のみすぎと俺TUEEEE

「どーだ俺様の実力を思い知ったかケロ!」

「雑魚は俺が全部倒したし、お前今回何もしてないだろ…」

「してないじゃん…」

「してませんな。」

「俺様は!何もしないで!俺TUEEEEしたいケロ!!

異世界転生こそしてないケロが、国は渡ってきたケロ!」

やめなよ…。

みんながドン引きし、リアクションが何も無いことをいいことにヒキニートは話を続ける。

「俺様、謙虚な大人だから今のままから努力ゼロでチート&モテモテハーレムとか

そこまで我儘は言わないケロ。だからせめて戦闘後のドヤ顔くらい、多めに見るケロよ。」

さっき簀巻きにしたボスを片足で踏みつけながらヒキニートは鼻息を荒くして更に話を続ける。無駄に偉そうだ。


「俺様のことは別にいいとしても、寧ろもっと突っ込むべきことあるケロな。

こいつのクナイはどこから出てきたのかとか!」

MOROCHIN忍者の方を指さして言う。


「こ こ だ よ 。」

忍者がおもむろに股間のモザイクを指した。

どんな四次元ポケットだよこの肌色。

相変わらずなぜか蠢いている、キモッ。

「ほぅそこにどんな秘密があるのですじゃ?」

健さんは興味津々といった様子で近づいていく。

「あの爺ぃ、ヤバいケロ。」

冷や汗を流しながらヒキニートが私の後ろにそっと隠れる。

私もそう思うよ。

「ほらほら。よく見とけよ。」

「わーわー見たくないから!いいから!」

モザイクに片手を突っ込んでごそごそしているのを全力で止めた。

健さんはちょっぴり残念そうな顔をしていた。



「ところで話は変わるんだが、こいつはどうする?」

忍者が脱力したような声で私たちに聞いた。


あ、すっかり忘れてたわ。

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