天才バカボンの社会風刺
昔「天才バカボン」を見ていて、
「物を異常なまでに大切にする人」が出てきました。
まるで人間のような愛情を込めて、壊れると嘆き悲しみお葬式まで開く始末。
そしてその人は反面「人に対しては異常なまでに冷たい」
家政婦が階段から落ちて足を骨折。
救急車を呼んでほしいと懇願する家政婦に、
「壊れ物は捨てるのだ」
と家を追い出す。
この人、「物に対する接し方」と「人に対する接し方」が完全に逆転した人なんですね。
バカボンの世界にはそういう「異常な人」「変わった人」がよく出てくるのですが、
子供の頃はそれほど気にも留めなかったのですが、
後になって「そういう人実際いる」と思ったものです。
何かと何かの感覚が完全に逆だな。
現代では精神疾患と診断される場合もありますが、
赤塚不二夫さんはその当時からそういうものを取り入れていたんだと思うと妙に感心したものです。
適当に馬鹿な話を描いているのではない。
脈絡のない馬鹿な話に見えても、そこにはしっかりとしたテーマ性であったり、社会風刺であったりと芯になるものがあるんですね。
ネット社会になった今も現役なら、色々と面白い社会風刺をされたのかもしれません。
僕もよく集団狂気をテーマに取り入れたりしていますが、やはりそれも社会に対する警鐘でもあったりするのです。
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