四話、駄目だこのエルフたち・・

しばらくしてからシナリが到着していたが勝負は圧倒的にチャコの勝ちに終わった。一応、エルフみたいな・・・というよりエルフだけど誇りはあるのか一応諦めてくれたみたいであった。その後は空き家に紹介されてとりあえずその場所で休憩した後に夜、エルフたちとこの後の動きはどうするかを話し合うことにしたのである。




まともな会議になるはずだったのにいきなりシナリの妄想。もちろん大変エロいことをみんなに語り始めて山中はいい加減にしろと思ったが族長の答えは



「なんとそれではチャコ殿と山中殿はすでにピーしてピーの仲じゃな。そしていずれは・・。」



この時、山中は最悪だ、族長までダメなエルフだったと確信してしまったのである。せめてほかのエルフに助けを求めようとしたが



「山中様、教えてください。ぜひとも今後の作品に役に立ちたいですのでどうかお願いします。」



山中はあの時にエルフたちを助けたのは間違いだったのではないかと思い始めたのであった。そうしてエルフたちはどんどんエスカレートしていき危ない単語を連発するようになったのである。流石に話が進まないので山中は脅しをすることにしたのであった。



「いい加減にしないとお前たちを侵すぞ。大変な目になるぞ。」



「そ、それは我々が創聖神様にレイプされるということですね。何という展開でしょうか。それでは創聖神様、来て侵して・・・いや侵して見せてください。」



手遅れにもほどがあるでしょうがー。むしろ来てくださいという返事はないわー。もう嫌がりそうなことをいろいろとやってみるしかないな。



「そうかならオークをここに召喚をしてもいいのだぞ。」



「むしろお願いします。私、オークに無理やり侵されるのが夢だったですよ。ぜひとも強靭なオークをお願いいたします。そして同人誌みたいに私は・・・ふっふっふ。」




この世界のエルフは絶滅させた方が世界のためになるなと心の中で確信したのであった。オークでもありの時点でレベルが高すぎるのですか。そもそもエルフは誇り高い種族でそんなこととは縁がないはずなのにどうしてこうなった。誰でもいいのでこのエロフ・・・ではなくエルフを取り換えてください。お金も支払いますからどうか誰か我のことを同調するのだったら助けてくれ。こんなエルフは嫌だー。



「どうしたのですか。創聖神様、もしかして放置プレイですか。なかなかいいことをしてくれますね。そんなんで私は興奮・・・しちゃいます。」



もうチャコと一緒に逃げたいのですがどうすればいいのだろうか。こんな変態しかないこことは別のところでやり直したいです。ゲームだったらリセットですのに現実だからリセットができない。いや待てよ、エルフ以外も危ないのではないだろうか。そうなると戦力は欲しい・・・がこんなエルフたちに便りしないといけない自分に怒りを覚えそうであった。



それからなんとか族長から情報を入手したが簡単にまとめるとこの地方にはエルフ以外に魔人にリザードマン、ゴボルト、吸血鬼そして魔族がいることが分かった。そして人口はすべての種族が合わさっても七万ぐらいしかいないらしい。広さは九州の約三倍ほどの大きさで北に潮が引いている時には北の大陸とつながるらしい。さらにこの地方は死の地方と呼ばれどこも行くところが無くなった者たちが集まるところらしい。ここは実り・・・大地が枯れ果てて生きるのに適していない環境であったためにどの勢力もここには手を伸ばさない状況が続いていたのである。



山中はそうかそういうことかと納得しまず多くの仲間を集める必要がある上に早く常識人がほしいと願いから翌朝には近くの吸血鬼の邸にチャコとシリナの三人で向かうことになるのであった。そうして山中の願い通りに運命はなるはずもなかったのである。



そうこの吸血鬼にはある話が伝わっているのである。それは食事以外に棺桶からほとんど出てこないほどの引きこもりであったためであるから。

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