質問は疑問に対してしよう6

  今のwindowsのインストールパッケージは32bitと64bitしかないですよね。だけど、マイクロプロセッサーの種類はintelやAMDがある。

  windowsPCを組み立てる上でintelかAMDを区別しないし、コンパイラが生成するマシン語もintelかAMDであるかを区別していないはずです。

  ですので、intelとAMDのマイクロプロフェッサーは同じマシン語を理解できる考えて問題ありませんでしょうか?


 しかし、これが論文の発表なのだと思うと途端に理解できる物になる。



 ある日彼は、


「パソコンに使われているCPUには種類がある」

「同じアプリケーションがそれらのパソコンで動いている」


 という事を発見したのですね。



 そしてその理由を「CPUはマシン語を理解する物だ」という知識から


「その2種類の CPU は同じマシン語を理解するからだ」


 という仮説を立てた。



 その仮説を正しいものと成り立たせるためにはどのような理論を用いればよいか、を後から組み立てて行く。



・今のwindowsのインストールパッケージは32bitと64bitしかないですよね。だけど、マイクロプロセッサーの種類はintelやAMDがある。


 これは要するに intel用、AMD用の OS がそれぞれあるわけではない、と言っているのだと思います。


 しかし OS は一つの実行ファイルで動いているわけではない。


 インストーラーがPCに載っているCPUを判別してドライバ類をインストールし分ける事は可能なので、前提として仮説を裏付ける証拠にはならないです。



・windowsPCを組み立てる上でintelかAMDを区別しないし


 組み立てる時に CPU を区別しないなんて事は無いので、これは「どっちでも windows は動く」と言っているのだと思います。


 しかし intel と AMD は大きく構造が違います(グラフィックチップを内蔵していたりしなかったり)。

 組み立ては同じではありません。(ていうかメーカー関係ありません)。


 そしてそれは同じマシン語か否かは全く無関係です。



・コンパイラが生成するマシン語もintelかAMDであるかを区別していないはずです。


 これもよく分からないですが、作成するプログラムも CPU に合わせて出しわけてない、と言っているのだと思います。


 OS は同じなのにアプリだけ出しわけてどうなると言うのか。というより OS が分かれていれば自動的に分かれる事になるので、分かれていない以上同じはずです。


 区別されるならば、そもそもwindowsアプリケーションの概念が崩されるのでそんなはずはない。



 「2種類の CPU で同じアプリケーションが動く」事を前提に後から付けられたものだと考えると、結局どれも「同じアプリケーションが動く」と言っているだけになります。


 当たり前の事を少し違ったような言い方をしているだけに聞こえます。


 少し違った表現になっているので、正しいとも言えるし違っているとも言える、なんとも曖昧な表現になっている。


 違っているところを指摘しようにも、受け取り方の問題みたいな事になっては意味がないし、正しいとしても当たり前の事を言っているだけ。


 結論が誰でも知っている当たり前の事(ともとれる表現)なのに、前提が何ともあやふやで実体がない、という何とも奇妙な質問が作り出されている。


 当たり前の事を聞くなと言う話ではありません。


 当たり前の事を確認するだけなら「はい、そうです」で終わります。


 経験上、質問がおかしい時は、何か裏に隠された意図があります。



 結論を言うなら、intel と AMD のCPUは同じマシン語を理解するのではありません。


 それ以前に intel のCPU も全てが同じマシン語を理解するのではありません。


 「同じ規格に基づいて作られてるのか?」という質問なら「はい、そうです」です。


 同じマシン語を理解するのかと問われれば「それぞれどの世代のCPUですか?」と聞くしかない。


 それでも根底の部分は同じマシン語なので、それを「同じマシン語を理解する」と言っていいのかどうかは、その知識を使って何をしようとしているのかが重要なのですが、


 なぜそれを聞くのか? と聞くと「仕事をする上で知りたいからだ」としか答えないわけですから、こちらも根本から説明するしかない。


 実際パソコンショップで働きたいのならばそんな認識では問題アリです(プログラマーになりたいわけではないですから。何の仕事に使いたいのかも分かりませんし)。


 まず x86 という規格がありまして、と説明しようとすると、


「何を知りたいと思っていたのか忘れました」


 質問はメールで来たのだから、忘れたのなら読み返せばいいだけでは?




 例によって途中放棄。


 そして次は全く繋がりのないカテゴリーの質問をしてくる。


 彼は別にそれを知りたいわけではないからです。


 疑問に対して質問をしていないからです。


 「自分は分かっている」という「結果」がほしいだけなんですね。


 それを現役のプログラマーに保証してもらいたいのです。


 だからこれなら「Yes」になるんじゃないか? という前提を立ててくる。


 最後の一文に当たり前の事(だと本人は思っている)を書いて、「そうです」という答えが返ってくる事を期待して、自分の説を前に持ってくる。


 そして「自分の説を認めた」という事実を作ろうとしている。


 そんな印象です。



 つづく

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