第10話 カズマはやっぱり変態

「ふぅこれでよしっと…」


あれから俺はめぐみんと一緒に屋敷へ帰るとまだダクネスとアクアは戻ってきてないみたいでめぐみんは

「少し疲れたので部屋で仮眠を取ってきます」と言い部屋に戻って行った。

俺は特にする事が無いので居間にあるソファの前で暇潰しに新しい商品を開発していた。


「しっかしあいつら遅いなーもう20時になるぞ…」


そう既に日が暮れており夜になっていた。

このままじゃいつ飯が食えるか分からないし時間的にも先に俺とめぐみんの分の飯でも作って食べとくか…


「ゆし、とりあえずめぐみんを起こしに行く前にこれを片付けておくか」


めぐみんを起こしに行く前に作りかけの商品を自室へと運んだ後めぐみんの部屋へ向かう事にした。



コンコン


「おーいめぐみん〜そろそろ飯にするから起きてくれ〜」


「…」


んー部屋をノックしても反応がない…まだ寝てんのか?とりあえずもう一回


コンコン


「めぐみーん?まだ寝てんのかー?」


「…」


駄目だ反応ねぇな…しょうがないちょっとめぐみんには悪いが部屋に入らせて貰おう


「めぐみん部屋に入るぞ〜」


ガチャ


んー最近よくめぐみんの部屋に入ってるがいつ来てもドキドキしてしまうな…俺は部屋を見渡すとベッドで寝ているめぐみんを見つけた


「めぐみん〜?早く起き…」


「んん…カズマぁ…」


俺はベッドに近づき起こそうとすると壁の方に向いて寝ていためぐみんが寝返りこっちに向いて来た。

そのせいなのか月明かりでめぐみんの顔が良く見え普段より可愛く見えてしまった俺はつい見惚れてしまった。


(何見惚れてんだ俺!俺はめぐみんを起こしに来たんだ!決して寝顔を見に来たんじゃない!)


「ん…あれ…カズマ?何故私の部屋に…ふぁぁ…」


おっとこんな葛藤してたらめぐみんが起きてしまった。

けどまぁ起こす手間が省けて良いんだが何だこの残念感は謎だ。


「お前を起こしに来たんだよ何度もノックしても反応無いから部屋に入って来たんだ」


「なるほど…そうだったんですね…」


めぐみんは未だ眠いのかまだ目の周りを擦っていた。

やばいこいつってこんなに可愛いかったけ!?

落ち着け俺!落ち着くんだ!


「あっ丁度良いですしカズマちょっと話があるので良いでしょうか?」


「ん?話?しかも丁度良いって?」


「ウィズの店から帰る途中言ったじゃないですか。部屋に行っても良いかと」


「あっそいえば言ってたなお前」


「えぇ本当はその時に話すつもりだったのですがカズマが私の部屋に来て丁度良いですししかもカズマの様子を見るとまだ2人は帰ってきて無いのでしょう?」


「まぁそうだが…本当お前感が鋭いな…」


「それは褒め言葉でしょうか?まぁ良いです。カズマいつまでも立ってるのもあれですし扉を閉めて隣へ来てください」


「え?いや良いよ俺は床に座るしてか何で扉を閉めなきゃ…」


「駄目ですか?…ウル」


なっこいつ上目遣いだと!?まさかこいつ俺の弱点を?てか何で泣きそうな感じなんだよ!くそこんな顔されたら!


「わ、分かった!隣に座れば良いんだな!?」


「はい、では早く扉を閉めて隣へ来てくださいな」


俺はめぐみんの上目遣いに負けしぶしぶ部屋の扉を閉めめぐみんの隣に座った。

どうしてこうなった!


「カズマ嫌なら嫌と言えば良いんですよ?」


「いやあんな顔したら断る男なんていないぞ…」


「ふふ…そうですねカズマは女性に弱いんですか?」


「いやいや別に俺は女性に弱いってわけじゃないし、この際言うが俺は街1番のセクハラ男だぞ?普通にダクネスとかに色々やってたりするし」


「そ、そうなんですか…へぇ…」


おっとめぐみんがドン引きしてきたぞ、これはいかんなあっそうだ


「おいおいそんなに引くなよ傷つくだろ」


「いや引かせるような事を言うカズマが悪いのですが」


「ほーんていうかお前記憶が無いからそんな事を言えるんだろうけどお前俺に惚れてたんだぞ?」


「え?ええええぇ!?」


めぐみんはあまりにも突然過ぎたのか顔を真っ赤にし頭を抱え何やらぶつぶつ言い始めた


「おい何ぶつぶつ言ってんだ?落ち着けよ」


「これが落ち着いていられますか!?突然私がカズマに惚れてたんだと言われて!?」


「いやまてまて確かに言ったが嘘かもしれないだろう?」


うん確かに言った言ったけどさ何でこんなに真に受けるんだよ。

普通は何かの冗談だと思うじゃん?まぁ本当にこいつは惚れてんだけども。

それでも「いやぁー何冗談言ってるんですか〜」とか言うぞ?


「嘘!?嘘何ですか!?私がカズマに惚れてた事は嘘だったんですか!?」


「あーもう!落ち着けって!そして一々真に受けんじゃねぇ!」


「カズマがそんな事を言うからでしょう!!」


「俺のせいかよ!?」


「そうです!カズマのせいですよ!」


「そうか俺のせいなのか!ならもう良い!」


「え?きゃ!?か、カズマ!?何を!?んっ!」


ゆしちょっと何だか腹立ってきたので反撃だこの野郎!

俺はめぐみんを押し倒し手を出せぬよう片手で左手を抑え右手でめぐみんの胸を揉んでやった


「おっ?何だ?感じてるのか?しっかしお前揉めるほど無いと思ってたが何だこの程よい柔らかい感じは!揉んでるこっちも気持ち良いぞ!」


「そ、そんな事言われても…はぁはぁ…もう胸を揉むのはやめて…あっ!」


「んーどうしよっかなーおっとすまんどうやら乳首を摘んじまったようだぐへへ」


「んっ!…ぜっ…たいわざとですよね…はぁはぁ…」


あかん俺の鬼畜の心が目覚めてしまったせいで止めようにもやめれない!てかマジでこいつの胸気持ちよ過ぎ!


「おーいカズマー?めぐみんー?帰ったぞ〜?」


「全くこのアクア様が帰って来たというのに来ないなんて…何やってるのかしら!」


(何でこのタイミングで帰ってくるんだあいつらー!)


「カズマ…流石に今バレたら…んっ…やばいですよ?」


「うっ…それもそうだな…」


めぐみん言う通り明らか今バレたら本当に牢屋送りになりそうなので俺は大人しくめぐみんから離れる事にした。


「ふぅ…後少しでカズマに私の大切な何かを取られる所でした…」


「お前な…けどその…いきなり襲って悪かったよ」


「全くですよカズマがこんなにど変態だとは思いませんでした」


「ぐうの音も出ない…」


けどまぁ確かにイライラしたからって今のはやり過ぎだったよな…本当自分が何故あんな事したのやら…


「アクア〜多分2人とも二階にいるだろうから私が見てくる」


「えぇ分かったわんじゃ私は居間で待ってるわねー」


「あっカズマ早く部屋から出ないとやばいですよ?」


「あっそうだな…めぐみんその…」


「はぁ、大丈夫ですよもう怒ってませんちゃんと夜中にでもカズマの部屋にお邪魔させてもらいますよ」


「そ、そうか!んじゃまた後でな!」


いやぁあんな事をしても許して貰えるとは…めぐみんって心が広いな〜!。けどもう絶対にあんな事はしないようにしよう。俺はめぐみんの部屋を出てダクネスにバレぬよう自分の部屋へ戻っていった



「はぁ…結局色々あって言えなかったですね(まぁ殆どカズマのせいですけど)…次はちゃんと言えるかな…」


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