ライク・イフ・ライフ

鮮やかな空の色をしたあの子がうらやましい。花火みたいってチヤホヤされる豊かな花弁のあの子も妬ましい。私だって、特別醜く咲いたわけじゃない。ただ、何処にでもありそう、それだけのことだけれど。実際何処にでもあるからヒトの視線なんてもう永らくまともに浴びていない。在って当然、消えて必然、咲いても漫然。起きて起きてと陽光の囁く季節が来る度、その声を捉えた瞬間に呪いがかかる。繰り返し、忘れそうになっては惨めな責に呼び戻される。いくら望もうが姿は変わることなく、自ら枯れる術もない私達の業。意味のないものを造る神が憎かった。赤黒い憎悪で焼き尽くされた方が、余程。飽きるはずもなく昇って落ちる陽に恨みを投げつけてなお、どうしようもなく、私はやはり生きている。

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