第12話 緊張
タロウさまは姉のハナコさまに。
そして私の修行は
土岐高丸の家は指導者不足で、遠い親戚の方がしてくださる事になった。
今回、私はその方に始めてお会いする。
修行も緊張するけれど、始めて会う指導者の方に修行をつけてもらうという事が更に緊張する。
修行場所である土岐高丸家の本家屋敷は母屋の裏手に修行のための道場がある。
いつもだったら母屋には私の両親が住んでいるんだけど今回、私の修行の妨げにならないようにと両親は家を空けている。
14歳の時に、この家を出てから年に1〜2度しか帰っていない。
両親のいない、この家は今の私にとっては何だか他人の家のようで久々に帰ってきたのに
嬉しいという感じがしない。
家の中に入り、居間に行くと何やら書置きのようなものがあった。
母の字でも父の字でもない。
多分、今回修行をつけてくださる親戚の方の字だろう。
道場にて待つ フラキ
シンプル過ぎる書置きだ。
久々に帰ってきた実家だけど修行をつけてくださる方を待たせたままにするわけにはいかないので一息ついたり、懐かしむまもなくなく
動きやすい格好に着替えて急いで道場に向かった。
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