十六日目

転移装置を使い、洞窟の半ばから探索した。

奥に行けば行くほど、当然のように魔物も強くなっていった。

そういや前から思ってたんだが、宝箱って誰が置いてんだ……?道具ならともかく金なんか入れとくなよ。

何個か薬を消費したが、特に危なげなく奥地までたどり着いた。まあやたら人数がいるから当然といえば当然なのだが。

で、結果としてはここが原因ではなかった。

結界石は壊れていなかったし、魔物が特別多く湧き出しているわけでもなく。

効能が切れたわけでもなさそうだった。

……とすれば。これを書きながらもため息が漏れる。

残りの結界石のある場所全てを回ることになるのだ。他のことが原因ではないとはいい切れないが、十中八九それ、というかそれ以外だと手の打ちようがない。

一同頭を抱えつつ、しかし投げ出すわけにもいかないので役割分担をすることになった。

俺たちは森に行くことになった。

……火山やら氷河やらよりマシか。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る