九話、大龍脈
この前と同じようにうまくいくために一人でこの辺で残っている最後の種族のところに向かっていた。いつもいつもネタばっかりで相手に失礼すぎるので最後ぐらいはまともに行きたいと思い一人で行くのであった。
その途中で龍脈を見つけいつも通りに直してからまた向かい始めたのである。そろそろ大龍脈を見つけたいところだがどこにあるのであろうかもし大龍脈が何か異変が起きていたらこの世界は大変やばい状況に置かれていることになるが・・いや、それよりも仲間を増やしてからいろんな情報を聞くことにしよう。そう思い山中は夢中に足を速めるのであった。
そうしてついた先には悪魔族と言うより夢魔と言うべきであろう。さて、山中はどうやってうまく仲間に引き入れるか考えながら夢魔の集落に近づいくのであった。そうして向こうの対応は意外に親切な対応であったのである。山中はこれも作戦の一つであるかなと考えたのである。
だが、向こうは罠らしき行動は何一つ見られなかったのである。いったい何が狙いなのであろうかと思考を増やすばかりである。そうして向こうの夢魔の一人が山中にお礼を言ったのである。
どうやら龍脈を直したことは気づいたみたいでその礼をしたいというのである。山中は別にお礼はいらないつもりであったがこれは仲間に加えるチャンスだと思い言ってみるのであった。
「それなら我が配下に加わってもらえないだろうか。近いうちにこの辺で国を立ち上げるつもりだ。悪い話ではないであろう。」
そうしたら向こうがすぐに嬉しそうに返事を返してきたのであった。もちろん答えははいである。山中はこの夢魔たちは純粋すぎるそれと性格がいいのが多すぎる。本当にこれで人を襲えるのであろうかと疑問になって聞いてみた。
答えは簡単でその純粋さや性格がいいために何もしなくても向こうから堕ちていくらしい。たしかに普通の者なら性格がいい美人がいたら何もしなくても落ちるよな。ある意味、ほかの夢魔たちに比べてここの夢魔はその点優秀かもしれない。
そしてこの夢魔たちからとんでもない情報を持っていた。なんと大龍脈の場所がわかるというのである。しかも距離も近くすぐにその場所に向かうのであった。
そこで山中はあることに気がつくのである。この大きさの大龍脈は自分一人だけではどうすることもできないことに見てわかってしまったのである。それでも何とかしないといけないなと思い考えるがどうもいい案は思いつかずに夢魔たちは先に集落に帰らせて一人、大龍脈の場所で考えなが睡眠してしまったのである。
山中は白く何もない空間にいたのである。山中はすぐに神が自分を呼び寄せたことにわかりしばらく待ったのである。それから一時間後にようやく敵対していた女神が姿を現したのである。
「遅いぞ、女神・・・アーブ。急に呼び出して何か大変なことが起きたのかい。」
そうして帰ってきた答えが驚くことに
「将さん、なんとかすぐにでも世界を救ってくださいよーー。このままだと私、エリート女神の座から外されるのですよー。お願いします、急いで世界を救ってください。」
泣きながら山中に言うのであった。それを見て山中が返した答えが
「悪魔の俺に助けを求めるな。それに俺は炎の悪魔でありお前と真逆の存在に近いのに泣きながら助けてというな。こちらが恥ずかしくなってしまうぞ。それと世界を救いたいのは俺も同じだがどうも俺だけでは力が足りなくてな今すぐは難しいかもしれない。あと百年ぐらいは・・・。」
「無理無理無理無理無理、後五年で何とかしてよ。お願い、一生のお願いだから頑張ってよ。」
山中はどうしてこんな女神に過去の自分が負けたのかが疑問に思うぐらい女神アーブは落ちぶれていた。だが、今から死ぬほど修行しても二十年は欲しいところそれを五年で何とか知る方法なんて・・・・いや、もしあの種族がいるなら可能性はゼロではないと思い女神に聞いてみるのであった。
「女神アーブよ、この世界に人魚族はいるのか。いるなら可能性はあるぞ。」
そうしたら女神が喜びながら言うのであった。この世界に人魚はいるらしい・・・別の星にだが。山中はすぐに無理だろうが言おうとしたがここは女神がその星に一瞬で連れてこれるようにするからと言ってきたので流石にここまでしてくれるなら協力するかと思い手伝う約束をしたのであった。
そうして元の世界に帰らせてくれと言った後に女神からこんなことを言われるのであった。
「あなた、近いうちに運命の出会いをすることになるわ。それもその力はあなたの人生で一番大きい出会いになる。だから、頑張ってね。そしてこの予言が当たったら女神アーブに恩返しのつもりで頑張るのよ。」
山中はどうせ当たりもしない予言だと思い軽く返事をしてその場からいなくなったのである。女神アーブは絶対に信用していないなと思いそれだったらと何か世界を救う作業とは別に動き出したのであった。
山中は元の世界に戻りとりあえず戦力を集めてから向かうメンバーはどうしようかなと悩みつつ今は夢魔の集落に戻ることが先だなと思い走って戻るのであった。
その後は夢魔たちは山中の配下に全員なったと思いきやある夢魔族の一人がこの先に一人静かに暮らしている夢魔がいるというのである。どうやらいろいろと事情があり一人で暮らしているらしい。山中はもしかしたらいろんな知識を持った人かもしれないと思いその場所に向かうことにしたのであった。
それが彼女との運命の出会いになることはこの時の山中将には知る由もなかったのである。
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