論点ずらし

 よく巷で見かける言葉ですね。


 全く会話になっておらず、いつまでも論争が続くものは大抵この論点をずらす事で起こります。


 ここでは実際僕が体験した、見たものを紹介します。



 とあるツイートで、


「ネット公開している小説を読んでいたら、その最中に勝手に消された」


 とぼやいてすたのですね。


 そしたらその作者がそれを見つけ、


「公開したものをどうするかは作者の自由。それをとやかく言うのは筋違い」


 と書き込んでいました。

(このエピソード自体は以前にも紹介したものです)



 ここで注目するのは論点ずらし。



 作者のツイッターアカウントを見ると。


「著作権というものを知らないのが多すぎる」


「そうだそうだ」



 と仲間内で盛り上がっていました。



 当たり前ですが、先のぼやいた人も著作権が分からないわけではないでしょう。



 何かを侵害しているのなら訴え出ればいいだけです。


 ここではそんな事を言っているのではなく、読んでいる最中に突然消された事について言っているわけで。



 権利の話など何もしていないわけですね。



 作者に法的、規約的に非道な所はないからツイッターでぼやいたのです。



 それをあたかも自分に悪い所は無いと言わんばかりに、著作権を取り上げて、自分に非が無いとファンに食って掛かるという行動。


 それを取り巻きも支持する。


 周りも作家仲間じゃないのか? 大丈夫なのか?



 私もやんわりとファンをないがしろにしてもいい事は無いよ、と大御所の言葉を引用してリツイートしましたが、


 それには「お金をとらない無料の物の話ですよ」


 と返してきた。



 著作権に無料有料関係ないよね。



 非常に小さい。


 小物である事を周りに知らしめて何になるのか。



「あなたもプロなら著作権は分かると思いますが」


 とはなから論点をすり替えてくる者と論じるつもりはないので、さっさと切り上げましたが。



 彼を諭した所で私に得は無いのでね。



 まあまだ若いんだとは思いますが、


 若いというだけでプロにあるまじき行為をしていい事にはならないものです。

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