ネットは有線で
「質問は疑問に対してしよう」
で取り上げた人の話なんですが、「教えてほしい事がある」というので僕の自宅で勉強会開いた事があるのですね。
それまでは公共会議スペースを取っていたのですが料金相手持ちなので、少しでも安くなるようにという配慮です。
一応、応接部屋は会議スペースにもなっていて、ホワイトボートなども用意しています。
その相手がどういう人間かは上記の記事を見てもらっても良いのですが、簡単に説明すると、
ゲーム業界で仕事をしていきたいが、まだまだ知らない事が多くて業務に差し支える事がある。
そこで業務に必要な事を知っておきたい、というのですが、
何度かやり取りを繰り返して思った事は、
彼は要するに現場で他者に知識を披露される事に劣等感を感じていて、それに対抗できる知識を身に付けたいようでした。
それは別に悪い事ではないのですが、彼の場合は「知っている自分」を演出したいだけなんですね。
なので用語の意味を全く理解しない。
自分の言っている事に間違いや矛盾があっても認識しない。
理解できる知能が無いわけではない。
一つ一つ突っ込んでいくと矛盾している事は理解する。
そして「なぜそんな事を言ったのか?」と聞くと必ず返ってくるのが「そこまで考えてなかった」。
そんな深い所を突っ込んでいるわけでもない。ちょっと詳しい人が聞けば彼の話がおかしい事にはすぐ気が付くレベル。
どうやら現場でプログラマーが「それは~の理由で出来ない」とか話すのを「相手がわがままを言っている」と解釈していたようで。
だから自分もわがままを言えるようになりたい。
相手と同じように、作業を断る、または相手に作業をさせる為の言葉を言えるようになりたい。
というのが彼の目的だったようです。
だからプログラムやシステムの事を勉強するつもりはさらさらない。
なのに「プログラムを教えてほしい」とか質問をしてくる矛盾に本人が気が付いていない。
まあこれは後になって整理分析して出した結論で、当時は彼が何を言って何を求めているのかサッパリ分かりませんでした。
プログラムを教えて欲しい、と言うから教える。
次の回に「こういう風に解釈しました」と全く違う事を言ってくる。
それは誰が教えたの? なんでそうなったの? と聞いていくのが毎回のパターン。
そして最後は悔しそうに間違いである事を認める。それを繰り返す。
当時にも上記結論のような事ではないのかな? と思うような片鱗はありました。
今回はそのエピソードの紹介です。
応接会議室で説明会を開いたのですが、そこでパソコンを使うので起動しました。
ネットワークを使うので無線LANで接続した時に、
「無線LANは危険なので有線で繋いだ方がいいですよ」
と言い出した。
しきりに無線の危険性を解き、有線を勧める。
外からも繋ぐ事が出来て不正アクセスに使われる危険性がある、というのです。
ネット環境はリビングに集中しているので、それ以外の部屋からアクセスする時は無線なんですね。
プログラマーをやっていても専門外で知らない人も中にはいるかもしれないが、ドメイン持って自前でサーバーを運営する人間が、その程度の事を知らないというのは普通考えられない。
そもそも長いLANケーブルを引けと言っているのか工事しろと言っているのか、どっちにしろ金と手間がかかるがそれは持ってくれるのか?
リビングからケーブル引いたらドアが閉まらないではないか。
世間話だし、こっちも真に受けていないのでそんな事は突き詰めないが、
しつこいので、「それは定期的にパスワードを変更するなどのセキュリティ管理をすればよいのではないのか?」と言うと黙ってしまった。
当たり前だが有線で繋げるものは有線で繋いでいる。
セキュリティではなくその方が速いから。そういうレイアウトを組んで工事をしているものです。
彼はどこかから「無線LANの危険性」についての知識を仕入れてきたのでしょうね。
でも「無線LANとは」「有線LANとは」という事を全く理解していなかったのです。
厳密には理解していないのではなく、特性やコストなどを深く考慮していない。「ここで使える」と思ったから深く考えずに言った。それだけのようです。
家で3DSやるなと言うのか?
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