消えた建物と異世界人?

『大変、大変!』

貍が走ってきた。

「どうしたの?」

『チップの家がお空に消えた。』

エッ?そんなバカな。

走って行くと湖のほとりにあった赤レンガの建物が消えみんな集まっていた。

「昴、昔の建物があるだけだぜほんとに『ビーナスハウス』が消えた。」

潜水服姿のタツヤさんとトシさんが岸にあがってくる。

「あのなあ空飛ぶ石がついてるわけじゃねえんだから。とにかく生徒の無事を確認だ。」

ジ⚪の作品なら空に浮かんでるはずだけどという問題じゃない。

「あれ?うんいい気持ち。」

胸に顔をつっこんだウサギを思わず投げた。

「ワッちょっとまった。」

まずい、人がいた。

「キャー、トシさんどこで着替えてるの!」

全裸のトシさんがウサギに踏まれていた。

タッタッ!ドーン!

「キャー、あぶない。」

ウシが突っ込んできて私とトシさんが抱き合うように転がるはめに………。

トシさんは全裸……。

「トシお前は何やってるんだよばか野郎。」

晋作さん誤解と言ってる場合じゃない。

「モッケ、ストープ。」

牛を追いかけるまもなくボチャーンはでな音がした

大変、牛って泳げないよね?

「落ち着け落ち着けよお前。」

駆けつけるとモッケを押さえたタツヤさんがいた

「ウワッ昴生きてるか?」

ビショビショで救出した昴さんに蘇生をかけようとしている聖さん

「しっしかたない。」

ドカッ昴の蹴りがはいり聖さんがとんだ。

「てめえにキスされるならキラキラにされるほうがいい。」

真也がいたら蹴らそうなこといった。

「モッケ、無事だったか。」

ゲンジイなんで木刀腰に差してるの?

騒ぎに騒ぎをかけ大騒ぎだ。


家に帰ると走り回るサヨさんがいた。

「昴の部屋あたりが水びだし、こっちには影響ないけど研究室は大変。」

居間の半分も水浸しで泥だらけになったらしい。

『いきなり水が入ってきた。』

キャー、マリーと居間のいる子達が泥だらけ

居間に入るなりビックリ、猫達は迷惑な顔で震えている

「お風呂お風呂、これどうするの?」

ここは地下である、濡れた家具とか上にあげなきゃ。

とにかく泥だらけの猫達をシャンプーして

玄関から入った上も惨事だ。

靴が散らかってるし………。

片づけだけで1日かかった。

泥だらけになり私はまたシャワーを浴びることになった。



「下は改装中しますよ。狭いですがバルコニー部分を使ってください。」

家管理をしている寒流官九郎、通称、かんちゃんが次の日すぐにきた。

玄関ていっても見た目はマンホールから梯子を降りたスペースに靴の置場所があるどうやら玄関から水が降ったようでそこは破損、そこから階段降りたスペースは悲惨なありさま……階段の上のロフトスペースは無事だったので電化製品は何とか無事

「半蔵、お前は姫たちの手伝い。」

かんちゃんの弟子、服部半蔵くんはロフトで食器などをふいている私達に加わる

陶器類とかランプとか骨董品を拭くのは楽じゃない

割れたのもあるし、真也が帰ってきたら肝を潰しそうだ。

「そこのティーポット持ってきてもらえます。」

あのウサギだ、ウサギに割れたティーポット?

ウサギが耳をピンとたて割れたティーポットを前足でなぞると………治った。

手伝いしていたサヨさんと美月も驚いている

無残な陶器の残骸をウサギが治していく、試しにもちあげると綺麗に治っているばかりか輝いていい臭いまで?気のせいだ………。

「あんた何もの?」

「自己紹介おくれました。僕はユーリ.アマリリスと言います、なぜかウサギのままですが。ネオスの守人の息子です。」

ネオス?ウサギが魔法使い?

今は詳しく聞いている場合じゃないので片づけに専念する。


「俺は怪しい者ではないと言っているのに信じて貰えなくてな。」

怪しいでしょ紫色の軍服にマントだし。

「損害賠償を払ってもらいます。」

自分の寝室をつぶされ『ビーナスハウス』に納めていた機材と衣装と被害をこうむった昴さんは怒りモード。

「なんだこの紙切れは損害?ああ建物のことかそれならお安いごようどんなの希望かな?」

「建物だけじゃないんですけど。」

話しが通じてないとわかり英語で話しかける

昴さんは英語ペラペラだ

余計に話が通じなくなり……

「ちょっとした手違いで転送してしまったがまた帰ってくるさ。」

軽く笑顔で言われ賠償は諦めたようだ。

変な人だけどスッゴク美男だ、アメジストのような美しい瞳に束ねた髪は銀に赤がまぢっている。

「あっ、コラー!あんたは入っちゃダメでしょう。」

入ってきた鷹は美男に止まる。

「君はオーク族かい?」

あらめずらしいトシニイと私以外にはなつかないのに気持ち良さそうになでられている。

鷹の名前はフェニックス、トシニイが雛から育てた正真正銘の鷹である。

「カミュ、いつまでこうしてればいいのさ。」

いきなり声がしてカミュと呼ばれた美男がマントのポケットをあけるとフェアリーが出てきた!?

「プハー臭くて死ぬかと思った。てどここ?ネプチューンのどっかウワッ!」

昴さんに摘みあげられジタバタ暴れる。

「本物のこいつ?」

「彼はローゼン、れっきとした小さいが精霊だよ。すまん名前を言っていなかった、俺の名前はカミュール、ネオス王国の王子だ。」

またネオスもしかしてあのウサギとなんか関係あるの?

「キラキラ、紅茶変えた?スッゴクいい香りだ。」

昴さんがローゼンを机におろしサヨさんが入れた紅茶を飲んで目をまるくする。

変えてないけど確かに何だかバラみたいな香りする。

あのウサギが修理したやつだけど魔法の力?

「変えてないよいつも通りてなに?」

「お前、座って乳あたえろ。」

いきなり椅子から立ちあがり昴さんが突撃してきた

後ろを見るとオッパイ、まるだしでカノチャン抱いてきた瑠璃ちゃん

「あっサヨさんから伝言、ミキサーとかは駄目だけどアンプならすぐに治せるて。ギターのはりかえは龍馬さんの知り合いがやってくれるってただデザイン変えたいなら言ってほしいらしいよ。」

すごいなサヨさん、でも消えたものは戻らないよね。

昴さんがかけてあった誰かのバスローブをかける

瑠璃ちゃん、サヨさんの所からオッパイ丸出しで来たのかしら?

ヤバイでしょ……。

「ギターはタツヤにまかせる。俺は学園のことをやる、とにかく王子様はここにいてくれ。カンクロウ、お前こいつを見張れ。」

下で作業しているかんちゃんにどなる。

「その必要はないさ。俺もカンクロウさんの仕事を手伝おう上着はじゃまだ。」

その場で服を脱ぐ、鍛え抜かれて傷がある上半身まるだし。

ウワッきれい、ノースリブの昴さんといい勝負じゃなくて。

それで仕事するの?

「僕は見てるよ。」

ローゼンはロフトの木の手すりの上に座った。

「カノン、今日はパパとお風呂はいろうな、可愛いなあよしよし。」

オッパイ飲んで落ち着いたカノちゃんをあやしてキスしてか昴さんも出ていった。

私とカノチャンを抱いた瑠璃ちゃんが残された。

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