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―半年前―
実家からほど近い大学に進学した彼は戸惑っていた。
幼稚園から付属で高校まで進学していた彼は、大学も付属大学に進学するものだと思っていた。
しかし、彼の両親は社会に出るにあたってのコミュニケーション能力が彼には足りないと判断し、大学受験をさせることにした。
彼にとっては寝耳に水。
何度も話し合い、説得を試みたものの両親の意思は固く、遠方の大学へ行き一人暮らしをしろという提案を譲歩してもらう形で実家から通える大学へと進学した。
人生で初めてかもしれない全く知らない人達との交流。
それは彼にとって大きな試練だった。
何を話せばいいのか、何をきっかけに話題に入ればいいのか。
全てが分からず混乱する彼は、それと同時に両親が危惧していた理由を同時に知ることとなった。
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