萌えないものはラノベでない

 エロゲーでないものはADVゲームでない。


 という話をしましたが、ラノベも同じ傾向にあるとも書きました。


 要するに「萌えないものはラノベでない」という事なんですが、


 僕が初めて長編小説を書きあげて、折角なのでどこか応募をしてみようか、と考え。


 いろいろと応募要項を調べてみた時の事。


 その中で今求められている物や受賞する為の最低条件なども出てくるわけですが、


 大体の記事で、


  ヒロインはいるか


  主人公は未成年の男子


  今感は入っているか


 などなど、色々ですが上記を外しているものはまずないと言っていいでしょうか。


 それを見た時の正直な感想は、今のラノベはここまで落ちているのか、でした。


 他にも視点が切り替わる事、時間軸が一定していない、というのもNG。これはまず一次で落ちます。


 今感ってなんだ!?


 「一度投稿していいとこまで通った物を、別の賞に送ったら一次で落ちた」「当たり前です。そのネタはもう古いからです」


 ネタが古いってなんだ!?


 ツイッターで、

「今〇〇駅で、〇〇(アイドル名前)を見かけたイエーイ」

 という投稿とどう違うのだろう?


 今見れば「わー、スゲー。俺も行こう」「俺も俺も」となるけれど、一年後に見てもどうでもいい記事になる。


 そんなような内容だ、くらいしか思い浮かばない。


 今感というのは要するにブームに乗っている物かという事。


 ブームに乗るという事は、そこにオリジナリティはない。だがオリジナリティを求めていない賞もない。



 厳密には今までにない「乗り方」をすればよいとも言えるのですがそれこそ言うが易しで、ひねりを加えたり着眼点を変えたりしただけで、既にブームに乗っている物と気づかれない場合だってある。



 今までにあるのと同じ物は「分かりやすい」


 今までにない新しい物は「難しい」



 どっちを求めているのかと言えば絶対的に「分かりやすい物」なんですね。


 オリジナリティというのはさほど求められていない、というより「オリジナリティは必要ありません」と応募要項に書くわけにいかないというだけのものであって、それが何か、などという事は誰にも分からない。


 結局出版社が求めているのは「売れる物」であってオリジナリティでも今感でもない。


 早い話が応募要項なんてものは嘘っぱちで、そんな物を追いかけてもそこに成功はない。


 要項に書いてないNG項目や、その時々くるくる変わるフィルターも必ず存在するはずです。


 それは絶対で、面接して人採用する立場になれば分かります。


 早い話が、一回書いてみて賞とった、なんてのはたまたまで、通る物を探る為には数を当ててみて感触を見るしかない。

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