが墜落した。」

意味がわからないこと言いながらカノちゃんだいた瑠璃ちゃんと昴さんが全速で走っていった!?

「なに?なんなの?」

私とムックと昴さんは追っかけるはめになった。

バシャーン!

校舎のほうから見えるぐらいの水柱が立ち巨大なギリシャの神殿に洋風のお城をくっつけた建物が見えた。

「瑠璃、おまえなあ、カノン………乳にしがみついて平然とのんでるなよ。」

いや昴さんあなたも恰好やばいですよ。

バスローブ瑠璃ちゃんにかけたからパンツ一丁、やばい寮の生徒が起き出した。

バサッとマントが昴さんにかけられ髪をなびかせカミュさんが走っていった。



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