言葉の重さも軽さも、深さも浅さもいつから考えるようになったんだろう。いつから水たまりの深さを考えるようになったんだろう。いつからこんなに深くまわっているんだろう。最後の一文とても好きです。
真っ直ぐな一人称で紡がれる、苦しいお話。でもきっと、共感できる人は多いのでは、と思います。励まされるのは苦手。似たことで苦しんでる人を見ていたほうが、言い方はおかしいですけど、いい、という人にオススメです。疲れたときに読んでみてください。「そうそう、こんな感じだよ」となるかも知れません。苦しさの中に、最後、少しだけ小さな、本当に小さな光が見えるような気がするお話です。