第7話 塩対応

「さてと、最後はペンか」

俺は文房具屋っぽい所に入った。そうそう、リビアとは別行動をしているのだ。

「いらっしゃいませ」

「えっと、ペンは…」

俺が手に持ったペンはどこにでも売っている普通のペンだ。まあ、見た目は万年筆みたいな感じだけど。

「これと、紙」

それを持って会計に行った。案外安いもので、100Jジェニーだった。

この国のお金の種類は6つあり、石貨、銅貨、銀貨、金貨、白銀貨、白金貨がある。順に10、100、1000、1万、10万、100万となっている。基本的に白銀貨と白金貨は使わない。

「丁度ね、毎度あり」

俺は袋を手にしながら家路に帰った。


「お前たくさん買ったな」

「ええええ。誰かさんが別行動をし始めたので俺一人で買い物袋を持っておりましたよ」

俺は嫌みたっぷりでそう言った。すると、シシリアが申し訳なさそうに前にでた。

「申し訳ありません、今日もう少し早く起きれていればノア様が重たいものを持たなくても済んだのに」

俺は慌てて訂正をした。

「いや、シシリアのせいじゃない。元はと言えばリビアのせいだし」

「だから悪かったって!」

「絶対思ってないだろ」

リビアと喧嘩をしていると、シシリアはクスッと笑った。

「お2人とも昔と変わらず仲がよろしいのですね」

「誰がこんなやつと!!」

「そうだろー?私とノアはこんなちっこいころからの知り合いだからな!」

「どんな小ささだよ!俺はそんなちっこくないし、最初は俺をいじめてただろ!?」

俺は半ギレでそう言った。おっと、こいつには本気で怒っても楽しみにならないんだった。

「今から出てくる」

「お、おい、どこに行くんだよ?」

「学校前。カリストファーに呼ばれてんだよ。じゃ、後でな」

そう言って俺は家を出て、馬車に乗った。

流石にさっきのは冷たかっただろうか。いや、それはねぇーな。こんなんでしょげるあいつじゃないし。

俺は気にせずに学校前に向かった。

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