1-7

「ねえ、クリスマスは一緒に過ごせるの?」


季節は秋になり、彼女からのおねだりが更に増えてきた彼はバイトを更に増やしていた。


当然、会える時間も少なくなっていく。


それでも彼女は彼の姿を見かければ嬉しそうに駆け寄って、彼に抱き着いた。


「うん」


「本当!?嬉しい、楽しみにしてるね!」


だから…


彼女の言葉は彼にとって全てだった。


彼女の全てを信じ、彼女の全てを愛し、彼女の全てを受け入れた。


だからこそ彼は全てを頑張れた。

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