第4話

朝、目覚まし時計に起こさられ、夕食同様静かに朝食を食べた。9時半に引っ越し業者がきて、家の荷物を運び出した。荷物を全て運び終え、家の掃除を始めた。大掃除の時よりも丁寧に掃除をした。昼食を食べた後、あたし達は家を出た。車窓から見た自宅はまるで他人の家かのように思えた。


篦懸町に着いたのは、19時近くになっていた。篦懸町は、人里離れた場所にあった。最後にコンビニを見たのは2時間くらい前のことだ。

引っ越し先である家に着いた。一階建ての木造平屋で、敷地はそんなに広くない。玄関は引き戸で、家が古いせいか少し開けにくい。直した方が良さそうだな、とお父さんが呟いたのが聞こえた。家の中は埃っぽいことはなく綺麗だった。定期的に掃除されていたようだ。間取りは2LDK。あたしの部屋は8畳ある。今まではベッドだったが、畳は痛むのでベッドは使わないことにした。

コンビニで買っておいた夕飯を食べ、布団を敷き、寝ることにした。夏だというのにとても涼しく、疲れていたのか、あたしはあっという間に眠りについた。

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