十五日目
朝、ミリーを迎えに行き、街を出た。ちなみにそのときメイド長とコックも付いてきた。どうするか話し合った結果、とりあえず洞窟を目指すことになった。
前に似た事象が起こったときの原因が、そこの結界石が壊れていたせいだったからだ。
そこにいくまでは普段でも半日近くかかるのだが、今は魔物が強くなっているせいでもっとかかる……予定だったのだが、異様な強さを誇るメイド長とコックがほとんどの敵をなぎ倒してくれていたおかげでほぼ誤差なく辿りついた。
なんでこいつら屋敷の使用人なんかしてんだろ。
で、洞窟の前には宿屋がある。俺が普段使っているのと同じ系列の、だ。
入る前に腹ごしらえすることにした。
茶色が多い、宿で作ってもらった弁当とミリーの食事を少し分けてもらった。
両方美味かった。
いざ洞窟に入ってみると、いつもと同じ不気味な雰囲気が漂っている。
が、別段変わったとは感じられない。
多少魔物の量が多い気がするが、まあ特筆するほどでもない。
右左右右左右左左左……
入り組んだ洞窟をひたすらに歩く。
流石に一日で奥までたどり着くのは無理そうだ。中継装置を置いて出ることにした。
置いたのは三日しか効力のない安物である。
宿に戻ると疲れた顔の知り合いがたくさんいた。ようやくたどり着いたらしい。
みんな酒を飲むまでもなくそうそうに寝ていた。
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