アニメにしたら面白い?
たまに見かけるのですが、
自作はアニメにしたら面白いと思います
アニメを想定しています
公募の質問で「アニメにしたら面白いと思う事はありますか?」
なんてのがあります。
アニメが好きで、作者の中ではそれをイメージしているのだと思いますが、
これって結局文章としては面白くない、と自身で言っているのですよね。
そりゃ、文章として提供されて、それが自分でも面白くないものと自覚しているのなら、
それに時間を取る事は無駄にしかならないわけで。
他の人は分かりませんが、少なくとも僕は小説を読む際にも、声を割り当て、姿を割り当てて、頭の中で動かして読んでいるので、
イメージの中ではアニメのように動いています。
普通の小説でもそうなっているので、
「アニメ化したら面白い」という事は、
アニメ化していない状態では足りないものがある、という事です。
「アニメ化したら面白い」という定義も実はよく分からない。
予算を組んで、アニメ会社に作らせたらそれは面白い物になる、という意味なのか。
自分で gifアニメにしたら面白くなるよ、という意味なのか。
ならそうしてから見せてくれ、と思うだけなのだが。
実際、アニメ化というのは結構難しくてですね。
僕もゲームや原作からアニメになる所を見ていますが、
まずアニメになる際には作るのは自分ではない、という事です。
要するにアニメになったものが面白いかどうかはアニメ製作スタッフの手腕にかかっている。
面白くなる、場合も原作とは全く別物になっている事があります。
原作の作風をそのまま持ってくれば、それで面白くなる、というわけでもありません。
それ以前に尺や話数など、そのままアニメにする事はまず不可能なわけで、
「アニメ化したら面白い」という小説が、尺やら何やらを考慮した上で書かれている、とはちょっと考えられない。
ではこれは何なのかと考えると、やはり「文章のままでは色々と欠けているもの」と考えるしかないと思うのです。
それがイコール悪いというわけでもないですけどね。
イメージの幅を広げている。空白を埋める事がこれの楽しみです、と考える事も出来る。
それがウケる文化もあるわけなので、だからダメというわけではないのですが、
ここ最近のラノベの傾向からすれば、それは真逆のものではないか、と思うわけです。
読者に想像をさせる、というのは小説の醍醐味でもありますが、ラノベではそういうのは通らないですよね。
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