第3話 シャフト3
「もう一度。今度は相手の反応速度を十パーセントほど速く」
モニターの向こうの破壊されたオトを見ながらモノノベは言う。
「えー! 何でそんなことすんのよ。次は勝てそうじゃん」
モニターに見入っていたカロが声を上げる。
モノノベはうんざりした目をカロに向ける。
「カロ。これはカテゴリー1のためのトレーニングなんだ。カテゴリー1の対戦相手は一筋縄に行かない。そのためには突きだけじゃなく、戦法のバリエーションをなるべく増やしておく必要がある。特に斬撃は難易度が高い。だから、斬撃での勝利は技術力の高さを示すのには最適なんだ。とくにカテゴリー1ではそのアピール度は計り知れない」
「そんなこと言ったってバカにはわかんないよーだ」
そういってカロは器用に目をぐりぐりと動かし、舌を出して見せる。
その様子にスタッフはぷ、と吹き出す。
モノノベだけが冷ややかにカロを正面から見ている。
「何よ」
険悪な雰囲気が漂い始める。
スタッフに二人を止める技量はない。いやな雰囲気に気づいていないふりをして淡々とシミュレーションを進める。
モノノベも作業に戻る。が、カロは何かおさまらないものがあるのか、口を尖らせてモノノベをにらみつけている。
本人は本気なのだろうが、そのしぐさもどことなく愛嬌がある。
十四回目。
今度は最初に動いたのはオトだった。
さっきの攻撃の警戒からか、相手は近寄ってこない。
それを追い詰めるように、じりじりと近寄っていく。
少し遠い間合いから、一気に飛びこむ。
パワーとスピードを重視した設計のできるパワータイプに比べ、モーションタイプは文字通り動きを重視するため、パワーにもスピードに欠ける。そのオトがパワータイプよりも秀でた点の一つが瞬発力だった。
その瞬発力で飛び込む。
飛び込みつつ袈裟に斬りつける。
切っ先がガードする右手をたたく。斧から手を離すのには十分な威力のある一撃。
しかも、今度はバランスを崩すほど深くはない。
そのまま、袈裟斬りの軌道をなぞるような斬り上げが、斧を弾き飛ばす。
弾き飛ばすや、すぐさま薙ぎ払いの姿勢。
薙ぎ払いが喉もとに食い込む。機能停止コードを裂く。
スタッフの一人がオトの勝利に小さなガッツポーズを作る。
「やった」
結果は気になるのだろう、カロの呟きがモノノベの背中越しに聞こえた。
「薙ぎ払いで決める段取りができていましたね」
「精度を上げていこう。オトが対応できなくなるまで1パーセントずつ反応速度を上げていく」
「そんなにロボットいじめて楽しい?」
カロの声。喧嘩腰だと明らかに知れる声音。
さすがに今度はモノノベも自制が利かなくなりつつあるようだった。
体をカロの方に向き直らせる。
多少、腕の覚えのある男でも、ひるんでしまいそうな視線をカロに向ける。スタッフはその表情を見て、凍りつく。
「ねえ、休憩時間は大丈夫?」
「大丈夫」
モノノベの視線を平気な様子で受けとめて、スタッフのとりなしをカロはそっけない調子でいなす。
偉丈夫と言っていいほどのモノノベの体躯と気迫で伍している。
「言いたいことがあるんなら、はっきり言ってくんないかな。イラつくのよね。雰囲気でわかれってやつ。あたしニホンジンじゃないしさ」
「それだけわかれば、君はじゅうぶんニホンジンだよ」
カロの怒りが頂点に達しつつあるのが周囲にもわかる。もうスタッフもとりなせない。
いったん口を開けば罵詈雑言がほとばしるだろう。
その形のいい唇が、かすかに動いたその瞬間。
扉が開く。
「お、いたいた」
間の抜けた声。カロの出鼻をくじかれたような表情。
入ってきたのはクリスだった。
すぐに解析室に満ちる、ただならない気配に顔を曇らせる。そしてその雰囲気を作ったのが誰なのかも大体のところを把握したようだった。
「ポーラが探してたよ」
その雰囲気に気づいていないような顔でカロに言う。
カロがはっとして手首に巻いたフィルム状の携帯端末を見る。体温で充電できる最新型だ。
あわてて電源を入れる。そのとたん、携帯端末は赤、青、緑と派手な蛍光色に繰り返し点灯する。
端末を巻いている手首から周囲、十センチほどの範囲に指向性音声域が設定されているから、そこに耳を近づけ、カロは通信ボタンを押した。
そのとたん顔をしかめる。音声域外だからわからないが、よほどの大声なのだろう。
「違うわよ。すぐに戻るつもりだったの。それをモノノベのバカが」
そこまで言って、またカロは顔をしかめる。
「わかりました。すぐに戻ります。それでいいんでしょ」
そう言うともう振り返りもせずに、解析室から出て行こうとする。
そのカロと鉢合わせしたのがよりにもよってマイヤーだった。
前を見ているようで見ていない。カロはマイヤーにぶつかりそうになる。
カロは自分の前にいるのが誰かわかると「くたばれ」という捨て台詞を残してそのまま廊下を走り去る。
マイヤーの目が、す、と冷ややかに細められる。表情の完全に消えた顔。その顔ですこし、カロの走り去った先を見ていたが、何事もなかったのかのように解析室に入ってきた。
「オトの人工筋肉の消耗度が大分、低くなってる。鍛錬の成果が出てきたみたいだね」
その言葉もまるでいつものとおり。普段どおりの少し不機嫌な顔で言う。
その様子はかえって異様だった。
ともあれ、オトに使用されている人工筋肉は新陳代謝で常に新しい状態に入れ替わる人間の筋肉とは違い、消耗がある程度進むと使用できなくなる。
オトのAIが操縦に慣れて、最適な動作を覚えれば覚えるほど、人工筋肉の消耗度は低く抑えることができる。
第二世代人工筋肉は実用化されたばかりで不安定極まりなく、消耗が進めば進むほど、急激な負荷に弱くなる。
安定した運用をしようと思えば、効率の良い動きを求めるのは当然といえる。
武道の敵を倒すための最適な動作は、効率的な動きの典型といえる。
今のオトは人工筋肉比率を上げた最新型だ。AI自身も従来型の機体の動作に慣れてしまっているだけに、人口筋肉の消耗度が高かった。
人工筋肉の消耗度は、AIの成熟度のひとつの目安となる。
AIつまり脳と人工筋肉は、密接な関係があるだけに、オトの設計からAIまで関わっているマイヤーにとっては最大の関心事だ。
人工筋肉の状態は大体把握できたので、今度はAIの様子を見ようと来たものらしい。
「どんなもんか見せてよ」
「そ、そうだな。わたしもそれを見に来たんだ」
クリスも少し上ずった声でマイヤーの言葉に応じる。
「いま、今日の型の確認をしていたところです」
「カロに邪魔されながら?」
マイヤーの嫌味にモノノベは答えない。
スタッフに指示してシミュレーションを再開させる。
始まってしまえば、マイヤーもクリスも経過に見入る。
その型をどう使うか、オトなりの結論を出してしまえば、多少の反応を向上させたとしても結果は同じことだ。
モニターは相手の喉下にオトの刀が食い込んだままの姿勢で止まっている。
「今の経過を、各人工筋肉の負荷の数値を表示して再生して」
マイヤーがスタッフに指示する。スタッフが即応する。モノノベの指示に従うよりも迅速だ。その表情はあくまでも硬い。
AIを担当するスタッフの間で、如何にマイヤーが尊敬され恐れられているか。
「あの型はああいう使い方でいいの?」
後ろでクリスがモノノベに問う。
「まあ、いい線はいっていますが」
その答えにクリスは怪訝な顔をする。
「斬撃にかなり対応できるようになったと思うんだが」
「あまり刀の負担になるような使い方は好ましくありません」
「ま、確かにカタナには、かなり金はかかってるしね。折れたら事だ」
「そのあたりは徐々に是正していきます」
「うん」
クリスは専門家ではない。統括者としての領分を心得た顔でうなずく。
「では次はモーションタイプを」
モノノベの声にスタッフが応じる。
再びモニターにオトともう一体が映し出される。
体高はオトと同じくらい。シルエットもオトに似ている。
右手にはエペと呼ばれる剣を持っている。いわゆるフェンシングと呼ばれる武術に使われる剣だ。
体を半身にし、エペを持つ手をオトのほうに向かって突き出している。アンギャルドという構え。
「パワータイプよりこっちのほうが怖いな」
「同感です」
クリスの言葉にモノノベが同意する。
二体はじりじりと間合いをつめる。まずはオトが八双からエペを叩き落しにかかる。
それをあっさりかわしたモーションタイプが、オトの喉元にエペを突き立てる。
「瞬発力は勝るはずだが、それでも見え見えの動きじゃ、かなわないな。これはどこのチームの機体がモデル?」
「グリマルディのクルップですね」
カテゴリー2でオトのライバルと目されていた機体だ。
「斬撃じゃ、まだ、荷が重いんじゃないの」
「大丈夫です」
二回目は仕掛けたのはモーションタイプ。ぎりぎりまでオトは仕掛けなかった。
動く、まさにその瞬間を突いて、エペの切っ先を八双からたたく。体勢を崩したクルップの視覚センサーの眼前を逆袈裟に切り上げた刀が通過する。それに対応するためいったん下がった、クルップの喉元を刀が切り裂いた。
「二回目で!」
クリスの声。
「パワータイプでいろいろ試行錯誤したのが良かったみたいですね。もう少しかかると思っていましたが」
モノノベが答える。
「ただいま!」
なんの悪びれる様子もなく、カロはトレーニングルームに戻る。
トレーニングルームの中央には試合のときに使うカプセルと同じものがすえられている。
その周囲を分析用の機器が取り囲んでいる。
女性ばかり二、三人のスタッフが中にいるが、おしゃべりの声もなく、しん、と静まり返っている。
それにも頓着せず、更衣室に着替えに行く。
試合のときに身に着けるスーツを着ている。モノノベのプローブスーツと同じ素材で出来たスーツだ。
「じゃ、はじめようよ」
そういっても反応はない。スタッフは全員、分析機器の中央のテーブルに座る女性を気遣うような視線を送るばかりだ。
スパニッシュ系の浅黒い肌に黒髪。張り出した鼻梁とあいまって、鷹を思わせる鋭い顔つきをしている。それに豊満といっていいほどの肢体。
それがカロのほうを見もせずに、カプセルをにらみつけている。
「ポーラ。始めようよ」
その声にも答えない。完全に無視だ。
「ポーラ!」
「こっち来な」
それだけを言う。
「何なのよ。もう!」
誰もが腫れ物に触るようにポーラを見ているのに、当のカロだけがまるで気づいていない。
「はい、来たわよ」
ため息混じりにカロは言う。
「確か『もう遅刻はいたしません』って言ったばっかりだよね」
「そんな事言っても全部モノノベが……」
全部言い終わる前にカロの耳がつねりあげられる。そのまま耳に口を近づけ、ぼそりとつぶやく。
「お前が悪いんだよ」
「痛い! 離せ、バカ」
カロは痛みに顔をしかめながら、耳をつねるポーラの手をバンバンたたく。
カロが十分、痛みを堪能したのを認めるとポーラはやっと耳を離した。
「虐待だ」
耳を押さえて、涙目になりながらカロが言う。その顔はいかにも恨みがましい。
「訴えてやる。こんな密室に押し込められて、馬鹿力の大女に耳を引きちぎられそうになったって警察に言ってやる」
「いいよ。言いにいけよ。割のいい仕事がなくなっちまうよ。あんたがやめれば、こっちは馬鹿に付き合うこともないから、せいせいする」
「きぎょうイメージダウンになるんだからね」
「だからいいって」
「きぎょうイメージはポーラが、いいとかわるいとか決められないんだから」
ポーラは何も言わずに、カロの腕をつかんでトレーニングルームから追い出そうとする。
「ごめんなさい。遅刻してすみませんでした。あたしが悪かったです」
「はじめからその態度で入って来い!」
一喝してカロを解放する。
「でも、あたしは悪くないもん」
ぼそ、とつぶやく声は聞こえたが、ポーラはあえて無視した。
「あきれた。本当に自分が悪いと思ってないんだ」
ポーラの口調は感心している風でもある。分析機器のモニターにはカプセルに乗り込んだカロの心拍数が表示されているが、まったく安定しているからだ。
しおらしくカプセルに入っていったが、こんなところで露見するとは思ってもみなかっただろう。カロは、こういう機器にはまるで無頓着だからだ。
そうとわかれば。ポーラの顔に獰猛な笑みが浮かぶ。
「今日は予定を変えて、レベル4から」
「いいんですか。カロ、怒りますよ」
オペレーターの気遣うような顔。
「いい。レベル4から」
断固とした口調。オペレーターは小さなため息をついた。
深い水底からずっと上昇し続けているような感覚。
「お腹の中の赤ちゃんって、こんなのかな」
カロはカプセルの中にいるといつも、そう思う。
カプセルの中のカロは顔まですっぽり覆う潜水夫がかぶるような、大きなヘルメットを装着している。内側は全周型のディスプレイとなっていて、見上げると、はるか遠くに小さな光点が見えるだけの闇を映し出している。
体を預けているシートはカロの重みを、適度な弾力で押し返しているから、ディスプレイに映し出される光景とあいまって、まるで何もない空間に浮かんでいるような錯覚さえ起こさせる。
羊水の中の胎児をカロが連想してもおかしくはない。
遠くに見える光点を見るとはなしに見ながら、カロは動作チェックを行う。
カプセルの中のカロは人の形をした光だった。
体を右に振る。そうすると粘性のあるゆっくりとした動きでカロの体は回転した。
見た目よりも、大きな慣性がついているが、カロは身体操作で、その慣性を制御し、ぴたりと止まる。
光の腕を広げる。肩の高さまで。
その動きも慣性がついてゆったりとした動き。
腕を少し早く動かす。
ぶん、と低い音とともにカロの光腕はぐん、と伸びた。鞭を思わせるしなやかさがある。
今度は反動をつけて一気に振る。その動きの大きさだけ、光腕はしなやかに伸びて、カロの体にまきつく。
その先端は細く鋭くなっている。
今度は体を回転させながら腕を振る。光腕に複雑な動きが加わった。
光腕は横にめまぐるしく動く。カロの体の何倍にも伸びた光の両腕が瞬く間に、頭上で交差し、再び腕の高さに戻り、ミキサーの刃のような奇妙な回転を繰り返す。
一通りの動作を確認するとカロは一人うなずく。
意外にその顔は引き締まっている。
「いいよ」
ヘルメットに内蔵されたインカムにそう告げる。
「で、ではレベル1から」
上ずったオペレーターの声にいぶかしむまもなく、頭上の光点から、複数の何かが高速で飛来して来た。
その何かは遠くあるときは球体に見えたが、近づくにつれ、十面の立方体であることがわかった。それぞれの面の中央には、丸い赤いマークが点灯している。
「レベル4?」
そう思ったときには、カロの体の三倍はある十面体は、急速に接近している。
とっさにカロは腕を振る。
鞭の光腕はぐん、と伸び、マークを打つ。
すると、その面のマークが消える。打たれた勢いで、十面体は軌道を変え、回転を始める。回転して自分のほうを向いたマークを一気に光腕を使って打つ。
すべての面のマークを打つと立方体は忽然と消滅した。
しかし、息をつくことはできない。すでに次の立方体が目の前にある。しかも三つ。
そのうち、一つはカロの横を通過しつつある。
「ふ!」
光腕を伸張させてそれを叩く。が、ひとつマークを消しただけで立方体はさらに下降していった。
その一つに気をとられている間に、あとの二つもカロの横を通り過ぎていった。
「あああ」
カロの失望した声。
あっという間に下の闇に消える。
消えたと思った瞬間に閃光。
はるか下にはグリッドで区切られた底があった。
縦に十、横に十に区切られている百個のグリッドのうち、二十九個が青く明滅している。
シナプスとシナプスの間の空間に浮遊する鎮痛物質。
それがカプセルの中のカロだった。
立方体は神経伝達物質をあらわしており、通常「キューブ」と呼ばれている。
人が痛みを感じたときの神経伝達速度は、およそ秒速一〇メートルから三〇メートル。
時速に直せば大体、三六キロから百八キロとなる。
衝撃から算出したレベルに応じてキューブの形状は決定され、さまざまな速度で迫ってくる。
キューブの形は五種類。四面体、六面体、八面体、十面体、二十面体がある。
面の数が小さいほうから、レベル1から5まで分けられている。
カロはバーチャルスペースでキューブのそれぞれの面に設けられたマークを光腕でたたき、マークを消す。すべてのマークを消せば、そのキューブは消滅する。
バーチャルスペース上のカロの体は操作に、かなり癖があるだけに、レベルが高くなり、面の数が多くなるほど、処理には苦労する。
処理できなかったキューブは、底面に到達すると、痛覚を伝達したことになる。
底面には十かける十の合計百のグリッドが設けられており、底に到達したキューブに残ったマークの数のぶんだけ、青く塗りつぶされる。
グリッドがすべて青く塗りつぶされてしまうと、そこでロボットは機能停止する。
通常トレーニングではウォーミングアップもかねてレベル1からはじめるのが慣例だ。
だが、今回はポーラの差し金でレベル4から始まっている。
いきなりのことにカロの集中力は途切れてしまったようだった。
精彩を欠いた動きで、右往左往するばかりで何個もキューブの通過を許す。
グリッドがすべて埋まってしまうのに、そう時間はかからなかった。
グリッドがすべて埋まった瞬間、すべての光が消えた。カロはただ、闇の中にいる。
「私って意地悪かしら?」
ポーラの猫なで声が聞こえる。
「もしできないなら、もっと軽いレベルからはじめましょうか?」
カロの癇に障るように厳選された言葉だ。煽るだけ煽ろうという腹だ。
「じゃ、今度は本当に本当にレベル1から。ごめんね。意地悪して」
「いいよ」
「え? なあに」
してやったりというポーラの表情に気づくはずもない。
「レベル4からで」
「え?」
「レベル4から!」
「OK」
ポーラとカロの口元に同じ種類の笑みが浮かんだ。
「まだまだ判断に難がありますね。キューブを深追いしすぎて、結局は被害を大きくしている」
「身体操作もまだまだ」
ヘッドホンから流れる、カロの怒りの叫びを聞きながらポーラとオペレーターは話している。
「言っても聞かないんだから、体で覚えてもらわないとね。ここの所、甘やかしてたから、ちょうどいいわ」
モニターには次々とグリッドが埋められていく様子が映し出されている。
「はい終わり」
ポーラの冷めた声。
「次はもっとシビアなとこいくよ」
「ちょっと休憩させて」
息を切らせたカロの声。
「さっきの威勢はどうした! こっちが休憩したらって聞きたくなるくらい、やって見せなさい!」
ちっ、と舌打ちする音が聞こえた。
「レベル5を五秒、耐えるまで休憩は無し!」
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