第3話 現在



さて……


今の僕と君は。








完全な僕の一方通行。




頭のいい君は、僕が『見えない・聴こえない・話したくない』をいとも簡単にやってのけている。




僕の存在自体を君の中から綺麗に消去して。





『言わないとわからない』そう言った君が、『言ってもわからない』故に下した決断。






そんな簡単に引けないからなのか。


本当にもう無理だからなのか。



話しをする事すら拒否された今、僕にはわからない……。





『それでわかってよ。』


『わからないなら好きなだけご自由に。』




きっと呆れているんだろうなw







僕は、君が居なくなったという現実を知ってから、ありとあらゆる手段を取った。




いくら【天然アホ】な僕でも、君には迷惑行為なだけだとわかっていたよ。




ただ、『君をこのまま失いたくない』


その想いだけが、僕を動かしてた。





君のパーソナルスペースを侵してまで、土足で入り込んだ。





『いつか、そのうち諦めるでしょ。』


『ホント、ウザいんだけど。』





そう思っているなら、伝えてくれたらいい。





『気付け』じゃなくて、君の言葉で言ってくれたらいい。





もし、君の自己防衛だというのなら、そんな自己防衛はしなくていいんだ。



だって、始まりはすれ違い。



もし、君もまだ僕を愛してくれているなら、必要ないとは思わないかな。




……これは僕の勝手な気持ち。






君は優しくて、我慢強くて。


その君が出した答えなら、もう2度とひっくり返る事はないんだろう……。





可能性はもうマイナスだと頭ではわかっているんだ。



それでも僕は引けない。



届かないとわかっていても……。






例えば、君からもしまた連絡があって、それが完璧な決別で、罵声を浴びせられても、僕の気持ちは変わらない。




変わるとしたら、もう君の前には姿を見せず、ただ永遠の片思いが始まるだけ。





君という人を少しはわかっているから、『連絡しないイコール終了』だとも理解している。





頭で理解しても心が理解出来ない、これも僕の勝手。








どうせなら、トコトン嫌われたほうがいい。



君の中で、僕が苦しめる存在になるくらいなら。



優しい、懐かしい想い出になんてならなくていい。




それで君が本当に僕を抹消出来るなら……。






【恋愛は、始まった時から片思い。お互いが相手をどれだけ愛しているかなんて、人の心の中までは見えないから。】







君は今、何を思い毎日を過ごしていますか?





僕はまだ、君を愛して止みません。


マイナスの可能性(可能性にマイナスってあんの?w)に、みっともなくしがみついて、まだ君を求めて止みません。




手を伸ばしても届かない程遠く前を歩く君の後ろ姿だけを追いかけています。




この先も……。
























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