第11話 楽しい食事
「アクア〜!多分2人とも二階にいるだろうから見てくる」
「えぇ分かったわ〜それじゃ私はお酒でも飲んで待ってるわねー」
どうやらダクネスが二階に上がってくるみたいですね。ここでカズマと一緒にいるとバレたらまた何か言ってきそうです。
「カズマ?早く部屋から出ないとやばいですよ?」
「あぁ…そうだな…そのめぐみんさっきは…」
「はぁ、大丈夫ですよもう怒ってませんし後でちゃんとカズマの部屋にお邪魔させてもらいますね」
「そ、そうか!分かった!んじゃまた後でな!」
バタン
「はぁ…結局色々あって言えませんでしたね…次はちゃんと言えるかな…」
カズマは私が怒って無いと言うと嬉しそうに部屋から出て行きました。
にしてもカズマが怒るとあんな事してくるなんて思いもしませんでしたびっくりです。
「私の胸を思いっきり揉んだりしてくるとは予想外でした。あっ今何時でしょうか」
私はふと部屋の時計を見ると時刻は20時をまわっていた確か18時頃に帰ってきたから2時間ほど寝てたのでしょうかね
「ニャー」
「ん?おやちょむすけでは無いですか最近全く見なかったので忘れていましたよ」
「にゃ!?」
そう言うと驚くちょむすけ、だって本当に最近見なかったんですからね。
忘れられてもおかしくは無いのです。
「まぁ良いです、ほらこっちにおいで」
「にゃーん」
ちょむすけを呼ぶと喜んで飛んできて私の膝の上でゴロゴロと唸りながら寝転がった、やっぱ私には相当懐いてるんですね。
「ウフフ、ちょむすけは悩みが無さそうで羨ましいです。」
「うにゃーんゴロゴロ」
「私は今日またちょっとだけ悩み事が出来ました…まぁあんまり気にするほどの事では無いんですけどね?」
「にゃー?」
「ウフフ、何言ってんだって顔してますね。まぁ今の私はある意味空っぽみたいなもんなのですよ」
「にゃー…」
「大丈夫です、どうせすぐに色々と思い出して見せますし。今日みたいにまた…」
「カズマー?部屋にいるのか〜?」
おやダクネスが2階に来たみたいですね、ちょむすけをベットに移し私はベットから降りそっと扉の前に行く。
ガチャ
「おっダクネスか帰って来たんだなおかえり」
「あぁただいま。カズマ部屋で何をしていたんだ?」
「ん?いや実はなまたちょっと商品を開発しててな、今ひと段落ついた所だよ」
「そうか、あんまり根を詰め過ぎないようにな。あっカズマひと段落ついたなら居間で来てくれご飯まだ食べて無いだろう?」
「あっ確かにそうだな、何だ今日は飯作ってくれんのか?」
「そうだ、私はめぐみんを呼んで来るから先行っててくれ」
「了解、んじゃ後でな〜」
「ふむご飯ですか…そいえば晩御飯はまだ何も食べてませんね」
そんな事を思ってるとぐぅ〜という音がお腹から鳴る。
「お腹が空いて来ました…さて私も居間に…」
コンコン
「めぐみんー?そろそろご飯なのだが起きてるかー?」
おっ扉をノックした後ダクネスの声が聞こえてきました。
扉越しに言い合うのもあれだしついでに居間に行くつもりなので私は扉を開ける事にした。
ガチャ
「すみませんダクネス、起きてますよ」
「良かった、そろそろご飯にするから居間に来てくれないか?まだ何も食べてないだろう?」
「そうですね、今日は疲れてさっきまで寝ていましたので。ありがとうございますダクネス」
「いや良いんだ、それじゃ居間に行こう。ご飯はすぐに作るぞ」
「はい、楽しみにしてますよ?」
「あぁ!任せておけ!」
「ニャー」
「ん?ちょむすけでは無いか最近見なかったから忘れていたぞ?」
「にゃ!?」
ちょむすけ本日2度も同じ事を言われる。
あれから私とダクネスは一階に降り居間に向かうとそこには何やら言い合いをしているカズマと既に酔っているアクアがいました。
ちょむすけは2度も同じ事を言われたのを気にしてるせいか部屋に閉じこもってしまった。
「おっ?やっときたか早く飯作ってくれこの馬鹿を相手するの面倒なんだよ」
「だーれが面倒ですって!?」
「おめぇの事だよこの馬鹿が!!何でもう酔ってんだよ!!」
「あー!!また馬鹿って言った!」
「あはは…それじゃ私はご飯作ってくるからめぐみんもそこに座って待っててくれ」
「あっはい分かりました」
「大体帰って早々酒飲むか!?普通!?」
「良いじゃない別に!だって飲みたかったんだもん!!」
「だってもくそもあるかー!!」
はぁまた言い合いしてるのですかこの2人は…とりあえず私はカズマ隣の椅子が空いていたのでそこに座る事にしました。
「大体お前はいつもいつも…めぐみん何故俺の隣に座るんだ?」
「たまたま此処の椅子が空いていたからですよ」
「そ、そうか…」
「あらぁ〜??何でカズマさんたら顔が赤くなってるわけ〜?もしかしてめぐみんと何かあったのかしら?プークスクス」
「うっうっせぇ!!調子こいてんじゃねぇこの駄目神が!!『スティール!』」
「え?あぁ!!カズマさんが私の酒を捕ったー!!」
「ふっ!!こんなもん全部俺が飲んでやるよ!!」
カズマはそう言うと残り半分になった酒をコップに移さずにそのままゴクゴクと全部飲み干した。
アクアはただそれを涙目ながら呆然と見ていた…カズマに挑発し過ぎたせいですね…哀れな…。
「ぷはぁぁぁ!!いやぁこの酒うめぇなぁぁ!!」
「私の…私のお酒が…」
「ふぅさて飯はまだかなー」
「カズマは鬼ですか鬼畜ですか…ちょっと引きましたよ私」
「おい今の見て引くなよ、あれは明らかにアクアが悪いぞ俺を挑発しまくってたしな」
「だからと言ってお酒を取り上げてしかも目の前で飲み干すのは流石に…」
「何かお前に言われるとぐさりと来るんだが…しょうがねぇな…おいアクア」
「何よ…私のお酒を盗ったカズマさん」
「明日良い酒買って来てやるから今台所にある酒で我慢しろ、これで良いか?」
「…お酒は今日と同じやつでお願い…」
「はいはい分かったよ」
「ゆし!んじゃまたお酒持ってくるわ〜!」
「お酒を買ってくるって言っただけで許すとは…アクアは案外ちょろい人なのですね」
「そうだな、まぁとりあえずこれで良いだろ?」
「えぇそうですね、あっそろそろご飯出来た頃ですかね?」
「んーどうだろうな、まぁ出来たならダクネスが呼ぶはずだが。もう少し待ってみるか」
「まだ待つのですか…しょうがないですね」
「何故偉そうに言うんだお前」
とりあえず少し待ってるとダクネスとアクアが台所から出て来ました。
アクアは片手にまたお酒を持ってますがちょっと減ってるように見えます…こっちに来る前に飲みましたね…。
「ゆし、皆んな席についたな。んじゃいただきまーす」
「「「いただきまーす」」」
ダクネスが作って来たのはカズマから教えてもらったミートスパッゲッティというやつを作ったみたいです。
「どうだめぐみん?美味しいだろう?」
「はい、これは普通に美味しいですね。ダクネスの作る料理ってどれも味付けが普通なんですね」
「ふ、普通だと!?」
「はっはっは!そうだぞめぐみんダクネスが作る料理はどれも普通なんだよ」
「カズマ!またそういう事を!しかもめぐみんに!」
「なるほど、この料理以外を作っても普通なんですか。覚えておきましょう」
「ちょ!?めぐみん!?」
「まぁまぁダクネスそんな落ち込まずにお酒でも飲みましょーよー!」
「お前どんだけ飲むんだよ…」
こうして皆んなと話をしながらご飯を食べるのも悪くないですね、これもまた懐かしい感じもしますし。
「お前は何ニヤニヤしてんだめぐみん」
「ん?いやただ賑やかだなぁと思いまして」
「賑やかねぇ…まぁこんな感じでもお前がある程度思い出してくれれば俺はそれで良いよ」
「カズマはご飯の時でもわたしの事気にしてくれるんですね」
「そ、そりゃな…元を辿れば俺の不注意でこうなった訳だし」
「ほぅ、そういえばこうなった原因をまだ聞いてませんでしたね。」
「そうだな、それはまた後で話してやるよ」
「後でとか言っておいて結局教えないとか無しですよ?」
「分かってるってほら、冷めないうちに早く食おうぜ」
「ふふ、そうですね」
そうして皆んなと楽しい食事はあっという間に終わった。ご飯を食べ終わった後は食器を片付けアクアはまだお酒を飲むと言って一本抱えながら自室へ戻っていった
ダクネスも食器を洗い終わった後お風呂の前に筋トレすると言って一旦自室へ戻っていった。
「2人とも自室へ戻って行きましたね」
「あぁそうだな、んじゃ俺も部屋に戻るとするか」
「分かりました、それじゃ私は先にお風呂に入ってからそちらに行きますね」
「…誰にも見られずに来るんだぞ?」
「分かってますよー、それより私が来るまで寝ないでくださいよ?もし寝てたらあの事バラしますからね」
「おい、さらっと俺を脅すな!適当に暇つぶしてるから寝ねぇよ。」
「ふふ♪それではまた後でカズマ」
「はいはいまた後でなめぐみん」
そうしてカズマは自室に戻り私はお風呂に入る為に一旦部屋へ戻り着替えの服と下着を取りそしてお風呂場に向かいました。
ちらっとベッドに寝ているちょむすけを見ましたが、寝顔を見てると色々吹っ切れたみたいですね。
そして私はお風呂の脱衣所につくとささっと今着てる服と下着を脱いでいく。
「にしても…やっぱちょっと汗臭いですね…。カズマに揉まれたせいでしょうか。それに下着も少しネチャネチャしてる感じがしますし」
そう脱いで見ると身体は汗臭く下着はネチャネチャとした粘液がくっ付いていた。
「やっぱあの時少し漏らしてたのでしょうか…まぁカズマに気付かれなくて良かったですけど…。」
まぁこんな事気にしていてもしょうがない、早くお風呂に入ってこの汗臭い感じを取ってカズマの部屋に行きますか!
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