プロの世界は厳しい?
ゲーム会社に就職して最初に言われた言葉でもあります。
「アマチュアは締切なんてものはないし、プロの仕事は厳しいぞ」
率直な感想は「いや別にそんな事はない」。
実際その通りでした。僕が歩んできた道はそんな甘いものではない。
もちろんアマチュアとして自分で製作していたものはあり、それに締め切りはありませんし、そもそも完成もしていない物はいくつもあります。
しかし学生の身分でも発表の場はいくつかあり、その一つが文化祭。
一応コンピューター関連の学校なので、プログラム製作をやって発表する機会があります。
期日はかっちり決まっていて伸びるという概念は存在しない。
間に合わなければ発表されないだけ。
「残念だったね」の言葉すらない。誰も気にも留めない。次回のチャンスも存在しない。
それどころか失敗をあざ笑ってやろうと虎視眈々とする、人の足を引っ張る事でしか存在意義を見出せないような連中もいる環境。
それを完成させ、発表の場で他の生徒が遊んで楽しむさまを見る喜びも知る。
卒業製作なども同様です。青少年科学館などで展示もされるものです。
これはリアルに就職の為のサンプル、提出物でもある為にその重要度もひとしお。
卒業したら一人東京へ出るつもりだったので、その後の生活の為にバイトもしなくてはならない。
学校へ行き、卒業試験を受け、帰ってバイト。家に戻ってプログラムをやりそのまま徹夜して朝になり、
また学校へ行き卒業試験を受ける。それも意識が途切れ途切れになる中合格点を取らなくてはならない。
寝るのは二日に一度6時間だけという無茶苦茶なスケジュールでしたが、それを乗り越えていたので、
プロの世界でそれを超える大変さというものには未だ出会っていない。
学生は勉強しながら、バイトしながら仕事をしていましたが、
今は仕事だけしていればそれでいい。
まさに天国です。
周りにはだらだらといつまでも締め切りを延ばし続ける現場も多かったので、その分信頼をもって任されるほどにもなりました。
プロの世界が厳しいのではない。
アマチュア時代に甘えているからプロになってから厳しい目に遭うのです。
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