第179話
武器を携帯する以上、常時生体観測されている高架モノレールは利用できない。現地までは今搭乗している車両で向かうようであった。
軍需庫から調達してきた銃器の簡易整備やマガジンへの弾丸装填作業をしながら、何となく向かいの席に腰掛け同作業をしている真那を俯瞰する。
彼女の脇の座椅子には既に短機関銃のマガジンが五つほど重ねられている。無駄のない手さばきで弾丸を装填していく。そう言った姿は、出会った頃と何も変わらない軍人らしさを醸しだしている。
そんな印象の中にそうでない部分も見え隠れしていた。外面的な印象ではなく、ほとんど感覚的な感覚ではあったが──。
「それにしてもよ聖、どうしてこの作戦に志願したんよ?」
思考を読んだわけではないだろうが最大の疑問を和馬が代弁する。
「何故かしら」
真那は装填作業を疎かにすることなく機敏な指使いで装填済みマガジンを増量させつつ、彩度の薄い唇を僅かに震わせた。
「何故かしらって、根拠はないのかよ」
「ええ。そうしなければいけないと思っただけよ。私自身、理由は分からないわ」
「……レジスタンスには情緒不安定な奴がどうにも多い気がするわ」
全くもって同印象である。普段私生活から任務時においても冷静な人間が、とある状況下においてはキチガイ地味た発言をするという人間も多数知っている。主にワンスト。
それからの道中、無線で棗から作戦の概要を聞かされた。概要と言ってもユニティ・ディスターバー発動までの流れをおおまかにであったが。
現地につく頃には装備の調整は終わっていた。車両から降りて周囲を見渡すが争った形跡などはない。じめついた空気の感触と光度の低い蛍光灯。疑うまでもない通常の地下運搬経路である。
「今どの地点だ」
「襲撃のあった地点から一キロほど離れた場所です」
「観測されないように、ここからは歩いて行けってわけだな」
ライフルライトを点灯させようとするものの思いとどまる。こちらが光源を持てば、相手に真っ先に捕捉される要因になりかねない。アサルトライフルを上腕に構えつつ細心の注意を払いながら暗い通路を歩む。
「斥候も哨戒もない。正確な相手の勢力は未知数ね」
「ソリッドグラフィで観測できるのはあくまでもユニティ・コアだけだ。統制を取るためのあの機構を装着していない自衛隊員がどれだけ動員されているかは解らねえ」
「それは実際に自分の目で見て確認するしかないな……」
小声で状況確認をしているうちに、じめついた暗闇の中に僅かの光が漏れ出してくる。それは歩を進めるにつれて徐々に光度を増し始めた。通路上に据え置かれた巨大なスポットライトの光である。逆光で明瞭に視認することは憚られた。
数台の装甲車両で編成されたコンボイと数えられないほどのA.A.が、所狭しと通路内に待機しているのは解る。
「敵陣営を観測。ソリッドグラフィの位置と相違ねえ。目測だとU.I.F.と自衛隊員が五十人程度か」
「五十……少ないわね」
逆光と通路の狭さの問題もありどれだけの人間がいるかは定かで無い。この位置から確認できる人間はせいぜいその程度だ。
ソリッドグラフィで観測できるユニティ・コアの数は百以上ある。そのうちの幾つかはアンドロイドとA.A.であるとして、それらはどの程度の数か。
「目視で捕捉できた数はA.A.が三十機程度ね。アンドロイドは観測できないわ」
「アンドロイドは人体反応の観測地点に集中する。イモーバブルゲート直下の住民のいないこの区画には集まってはいないだろう」
「つまり単純計算であれば三十のA.A.の他に、U.I.F.が七十人ほどいるはずだが……航空部隊、地上にU.I.F.は観測できるか」
「現在ランディングゾーン上空から観測していますが、屋内にも生体反応はありません」
無線機越しに少し時間を空けてシエナの声を拾う。敵の航空部隊に観測されない標高に動員したというステルス輸送機。おそらくその統率をシエナがしているのであろう。
「連中のヘリにU.I.F.が多数搭乗しているという線はないのか」
「いえ、ソリッドグラフィでは各機内にユニティ・コアを観測できません。おそらく自衛隊員が操縦しているのかと思います」
「そもそも、ユニティ・コアの反応は地下から発せられている」
真那と和馬が補足した人間は何もU.I.F.だけには留まらない。ユニティ・コアを用いていない自衛隊員を含めての五十人であるのだ。つまりU.I.F.の数はそれよりも更に少ないということになる。
であれば、ソリッドグラフィの観測結果との数十人規模の誤差はどこから生まれているのか。
「棗よ、不可解な点は絶えんが、烏川たちを敵勢力の渦中に留まらせておくのは危険ではないのか」
「……仕方ない。不確定な因子があることは元より把握していたことだ。ユニティ・コアの数の誤差は多少気になるが、留意し、作戦を遅延させるほどの要因ではないことを願おう」
彼のその言葉は隠密作戦決行の合図を醸していた。
視線で真那と和馬に合図を送り、各々が火器を構え臨戦態勢に入るのを確認する。それらの武器を使わないで作戦が満了すればそれに越したことはないが、捕捉されずにと言うのはかなり難易度が高いミッションだろう。
暗がりとはいえ、車両のコンボイが発する蛍光は凄まじい光量である。潜入するには多少不便が多すぎる一本道だった。
「ライフルライトは点けるな」
硬質な壁沿いに背中で這うようにしてコンボイとの距離を詰めていく。
重警戒ではないが、複数人の自衛隊員がライフルライトでこちらを照らしながら接近者がいないか監視していた。
「あいつらだけでも先に仕留めるか?」
「この狭い空間にかなりの敵がいる以上、極力応戦は避けるべき」
ステルスでダウンできてもこの閉鎖空間では他の兵士に感づかれかねない。ましてやアーマーによって五感その物が鋭敏化されているU.I.F.が多数ひしめくこの環境では、少しの物音もこちらの存在を捕捉される要因となる。
彼らを昏倒させることはせず、その監視網を掻い潜って敵陣に乗り込むしかないわけである。
「んで皇、目的の発信機はどこにあるんよ」
「おそらく大破した車両の中だ。もしかすれば、既に回収されU.I.F.が管理しているかもしれないが」
「信号に関してはおそらくレジスタンスをおびき寄せるための罠であろうな。そこから詮ずる所、連中は君たちを待ち構えている。当然、大破車両にも監視の目があるはずだ」
その監視網も潜らねばならないということだろう。考えれば考えるほど無茶が過ぎる作戦だった。
「大破車両の座標は既に聖の端末に送信している。敵陣営の構成情報はソリッドグラフィの観測による憶測にすぎないが、二十三パターンに分岐し君たちの潜入ルートを算出した。シール・リンク、君なら最善のルートを臨機応変に抽出できるな」
「ソリッドグラフィの観測するユニティ・コアの位置情報、そして私達の目視による哨戒。この前提からして、おそらく敵の主格車両は陣営の中央部に位置していると判断します」
「A.A.が陣形を組んでいる場所ね」
真那の言うように、スポットライトの更に奥百メートルほど歩を進めた場所に、何やらA.A.が多数集結しているのが伺える。
U.I.F.の司令塔があの防護網の内側に存在しているのだろう。あそこに進入するのは自殺行為だ。
「大破しているM&C社の車両内部に発信機構が残されたままならいいのだけれど」
「気付かれずに敵の防衛網を突破するのは不可能に近いしな。M&C社の車両は……あそこか」
地下運搬経路の壁際に、幾つもの車両が横転し大破しているのが見える。U.I.F.の襲撃によって進行を阻まれたのだろう。
時間が経過しているため炎上は既に沈静化していたが、あの様子では車載物の殆どが灰と化しているのではないか。そんな不安に煽られながら索敵をしているうちに、どうやらその懸念も不要なものであることに気がつく。
他の装甲車両とは違った輸送用で車載部が巨大な車両が、一台だけ大破せず横転すらせずに壁際に停車している。
「装甲のシンボルを見る限りあれもM&C社の車両だな。だが弾痕や破損した形跡もない……どうなっているんだ」
「おそらくあれが、ブツを運んでる車両ってことよ」
「あの車両がか?」
「襲撃を受けたにも関わらず装甲には目立った破損もない。他の護衛コンボイは見る影もなく蜂の巣にされて炎上処理されてるってのにだ。護衛車両が待ち伏せ──いやこの様子じゃ挟撃かね。とにかく逃走経路を潰してきたU.I.F.に対して、あの輸送車両を護れきれるとは思えねえ」
ㅤそもそもM&C社が沈静化された今もなお爆破させられていないところを見れば明白か。つまり防衛省的にもあの車両は破壊できない理由がある。
「防衛省がM&C社を待ち伏せ、襲撃してまでこのコンボイの進行を妨げた理由……というよりも、私達レジスタンスに車載物を搬送させないようにする理由。確かに明白。私たちの手に渡らせていけない物を車載していたということね」
「LOTUS、か」
M&C社がレジスタンスに輸送しようとしていたものは、ノアズ・アークに向けて打ち上げられたSLモジュラーが積んでいた信号機だという。それもLOTUSのシステムを媒介するだけの容れ物ではなく、LOTUSがそれ自身の技能を発信する事のできる機構。
つまりこの発信機とはネットワークの親機に当たる存在ということ。そんなものがレジスタンスの手に渡れば、もしかすればLOTUSの展開するセキュリティその物を無効化される可能性すらあるわけだ。
これまでどうしてか閉鎖することのなかった地下運搬経路に介入してまで、搬送を阻止した理由も解る。
「あの車両が発信デバイスを運送していたM&C社の車両だとして、既にU.I.F.に回収されていた場合はどうするの? 敵陣の情報が少なすぎるわ」
「ソリッドグラフィで観測した限り、ユニティ・コアは運搬経路内部に分散している。敵の陣営に目立った司令塔は存在しない。もし連中が発信機を奪取していたのならば、必要以上の防衛網を築いていてしかるべきだ」
「邪推かもしんねえけどよ、それが連中の作戦である可能性も捨てきれねえんじゃねえの? あえて防衛網をペラペラにして俺達の哨戒を散漫にしているっていうよ」
和馬の指摘は的確だ。ブラフで欺くことに長けている防衛省のことである。
馬鹿正直に護るべきものを、あたかも護っていますと表すようなそんな作戦は取らないだろう。
「ましてや、この状況は防衛省の作戦によって形成された物。罠が幾重にも張り巡らされていると考えたほうがいいのではないかしら」
「確かにその通りだが、あくまでも今回この作戦ではM&C社の車両に車載されたままであると仮定し、決行する」
「ま、しかたねえか」
「和馬、君は単独でその場から離脱しろ」
「は?」
今にでも潜入開始の発令が出されんとしていたタイミングで棗による離脱の指示が飛ばされた。頓狂な声と訝しむような目線が無線機に向けられる。当然の反応だ。
「君を動員したのは潜入のためではない。哨戒目的だ」
「哨戒とか斥候は無しなんじゃなかったのか?」
「時間的猶予がなかったからだ。哨戒の結果を待ってから本隊を潜入させている時間がないと考えた」
「だがよ、今更俺が撤退する理由ってなんよ」
「実際に肉眼で敵情視察をした君の視覚的記憶は担保になる」
「担保って……聞くまでもないか」
詮ずるまでもなく、潜入本隊つまり時雨と真那が敵陣営に捕捉され離脱不能な最悪の事態に陥った際の担保であろう。
捨て駒にされているような感覚に陥らないわけではないが、それを棗自信の口から提言されている分、幾許かマシな思考だといえるだろう。
まあそうでなくとも最初から敵に捕らわれる覚悟で動員の承認をしたのだ。今更とやかく言及する必要はあるまい。
「じゃま、指令の命令通りに俺は離脱するわ……気をつけろよ」
和馬は端末のソリッドグラフィに正確な敵の位置情報を幾つか転写しこの場から離脱した。
「本作戦の肝は理解しているな」
「ああ、うまく信号機をダッシュできた場合のプランと、失敗して捕捉された時のプランだな」
「台場水中貿易港近海にて、汎用型潜水艦に登場しているM&C社の人間が合図を待っている。親父、ハープーンの準備はどうなっている」
「出来ているようだ。しかし、潜水艦に対潜ミサイルを搭載する黒人の思考は理解し難いな」
「ハープーンは対潜ではなく対艦ミサイルだ」
対艦ミサイルだと。それでは目的が達成されないのではないか。
「貿易港自体は閉鎖されているだろ。アウターエリアからイモーバブルゲートに向けてミサイルを撃った所で高周波レーザーウォールに阻まれて終わりだ」
「件の潜水艦に指示していることは、あくまでも海中数十メートル地点への爆撃だ。ハープーンならその程度の深度までならば届く」
海中へのミサイル発射。それを耳に途端に嫌な予感が暗雲のように頭の中に充満し始めるのを感じた。
「一体何を考えている?」
「高周波レーザーウォールはナノ単位、いや正確にはナノ単位の物質は阻めていないか。とにかく極微細な粒子であっても即抹消しうる機構だ。当然烏川の言うように対艦ミサイルは貫通しない。爆破することすらせずに構成を乖離され消失するだろう」
「でも、海中までは高周波レーザーウォールは及んでいない……」
何かに気がついた様子の真那の言葉。確かに高周波レーザーウォールが展開されているのは、地上数十メートル地点からリミテッドをドーム状に覆う空域に限られている。
それよりも下には頑強な武装障壁が築かれ、それは地中にまで深い根を張っているのだ。勿論地下運搬経路という抜け穴は存在しているが。
ここから解ることは、絶対不可侵を実現しうるイモーバブルゲートも完璧ではないということ。地中、というより地上よりも深い地点には物理的な壁しか存在しないのである。
「無論武装障壁は頑強だ。対艦ミサイルを着弾させた所で、崩壊などは望めないだろう。だがそれでいい。僅かでもその頑強さに歪を生じさせられればな」
「破壊できなければ意味が無いのではないの?」
「無論目的は破壊だ。物理障壁が破壊されないことには、最悪の事態に陥った際、対処しきれない」
「でも対艦ミサイル以上の破壊力を有する兵器なんて、レジスタンスにもM&C社にもきっと無い。少なくとも海中に向けて用いれる兵器に限って言えば」
「ああ、だから壁を破壊出来るだけの圧力があればいい」
「圧力って……」
要領を得ない。結局この作戦の肝とは何なのか。と言うより捕捉された時の突破口とは。
棗はしばし言葉を選ぶように二の句を出し惜しんでいたが、やがてその全容を無線越しに伝達してみせた。
「……いかれた作戦ですね」
それを聞いたネイが真っ先に目を白黒としてみせた。脳幹を直接金槌で殴打されたような衝撃を受ける。正気の沙汰とは思えない作戦だったのだ。
「だが……確かにそれを行えば、状況を混乱に陥れることが出来るな」
「この目的は現場を波乱に陥れることではない。連中を地上に焙り出すための作戦だ」
「そういやジオフロントでもそれらしいことを言っていたよな。地上に炙りだしてユニティ・ディスターバーを発動させるんだったか」
「作戦決行区域の直上にステルス輸送機を対機させておくとも言っていたわね」
「ああ。君たちの作戦が失敗に終わった時の強行手段として、だ。シエナとその兄が統率し、輸送ヘリのハッチをいつでも開けられるようにしている」
ユニティ・ディスターバーの効果範囲はおおよそ五十メートル程度。それも地下運搬経路と地上とでは、その合間に数十メートルという鉄筋コンクリートが築かれているため、電磁パルスの影響を最大限に発揮し得ない。
それ故にもし連中に捕縛された場合は、A.A.及びU.I.F.の兵士を無力化すべく、ユニティ・ディスターバーの効果範囲内に彼らを引きずり出す必要がある。
この状況における効果範囲内というのはすなわち鉄筋コンクリートの隔ての存在しない地上、且つユニティ・ディスターバーのすぐ近くということになる。
「それで結局、どこにユニティ・ディスターバーを配備しているんだよ」
問題はユニティ・コアを無力化するための電磁パルスを投射するユニティ・ディスターバーが直上にないということだ。
U.I.F.を始めとする防衛省の人間たちの陣営は、現状地下運搬経路に集まっていて地上には存在しない。だがソリッドグラフィの情報から、U.I.F.の搭乗するブラックホークが六機滞空していることも分かっている。
連中はレジスタンスが餌に釣られ罠にかかるのを今か今かと待ち構えているだろう。地上にユニティ・ディスターバーを搭載した車両でも接近すれば爆撃されかねない。
「言っただろう。ステルス輸送ヘリを滞空させていると」
「ヘリに積んでいるのか? だがブラックホークに観測されない標高ということはかなりの高度だろ。そんな場所からどうやってユニティ・ディスターバーを……」
「──! 時雨、隠れて!」
鋭い真那の叫声。それを鼓膜が認識する頃にはまばゆい光がこちらを包み込んでいた。
「敵影確認!」
なにが起きたのか判断の遅れた脳。すぐにこの光がコンボイの車両ライトであることが解る。
劇場のスポットライトもかくやという思考の明転するような凄まじい光に耐えかね視界を腕で覆い隠す。その腕を何者かに力強く捕まれ引きずり倒された。
「伏せて!」
その言葉が放たれ終わる前に彼女に引きずり倒される。その真那の気転が一命を取り留めた。先程まで頭のあった部分を弾幕が駆け抜けていく。背壁面が一瞬にして粉砕し、惨たらしい弾痕を次々と刻みこんでいく。
じめついた地面に横転する直前手を突き出し、その反動で倒れかけていた身体を無理やり直立させる。真那の背中を力任せに押し出すようにして弾着地点から突き飛ばした。
「──捕捉されたッ!」
無線機に叫ぶ。すぐに切迫したような棗の声が帰ってきた。
「退くな! 運搬経路は一本道だ。数キロ圏内にターミナルもない、背を向ければ確実に囚われるぞ!」
「ならどうしろって──」
「潜入作戦から突入作戦に変更する! 強行突破し発信機を奪取せよ!」
何たる無茶振りか。
だがこの状況尻尾を巻いて逃げ出せば、おそらく離脱する前に追いつかれ駆除されるのが関の山だろう。敵陣の懐に飛び込んで撹乱するしか無い。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます