第6話 有名人

「なぁ、自分で有名人だと思ってる奴の目の前で、お前誰? って言ってやんのってめちゃくちゃ気持ちよくねぇ?」

「………………ああ、うん、そうだな……。お前結構酷い奴だな」

「いやいや、だって相手だって自意識過剰に陥ってんじゃん? 自分のことが相手に知られてて当然、っていうさぁ。それを気付かせてあげてるんだから、むしろいい人の部類でしょ!」

「うん…………まぁ…………そうだな」

「だろ〜? お前も一回やってみろよ。絶対ハマるぜ?」

「いや……まぁ……うん」

「なんだよ〜さっきから全然乗り気じゃないじゃん」

「つーかさぁ」

「うん?」

「お前誰?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る