第158話 青春の傷跡と「邪の芽」。俺が禁断の扉を開くこと。
食事と水浴びを終えて部屋に戻ると、すでにシスイが寝台の上で丸まっていた。
リーザロットの屋敷とは違い、ここには便利な魔法の照明は無い。貴重な蝋燭を無駄にしないためにも、俺もとっとと寝てしまう方が良さそうだった。
俺は毛布を被り、枕に頭を沈めた。百年ぶりとも思える安心感に強張った身体が軋み、心地良い痛みが全身を駆け抜けていく。目を瞑ればストンと眠れるかと思いきや、逆に気分が妙に浮ついてなかなか寝付けなかった。
まぁ、当然の話だ。フレイアにあんなことを言ってしまった後で、いくら身を切るような冷水を被ったところで、そう簡単に頭が冷えるはずも無い。
つくづくとんでもないことをしたものだ。もちろん後悔は無いし、紛れもない本心であったことは確かなのだけど、これから俺は一体、どんな顔をして彼女と会えばいいのだろう。
…………ああ、フレイアは俺のことをどう思っているだろう。少なくとも、もっとあの子の体調が良い日に話すべき話題だったのは間違いない。熱と痛みで苦しいだろうに、きっとさぞや気に病んでいることだろう。
俺は寝返りを打ち、頭を抱えたり、溜息を吐いたり、枕の位置を変えたり、シーツを敷き直したり、ひたすらに落ち着かない時間を過ごした。
そうこうするうちに喉が渇いて、俺は荷物から水筒を取ってきた。飲料水が貴重なのはわかっているが、飲めば少しは気持ちが紛れる。
…………ハァ。中学生だった頃はこんな折、一心不乱に折り紙を折ったりしていたけれど(陰気な趣味だって? 放っといてくれ)、ここにはそんな風に無駄にしていい紙もない。自分がやたらと物の豊かな(というより、過剰な)世界から来たのだなと、こんなタイミングでしみじみ感じるとは。
…………それにしても、折り紙か。思い出すと、無性に恋しくなる。
畳んで開いて、その繰り返しで、何かができる。それがどんなにか非生産的で下らない行為であったとしても、鶴が羽を開き、風船が膨らみ、紙飛行機が伸びやかに空を舞えば、少しは己の創造物に愛着が湧いたものだった。
何も無いところから何かを作り出すという点においては、少し魔術と似てもいる。
俺は退屈しのぎに、隣のベッドで寝ているシスイを見やった。
ヤガミと話していたのを聞く限り、やはり彼はただの案内人ではないらしい。彼の素性に関しては、もしツーちゃんがいればすぐにでも問い質したのだが、本人に聞くべきかとなると悩ましかった。どうせ聞いても、いつもの調子ではぐらかされるだけだろう。
窓の外へ視線を送ると、相変わらず鮮烈な星の海が広がっていた。リーザロットの瞳の色そっくりの深い蒼が、村をしっとりと包み込んでいる。
他の仲間達の行方が気掛かりだった。皆、無事にレヤンソン郷に着いていればいいけれど、ジューダムの追手がヤガミ達だけだったとは考えにくい。
…………いずれにせよ、夜が明けたら色々と話し合わねばなるまい。
俺はいい加減にたそがれ疲れて、毛布の下に潜り込んだ。さすがに少し肌寒くなってきたので、窓も閉める。
テッサロスタへの道は断たれたとはいえ、俺達はまだ生きている。
…………きっと何とかなる。
…………寝れば色んな事が良くなる、はず。
俺は目を瞑り、こっくりこっくりと微睡んだ。
――――――――…………。
――――――――…………。
――――――――…………。
…………。
…………夢の中、だった。
寝る前に折り紙のことなんて考えていたせいか、俺は実に奇妙な状況に陥っていた。
目の前で、細身の少年が机に向かって、黙々と傍らに積み上げられたチラシをカッターで正方形に切り整えている。シューッ、シューッ、という、紙の切り裂かれる小気味良い音が辺りの闇に、やけに爽やかに響いていた。
切り出された正方形のチラシは特に何に使われる気配もなく、出来上がった端から乱雑に床に撒き散らされている。
俺はうんざりする程ダサい制服姿の少年に、問い掛けた。
「お前…………何、してるんだ?」
中学生は俺を振り返って、肩をすくめた。
「別に、何も? …………知っているだろうに」
小生意気な仕草に、心底人を馬鹿にした薄ら笑い。
俺は目の前の幼い自分を殴りたくて、しょうがなくなった。
「お前…………誰だ?」
ニキビ面の俺は答えず、片手でカチカチとカッターの刃を出し入れして弄んでいる。
俺はますます苛つきを募らせた。
「どうせ夢なのはわかっている。けど、夢だからって油断できないんだ、この世界は…………。
俺はもう、お前とは違うんだ。自分を知ろうとしている。自分の心の在り処を。
俺はもう戦うって決めたんだ。そんなちゃちな刃物なんかで、今更動揺したりなんかするもんか!」
中学生は伸ばした刃をにんまりと眺めながら、ゆっくりもう片方の手の指先に刃を押し当て、皮を突き破った。
虚無をたっぷりと湛えた焦げ茶色の眼差しが、鈍く輝く刃にぼんやりと映っている。指先から丸い血の雫がぷっくりと浮き出て、たまらずツツと血が零れたところで、彼はカッターを机の上に放り投げ、大人びた冷笑と共に取り出したハンカチで血を拭った。
「ふぅん。ようやく普通の大人になったんだ。良かったね。
ヤガミもきっと驚いていたよ? このカッターでお前がアイツを刺した時から、随分と変わったものだとね。
…………まぁ、隠す理由も無いし、さっさと話すけど、俺は「邪の芽」だ。フレイアの…………火蛇の扉をお前が開いた時に、また話せるようになったんだ」
俺の視線を受けつつ、邪の芽を名乗る中学生は椅子の上で胡坐をかいた。タカシと全く同じ顔をしているのに、表情はゾッとする程かけ離れている。どちらかと言えば、俺によく似ている気がした。
中学生は禍々しく身体を揺らし、話を続けた。
「邪の芽はお前の記憶から引きずり出した幻影に自分を投射し、こうして会話する。構成要素が全てお前だから、色々とやり辛くはあるんだが、それでも魔力に乗じた気合任せの恫喝よりは遥かにやりやすい。人間は言葉に弱いしね。それに、お前の記憶だって好きに覗き込める。なかなか面白いものだ。
例えば、ヤガミ…………あのジューダムの「王」のこととかね? …………幼馴染? 親友? 何と言い表したらいいのかわからないが、とても鮮やかな記憶だな。
ゲームの役になりきって遊ぶお前らは、中学生の俺から見ても微笑ましい。お前が「勇者」で、アイツが「魔王」? 笑っていいんだよな?
…………世界の果てまで宝を探しに行く勇敢な探検隊員のお前達も、実に活き活きとしている。病を患う年少隊員、弟のソラ君のことも決して置いていかない。誇り高く、正しくありたいと願い、当たり前のようにその通りであれた。…………良い日々だった。この俺が噛み締めたいぐらいに、な。
…………しかし、どうにもハッキリしない点もある。本当にお前は、アイツを刺したのか? それとも、「王」がお前を刺したのか? 魂の記憶と、根源の記憶が食い違っている…………。まぁ、どうでもいいことだけどな」
「はやく本題に入れ。…………何を企んでる?」
聞くと邪の芽は一層薄気味悪く口の端を歪め、答えた。
「もちろん
…………そう睨むなよ。その顔は止めろと、スレーンの男にも言われたばかりだろうに。気付いているか知らないが、そんな時のお前は昔と寸分変わらず、誰にだってこのカッターを振り回しかねない危険な男になっている。
この安物のカッターなら、カッとなって友達一人刺したり刺されたりするぐらいだが、扉の力はそれでは済まないぞ。サモワールで、紡ノ宮で、嫌というほど思い知ったはずだ。…………あれが今のお前の力だ。お前がその気になった時、何が起きるか。周りは常に警戒している。
…………人を脅しつけて思う通りにさせるのは、もう二度と止めることだな。下品な上に、長い目で見れば、決して有利には働くまい」
俺は本気で相手を殴ろうかと思ったが、耐えた。
殴っても、恐らくは何も変わらない。これは結局、夢なのだ。相手が何を自称しようと、究極的には俺の独り語りに過ぎない。
俺は溜息交じりに返した。
「フレイアに何をする気だ?」
邪の芽は急に不愉快な笑みを消失させ、真顔になった。
「結論から言おう。
あの娘は数日のうちに死ぬ。俺の手によってではなく、瘴気によって」
眉を顰める俺に、彼は淡々と続けた。
「あの娘の運命はもう、人間如きにどうにかできる領域に無い。あの娘は5日と経たずに熱病を再発させるだろう。肺と血が穢れ、身体中の傷という傷が破れ、壮絶な苦しみの中で醜く死ぬ。お前の手を握ることすらできずに。
因果はすでに糸を紡ぎ始めている。人の手で解くことは最早、不可能だ。超常の力で新しい糸を絡めでもしない限り、あの娘の死は決して…………決して、避けられない」
邪の芽は立ち上がり、のっそりと俺の前へと歩んできた。その眼差しは、俺はおろか誰にも似ていなかった。強いて何かに例えるなら、無感情な爬虫類の目に似ている。
彼はその目でじっと俺を覗き込みつつ、言った。
「信じるかどうかはお前次第だ。だけど、あの娘が死んで最も困るのは誰か、考えてみてほしい。
…………俺はあの娘が欲しい。死なれては元も子もない。故に、こうして貧相な醜い姿に身をやつしてまでお前と話しに来たんだ。
さぁ、俺に力を貸せ。鍵の男よ。蛇の娘と共力場を編み、俺の力を高めるんだ。そうすれば今回に限って、俺はあの娘の身体の修復にのみ尽力してやる」
俺は彼を睨み付け、吐き捨てた。
「嘘つけ。俺の不安にかこつけた、浅はかな誘いだ。共力場を編んだ瞬間に、お前はフレイアを乗っとるつもりだろう」
邪の芽は静かに首を振った。
「まぁ、そう言うのも道理だな。だが、お前はその選択を後悔する。間違いなく」
「…………証拠はないのか? フレイアが死ぬって、どうしてお前にわかる?」
「証拠か。人間はいつもそれを求めるな。だが、俺の答えは常に決まっている。そんなものはない。俺からすれば、一目瞭然の事象なんだ。盲人に、自分は物が見えているとお前はどうやって証明する? 同じ話だ」
「…………だけど、ただお前を信じることなんて到底できない」
「言うのは勝手だ。無意味に疑って、娘を生き永らえさせる唯一の好機を放棄するのなら、もう手は無い。
俺はまた悠久の時を待とう。誠に遺憾だが、それしかない」
俺は口を噤み、拳を固くした。
どうすべきか。
強がってはみたが、実際巧妙な手口と言わざるを得ない。俺がヤツを無視してフレイアに相談しに行ったとしても、返ってくる答えは分かりきっている。フレイアは躊躇いなく、自らの死を選ぶだろう。だからコイツは彼女自身にではなく、俺に交渉を持ちかけにきた。
…………俺だけが、フレイアの運命を変えうる。
最善を選びたい。
他に出来ることは、本当に何もないのか?
「…………」
考えた末、俺は身を切る思いで答えた。
「…………わかった。…………お前の話に、乗ろう」
「賢明だ」
「でも、条件がある」
邪の芽が微かに眉間を寄せる。すぐにまた元の涼しい表情に戻ったが、俺は見逃さずに話を詰めた。
「そんなに驚くほどの話かな? フレイアを回復させた後、力を得たお前がそのまま彼女に手を出す危険が残るってのは考えなくてもわかる。口約束が素直に守られると思う程、俺はもう無邪気じゃない。普通の大人だからな」
俺は目を逸らさず、続けた。
「共力場は編む。だが、その前にお前の扉を今、俺に掴ませろ。そうすればお前の動きが俺にわかるようになる。もしお前が少しでもフレイアに手を出そうとしたなら…………俺は、それより先に…………彼女を、殺す。
お前をもう一度悠久の闇の底へ叩き落すために。お前の蠢きを察したら即、全て終わらせてやる」
邪の芽は引き攣った笑みを浮かべ、肩をすくめた。
「ハッ、また何を言い出すかと思えば…………。お前が? どうせできやしまい」
「…………本当にそう思うか?」
邪の芽は俺の目を見返し、爬虫類めいた冷たい目をゆっくりと瞬かせた。
俺は彼を見据えたまま散らかった机まで歩き、カッターを手に取って相手に突きつけた。
「この条件は譲らない。受け入れられないなら、直ちに俺の夢から失せろ。お前の話が嘘だという疑いは晴れていない。お前が消えれば、俺は元通りフレイアの強さを信じるだけだ。二度と交渉はしない」
邪の芽はしばらく黙っていたが、やがて低い声で話した。
「フン、俺の扉か…………。念のために忠告しておくが、それによって俺を直接葬ろうなどと目論んでいるなら、愚考としか言いようが無いぞ。お前風情に俺は制御できない。俺は誰にも、何にも、永遠に、従わない」
「承知の上だ。…………けれどお前の話が真実だとしたら、今のお前に選択肢はないはず」
足元のチラシを邪の芽が踏みつけると、くしゃりと大袈裟な音がした。
邪の芽は舐め回すように俺を睨んでいたが、やがておもむろに俺のカッターの刃を握り締め、勢いよく刃を掌に食い込ませた。
流れ出た血がポタポタと彼の手首を伝って滴り落ち、チラシを赤く染めていく。
彼は凄まじい笑みを浮かべ、言った。
「…………いいぜ。買ってやる」
引き抜こうとしても、刃はびくともしない。俺は全身に迸る寒気と動揺とをひた隠しにし、彼を睨み返していた。
邪の芽は醜悪に頬を歪め、語った。
「ハハ、ビビッているな? そりゃあそうだろう。お前はこれで、めでたく俺と繋がった。
お前から俺が見える時、俺からもお前がよく見える。何から何まで、透き通って見える。
…………お前は今、まつろわぬ魔物に魅入られた。お前は禁断の扉に手を掛けた。この血雫と灰色の錆刃がお前の魂に刻まれている限り、俺とお前は二度と離れることはない。
ああ…………全てが了解できたぞ。お前は幼稚極まりないが、確かに「鍵」なのだな。なんという因果の地平だ。まるで世界そのものだ。
…………良いぞ。蛇の娘を好きなだけ抱いてこい。
俺は待つとしよう。
花咲くに相応しい時を…………」
ふいに、ヤツの姿が陽炎のように揺らぐ。
同時に俺は目の前がぐらりと傾くのを感じた。
邪の芽の魔力が急激に俺の内へ流れ込んでくる。
やがて莫大な量の汚泥が、鉄砲水となって俺へ雪崩れ掛かってきた。
邪の芽の高笑いが聞こえる。俺は恐怖や苦しみを覚える間もなく、あっという間に怒涛の黒に飲まれた。
激流に煽られ、身体中の皮膚がぶちぶちと千切れていく。
肺が火を噴くように熱くなった。
声にならない絶叫が、闇の大渦に吸い込まれて永遠に失せる。
咽喉がカラカラに干上がっていった。
激しい痛みが心臓を深く貫く。
身体の芯から、底知れない冷たさが湧き起こってきた。
俺は身体をよじらせ、胸と咽喉を掻きむしった。
強張った身体を強引に捩じる度、関節が妙な方向に軋んで戻らなくなる。
不快な感覚が無限に膨らんでいく。
どこからか邪の芽の声が聞こえた。
「――――…………ほら、餞別だ。今日からお前の飲む水の味だよ」
闇の奥から俺へ、水筒が投げつけられる。俺は飢えた野良犬のようにそれへ飛びつき、無我夢中で水を咽喉へ流し込んだ。
だがすぐに、壮絶な違和感が襲ってきた。
水ではない。
…………血だ。
「うっ、うわぁぁ――――――――!!!」
俺は水筒の中身をぶちまけ、嘔吐した。
一度吐くと止まらず、横隔膜が引き攣ったように痙攣し始めた。
「――――――――ッ…………ッ!」
蹲って悶えながら、俺は自分の身体が内側からも真っ黒に浸食されていくのを悟った。邪の芽の笑い声が頭蓋に喧しく反響している。
涙さえも墨汁の如く、黒く滲んでいった。
吐いた拍子に、喘ぎ損ねて舌を強く噛んだ。
滴った血が唇から垂れ落ちる。
赤い?
黒い?
もう見分けがつかない…………。
――――――――…………。
――――――――…………。
――――――――…………。
…………。
…………目が、覚めた。
「…………ッ!」
俺は豪快に毛布を床へ蹴飛ばし、汗ぐっしょりで強い日差しの下に横たわっていた。
グシャグシャに乱れたシーツは傷口から滲んだ血でひどく汚れており、汗と垢と混ざってひどい悪臭を放っていた。
いつの間にか窓が全開になっていた。
俺は上体を起こし、シスイのベッドを振り返った。シスイは綺麗に畳まれた毛布の上に座って地図を睨み付けていたが、起き上がった俺に気付いて大きく目を瞬かせた。
「…………コウさん。もう昼近いが、おはよう。随分とうなされていたが…………悪い夢でも見ていたのか?」
俺はおずおずと自分の右手を開き、呟いた。
「あ、ああ…………。…………そうみたい、です」
掌には鋭い刃物を深く押し付けたような傷跡が、くっきりと刻まれていた。
一見するとただの治りかけの傷で、出血も痛みもなかったが、奥に不気味な熱がじっとりと燻っているのが確かにわかる。
シスイは訝しげに俺を見ながら、話した。
「起き抜けで悪いが、話したいことがあるんだ。身支度を終えたら、すぐに戻ってきてくれないか?
本当はフレイアさんの意見も聞きたい所なんだが、彼女はまだ寝込んでいる。今朝、包帯を替えに行ってくれた宿の奥さんが言うには、どういうわけかまた熱がぶり返してきてしまったらしい。
…………彼女の今後のことも含めて、これからの行動をなるべく早く決めたい」
「…………わかりました」
俺は手を握って頷き、汚れたシーツをまとめて顔を洗いに出た。
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