第18話 お散歩帰り

「到着です、ここはカズマさんは覚えてると思いますが謎の施設と地下倉庫があった場所です、まぁ魔王軍幹部であるシルビアによって崩されてしまいましたけど」


俺達は願いの泉から20分ほど歩いた先に謎の施設と言われ日本の転生者が作った施設にいた。


まぁ先程ゆんゆんが言った通りシルビアが結界殺しを飲み込んで巨大化した為建物は崩れてしまって今は跡地見たいになっている


「ふむふむ、謎の施設に地下倉庫…崩れて無かったらちょっと探索して見たかったですね」


「そうだな、まぁ彼処には俺にとっちゃ懐かしくて色んな物があったからなぁ」


「懐かしくて?」


「そうだよ俺にとってはこの世界じゃもう手に入らない代物だ、まぁその一部は持ち帰っているけどな?」


「そうなんですね、なら屋敷に帰った後私に見せて貰っても良いでしょうか?」


「良いぜ、ありゃ元々魔力で動かしてるしな。」


「なるほど魔力で…あっカズマあれは何ですか?」


「ん?あっ」


「あっこれは確かカズマさんが使ったやつですよね?確か…れーるがん?」


そうたまたま崩れた施設の横にゴミのように置かれた日本の転生者が作ったレールガンもどきがそこにあった


また物干し竿みたいに使われてると思ったが捨ててあったのかよ


「んー!んー!…ちょっとこれ中々重たいですね…全然ビクともしませんよ」


「そりゃ元は機械見たいな奴だからな、にしてもこれもう壊れちまったのか?」


「んーどうなんでしょうか…多分まだ動くと思いますが」


「あの…これってどういう物か説明してくれませんか?」


「良いぞ、これは俺の国にあった武器でな色々改良されて魔法を吸収してその倍の威力で撃ち出すんだよ」


「ふむふむ、そうなんですねなら私の爆裂魔法を吸収させてその倍の威力で撃てるって事ですか?」


「そういう事だ、まぁそれは一度お前の爆裂魔法を吸収しているんだがな」


これが無かったらあの時結界殺しを吸収したシルビアに勝てなかったし、そもそもオーバーキルでネタ魔法とも言われてる爆裂魔法を吸収出来たのがのがラッキーだったな。


「なんと!?それは本当ですかカズマ!」


おっと何気なく言った俺の言葉に反応しぐっと顔を近づけてきた、あっ良い匂いがする。ってそうじゃない


「お、落ち着けめぐみん本当だから!、だから興奮して目を光らせないでくれ!怖いから!」


「おっとすみませんつい…このれーるがん?に私の爆裂魔法を吸収したと聞いて興奮してしまいました…ていうかさっき私の目光ってたんですか?」


「ついで目を紅く光らせるんじゃねぇよ全く…あぁ充分過ぎるほど光ってたよ」


「おぉ…という事は紅魔族は興奮すると目が光るんですね!それはそれでまた…!」


こいつまた目光らせ始めたぞ…どんだけ興奮してんだよ


「あはは…あっめぐみん何か思い出せそう?」


「えっあぁ、んーそうですね〜…」


めぐみんは周りを見渡しそのままうーんと唸りながら何か思い出せそうとしていた、ちょっと今のうーんは可愛かったな


「あっ」


「何か思い出したか?」


「あ、はい。えとシルビアって魔王軍幹部でしたよね?」


「ん?そうだぞ」


「それでは、それで確かシルビアはキメラで…それでいて男であって…」


「うっ…」


「カズマ顔色が急に悪くなりましたが大丈夫ですか?」


「カ、カズマさん!?大丈夫ですか!?」


「2人ともすまないだ、大丈夫だ問題ない」


何やら嫌な事を思い出しそうな俺は軽く深呼吸をした。


「そうですか、なら続けますが確かカズマがそのシルビアという女もどきに捕まって興奮していて、そしてカズマはシルビアが男と気づかず…」


「…」


「その後見事男のアレに気づいたカズマはそのまま気絶をして…ってカズマ?」


「カズマさん!?本当に大丈夫ですか!?」


「だ…大丈夫だ…問題…ない」


めぐみんよ何故どうでもいい所だけ思い出すんだよ、最初は確かに本物のおっぱいに揉まれて嬉しかったよ


けど途中から尻の方に違和感が出てきて最終的にシルビアが男だって事を知って…駄目だ思い出してきたら涙が…


「カズマ?どうして泣いているのですか?」


めぐみんが心配してくれるのか、跼みながら俺に話しかけてきた。あっ相変わらず黒パンなんですね


「泣いてなんかねぇよ、ただお前のおかげで嫌な事を思い出しただけだ」


「おっとそれは失礼しました、それより人のパンツ勝手に覗かないでください」


「お前がわざと見えるような感じに脚を開ける方が悪い」


「カズマさん最低…」


おっとゆんゆん今の発言は俺でも傷付くぞ、ゆし後でスティールしてパンツ剥いでやろう


「はぁ、ゆんゆんそろそろカズマが危ない事をしそうな感じがしそうなので私達は帰るとします、明日またお願いしますね」


「おいめぐみん何でこんな時だけ感が鋭いんだ」


「何でって言われてもカズマの顔見てたら何故か自然と分かっちゃうんですよ」


「えっ」


何言ってるのこの子顔見ただけで分かるとかどんだけ俺の事見てんだ、てかこいつ記憶無いんじゃないのかよ


「めぐみんがそう言うなら今日は此処までにしとこうかな…あの本当に明日も一緒に散歩出来るんだよね?」


「えぇ良いですよ、私の気分が良ければですが」


「もうめぐみんてばまたそんな言い方しちゃってもぅ…けど何か少し普段のめぐみんらしくなったって感じね」


「だってよめぐみん良かったな」


「ふっゆんゆんに言われると嫌な気がするのですが…まぁ今回だけ良いでしょう」


「もうめぐみんってば!」


しかし帰るにしてもまだ時間的に余裕はあるしなー


「それじゃ私は帰りますねカズマさんめぐみんまた明日〜!」


ゆんゆんはそう言って来た道を戻り自分の家へと帰って行った


「さてと、ゆんゆんが帰ったしどうすっかな」


「そうですねならちょっと里の近くにある平原に爆裂魔法でもぶっ放しますか?」


「お前来て早々物騒な事言うなよ…流石に今日は駄目だ」


「むぅ、カズマのケチ」


「いやいやケチじゃねぇよ、おぶって帰るの俺なんだぞ」


「そうですけど…今日はまだ私爆裂魔法撃ってないんですよ?」


こいつ最近また爆裂魔法を撃ち始めたせいか、爆裂欲が増して来てる気がするな…面倒くせぇー


「あっカズマ今めんどくさいとか思いましたね」


「だから一々人の思った事を読むなって!」


「ふふっ、まぁカズマがこんなんじゃおぶられても気持ち良くないですし今日は諦めますけど明日は撃たせてくださいよ?」


「分かったよ、明日な明日」


「やりました!」


「んじゃめぐみんさっさと帰るぞー」


「あっちょっと待ってください」


「ん?」


めぐみんがそう言うとまた俺の左腕に抱きついて来た。えっ待って何でまた腕に抱きつかれてんの俺!?


「ちょめぐみん!?」


「別に初めてでは無いのですからそんなに慌てなくても」


「いやいきなり腕に抱きつかれたら誰だって慌てるわ!」


「まぁ良いじゃないですか、今日は爆裂魔法が撃てないんですし少しの間こうさせてもらいますよ?」


「わ、分かったよ。んじゃ早く帰るぞ」


「そうですね行きましょうか♪」


ちょっと甘酸っぱい雰囲気を感じながら俺とめぐみんは家へと帰っていったのだった





「おっ家が見えて来たぞ」


「やっとですか、しかしあそこから家まで帰るのに1時間もかかるとは…」


俺とめぐみんは先程の謎の施設から歩いて1時間程歩いてようやく家に着いたのだった、流石に1時間も歩くのは辛いわ。


「カズマ早く家の中に入りましょう」


「そうだな、早く家に入って一緒にくつろごうぜ」


「それも良いですが私は先にお風呂に入りたいです」


「そうかい…相変わらずボロいドアだな」


「そうですね、今更ですが何でこんなにボロいのでしょうか?」


「それはお前のお父様に言ってやれ」


「?」


首を傾げるめぐみんを無視し俺はボロいドアを開けると、何やら居間から何やらアクアが叫んでる声が。


うん嫌な予感しかしないなこれ。


「ゆしめぐみんさっさとお前の部屋に行こう」


「どうしてですか?何やらアクアが叫んでるのですが…ちょっと行ってみましょう」


めぐみんがそう言って手早く靴を脱ぎ居間へと向かっていった、アクアが叫んでるとか絶対碌でもない事なんだけどなぁ


「しょうがねぇなぁ…」


俺はそう一言呟くとめぐみんの後を追うように居間へと向かっていった。




「ちょっと何で私のお酒がないのよぉぉぉ!!」


「ア、アクア!流石に人様の家で泣くんじゃないぞ…!!」


うわぁ…やっぱ碌でもない事だったわ…どうやらアクアは予め鞄に入れて持って来たお気に入りのお酒が無いらしく、それで泣き叫んでるようだ。


ちなみにこめっこは何故アクアが泣いてるのか分からないみたいで首を傾げている。あっダクネスがこっちに気づいた


「あっカズマそれにめぐみん!帰って来てたのか!」


「おう、戻ったぞ。おいアクア人様の家で泣くんじゃねぇよ」


「ちょっと帰って来て早々そんな事言うの!?私はこんなに悲しんでいるのに!」


「ねぇねぇアクアお姉ちゃんはどうして泣いてるの?」


「こめっこ、アクアが泣いてるのは馬鹿だからだよ。」


「なるほどアクアお姉ちゃん馬鹿なんだね!」


「うわーん!!カズマさんが私の事馬鹿って言ったー!!」


こめっこは納得した顔でうんうんと頷きアクアは更に泣き叫んだ。


「カズマ流石にこの状況でアクアに馬鹿と言っちゃ駄目ですよ!もし言うならアクアが寝てる時じゃないと!」


「ちょっと!?めぐみんそれ私の事庇ってくれてるのよね!?」


「え?もちろん庇ってるつもりですよ?」


うん絶対庇うつもり無いだろお前、ちょっと口元ニヤついてんぞ


「あーもうアクア一々泣くなんじゃねぇよ!!酒なんて帰ったら買えば良いだろうが!」


「うっ…それって一本だけ?」


ヒクヒクと言わせながら此方をチラチラ見てくるアクア、まるで嘘泣きのようだなこの駄目神は。


「二本までなら許してやるよ」


「二本…三本なら…」


「ワガママ言うんじゃねぇよこのだめが…ん?」


駄目神と言おうとした所で俺の服の袖を引っ張るめぐみん、めぐみんの顔を見ると今日だけ許してやれと言いたそうな顔をしていた。


お前アクアの事だって碌に思い出して無いくせにこういう優しい所は抜けないんだな…たく。


「分かったよ三本なら許してやるよ!!」


「ほ、本当に?カズマさんそれ本当に!?」


「あぁ本当だよ!礼を言うならめぐみんに言えよ!」


「よっしゃぁぁ!!めぐみんありがとー!!」


「いえいえ、私は特に何もしてないので礼を言う程では…」


めぐみんがアクアに礼を言われて戸惑ってるがまぁこれで何か思い出すきっかけになれば良いな。


「カズマすまない、全く紅魔の里に来て初日だと言うのに…」


「そうだな、本当先が思いやられるぜ…てかゆいゆいさん達は?」


「ん?あぁゆいゆいさんとひょいざぶろーさんはちょっと買い物にな…おっ帰って来たみたいだぞ」


ガサガサと玄関から聞こえるみたいなのでひょっこり居間から顔を出すとそこには何やら袋を持ったひょいざぶろーさんとゆいゆいさんがいた。


「おやカズマくん帰って来てたのか」


「みたいね、カズマさんお帰りなさい」


「あっえっとただいまです…その何処へ行ってらしたんですか?」


「いやなちょっと買い物がてら近くの森に行ってな、そしたら丁度良い具合に成長した一撃熊がおってなぁ。軽くボコして皮と肝だけ売っぱらって美味しい部分の肉だけ貰って来たのだよ」


「もうあなたったら、そう物騒な事を言っちゃ駄目ですよ?」


えっなに買い物って森に行ってモンスター倒しに行く事なの?紅魔族って恐ろしいなおい!!《ルビを入力…》


「カズマカズマちょっと服が汗臭くなって来たので早くお風呂に入りたいのですが」


「風呂入りたいならさっさと風呂場に行けば…ってお前何処にあるか知らなかったんだっけか」


「はい…」


「あらめぐみんも帰っていたのね、お帰りなさいお風呂なら居間の隣にあるから入ってらっしゃいな。もうお風呂も沸かしてあるからね」


「えっんと…ただいまです…そのゆいゆいさんありがとうございます」


「もうまたかしこまっちゃって、気楽に接して良いのよ?それに、私達は親子なんだからさん付けはやめなさいな?」


「そうだぞめぐみん、少しは気楽にして良いんだぞ?」


ゆいゆいさんとひょいざぶろーさんはめぐみんに優しくそう言った、流石親だけあって自分の子供の扱いが手慣れてるな。


「は、はい!そのゆいゆい…ありがとうございます…」


「どういたしまして…ほらあなた此処でぼさっとしてないで早く晩御飯の用意しましょう?」


「そうだな、それじゃカズマくん晩御飯が出来上がるまでゆっくりすると良い」


ひょいざぶろーさんとゆいゆいさんはそう言って居間にある台所へ向かっていった。


紅魔族って変な所はあるけどこういう所はしっかりしてるよなぁ、そう思ってるとひょっこり顔を出すゆいゆいさん。ん?何だろうか?


「皆んなには黙っておくから2人で一緒に入っちゃなさいな?着替えは用意しておくから。ふふっ♪」


「「なっ!?」」


「母さーん?何してるんだーい?」


「ごめんなさいあなたー今行くわ〜♪」


ゆいゆいさん流石に今の発言はやばいんですけど!?こんな時でも平気で言ってくるゆいゆいさん恐るべし!!

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