好きでも無い作品に★をつけてもよいのか?

 自身の作品に★をもらう為に、好きでも無い作品に★をつける。


 時折問題視する投稿があったりしますが、それについて思う所を書いてみます。



 こんなに面白いのになぜ★がついていなんだ?


 正直何がそんなにウケているのか分からない――見てみたらほぼ相互に★がついている



 という事があるのは厳然たる事実。


 では相互に★をつけ合う事は悪い事なのか? と言ったらそんな事はありません、

 ルールで禁止されていないので。


「作品を読む」というのは何か得たいものがあって読むのです。


 それが面白味であったり、知識であったり。

「読んだ」という行動に対してリターンがあればよいわけです。


 読んで楽しい気分にさせてもらう事も、★を返してもらって喜ぶのも同じ事。


 もっと言ってしまえば好きではない作品の、面白い部分を探して、少しでも楽しもうとするのも正当な事。

 選り好みをせず、どんなものからもいい所を探して感性を鍛えるのも重要な事。


 実際、お金を出して買った物は、損にならないように少しでも楽しもうとするのは普通の事です。



 しかし読んでいないのに★をつける事は違反です。

 それはやってはいけないとルールに明記されています。


 では、どうしたら読んだ事になるのか?


 じっくり一字一字声に出して読む?


 全文を記憶するくらいに読む?


 そんな訳はない。

 読み方なんて人それぞれ。翌日には大体の筋しか覚えていないなんて事はザラにあります。特に興味もなければなおさら。


 じゃあそれは読んだうちに入らないのか? と言えばそんなハズもない。


 流し読みしようが飛ばし読みしようが「読んでいない」という事など誰にも言えない訳です。


 文章を一瞬でも目の中に入れれば読んだと言えるわけですし(そういう速読法は実際にあり、マスターしている人もいます)、表現が苦手だからと他の人の感想を参考引用して書いても何も問題ありません。一話だけで感想書いてもよいわけですから。


 それが違反だと定義づける事はできません。


 ★を返してもらって自身の作品に★が増え、宣伝効果が高くなって人に読まれるのなら、どんどんやるべきです。

 自分の作品が正当に面白い事は疑っていないのですから。

 ★がつく事によって注目度が上がり、その面白さをより多く人に伝える事ができるようになる。


 これはタイトルやキャッチコピーを工夫する努力と何も変わらない。


 むしろやらない選択肢が有り得ない。やらないのは努力を怠っていると言っていい。



 しかしここで問題なのは、全く読まずブラウザに表示しただけで流し、他の感想を切り張りして評価を入れる。

 これが出来てしまう。同じ物を読んで感想を書いているのだから感想が似るのは何も不思議ではない。

 しかしこれは違反です。


 ならこういう事がされないのか? とったらそれもあり得ない。


 社会が出来れば必ず犯罪者が現れるように、存在しないという事はむしろ不自然。


 しかもその基準も上で記したように人によってマチマチのはずです。


「それは読んだうちに入らない」とか「いやオレ的にはちゃんと読んでいる」

 と言った各々の基準が存在するので違反、違反でないというのは運営にしか決められず。

 (ただ誤解のないように言っておくと熱心に読んでコメントをも多く残している人も結構います。社会に存在する犯罪者と同じくらいの割合のはず)



 抹消されていないという事は認められている、とも言えるし、


 現実の犯罪者は全て立証されて捕まっているわけではない、それと同じだ、とも言える。



 まあ実際にはどうする事も出来ない部分はある。


 ただ問題は、そのどうする事も出来ない世界に僕達は生きている。

 そうやって★を稼いでいる人がいるかいないかと言えば必ずいるであろう世界にいる事も確かなんですね。


 そうなると、そうやって★を稼いでやっとスタートラインに立てる世界という事です。

 ただ面白い物を投稿してぼーっと待っているだけでは忘れ去られる世界という事です。


 実際問題、仕事もしながら創作もやって、その上100作も200作も読んで感想を書く、なんてそうそう出来る事ではない。

 そんな事が本当にできるなら本業の方にその力を注ぎこんだ方が有益のはず。


 ただ専業作家、またはそれを目指す人はイコール仕事という事になるのでこれは正しい。


 そういう意味では本気で物書きを目指す人によいシステムとも言える。


 ただ時間があるだけの人が同じスタートラインに立つ、とも言えるわけで。


 ゲーム製作をやりながらの自分にはかなりキツイ敷居と言える。

 色んなゲームをプレイして、その面白さも知らなくてはならない。


 ふと油断すると「VC++11の新機能についてどう思いますか?」なんて質問されて固まってしまう事になりかねない。


 まあ自分は好きで、純粋に面白さとはなんなのか、を追及したくてやっているので別に良いのですが。


 まあ長くなりましたが、要するにあまり読みに行けないんですよ、という話。

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