2055年 9月28日(火)
第35話
3日目。時雨たちはアイドレーター構成員特定のための作戦を始めた。
早朝時、名簿順に男子学生を人のいない屋上に呼び出す。不審がられないように休み時間ごとに一人ずつ見定めることになった。
「最初の対象は名簿番号一番の
最初の犠牲者はどうやら凛音に対し執拗に干渉していたあの男であるようだ。唯奈は凛音のビジュアライザーを操作して、明智という男宛てのメッセージを作成していた。
「ねえ、なんて書けばいいのかしら」
「俺に聞くな」
「まあ、あのキモ男を誘い出すには、いわゆるラブレター的な文面がいいのかしら」
「柊にはハードル高そうだな、その文面」
唯奈がラブレターを書いている姿など想像もできない。ライフルの銃口を相手の口に突っ込んで脅している光景が脳裏に浮かんでいた。
「アンタ、今果てしなく失礼なこと考えたでしょ」
「失礼なことは考えたが、あながち間違ってない気がする」
「どういう意味よ」
「時雨様は、唯奈様ならラブレターを書く場合、色仕掛けに出るのではと妄想していました。実現不可能な希望的観測ですね。この下衆野郎時雨様」
「は? 色仕掛け? 私がそんなことすると思ってるの? ぬっ殺すわよ」
「……無いな」
鋭い眼光で睨みつけられは目を逸らす。
「でもそうね、色仕掛けか……アリかも」
「まじめに言っているのか」
「男ってそういうのに弱い、っていうか喜んじゃう単純思考なんでしょ? それが一番手っ取り早い気がするわね」
「色仕掛けとは何なのだ?」
「この一号が色仕掛けなんかしたら、逆に怪しくねーか?」
「……それもそうね」
そうして話は振出しに戻った。和馬ならば口説き文句のひとつやふたつ会得していそうだが……。
「おいおい烏川、そんな目で見んなよ。俺もこういうのはご無沙汰してんだ」
「真那は……いやなんでもない」
「どうして意見を聞く前に諦めるの?」
黙って時雨たちの会話を聞いていた真那。彼女には聞くだけ無駄だろう。確実に業務的な堅苦しいラブレターが出来上がるはずだ。
「出来ないと決めつけるのは早計よ時雨。やってダメかもしれないけど、そうじゃないかもしれない。やらなければその真偽も解らないのよ」
「わかったよ……」
妥協するもなんとなく真那の意見は採用したくなかった。任務の一環とは解っているものの幼少期から共に過ごしてきた真那なのだ。彼女がラブレターを書くという事実がなんとなく嫌で。
「まあこのままじゃいつまでも決まらないわね。とりあえず文面作るところから始めるわよ」
「まあ、それが無難だろーな」
各自ラブレターと思しき文面を作り始める。ただし核心には触れない程度に。後に引く結果になると色々と面倒だからである。
「出来たわ」
「えーとなになに……『屋上にまで遅れずに来なさい。来ないとアンタの脳天ぶち抜くから。朝日拝めなくなりたくなかったら、後悔したくないなら、絶対に来ること』って、完全に脅迫じゃねえか」
「仕方ないでしょ。作戦とは言ってもあんなキモ男にラブレター書くなんて鳥肌モノよ」
「まじめにやる気あるのですかねえ。では人間のありとあらゆる嗜好を知り尽くしたスーパーハイスペ人工知能である私が次鋒となりましょう」
「『一回5000円から。超格安セール期間実施中!』……これはないだろ」
「バーゲン感覚で私の一号売りさばいてんじゃないわよ、死にたいの?」
ネイには金輪際凛音を近づけないほうがよさそうだ。レジスタンスの資金があらぬ方面で工面されてしまいそうである。
「で、これが真那のか……『ひとまるふたまる時、同封書に添付されている地図の指定区間にまで参上せよ。武器弾薬の携行は、エリア・リミテッド内・規約指定第13法外行為に該当し、射殺条件となるため注意されたし』」
「どうかしら」
「却下」
「苦難な恋愛送ることになりそうね、出向いたら」
予想以上の事務文面に安堵する。逆にまともな文面など持ってこられたら困っていた。
「リオンのはどうなのだ?」
「凛音も書いたのか? 聞かせてくれ」
「『おぬしに用があるのだ、オクジョーにまで来てほしいのだ』なのだぞ」
「なんかこれでいい気がしてきたぜ」
「モフモフ直筆のラブレターを送るのは癪だけど、他のを送って変な勘違いされるのはもっと嫌ね。仕方ないわ、これで行くわよ」
ため息をついて唯奈は凛音のビジュアライザーを操作する。すぐにメッセージが対象の端末に送信された。
「どうやって学生のアドレス知ったんだ」
「アドレスは知らないけど、周波数をキャッチして少し組み替えたのよ。セキュリティレベル2までの端末なら、ハッキング可能よ」
◇
1限目が始まる前に明智を呼び出すことにしたわけだが、なかなか彼は屋上に現れなかった。やはり不審に思われたのだろうか。
「もうすぐ授業が始まるな……どうする?」
「焦らないで、しばらくは待ちましょう」
「あのキモ男、絶対来ると思ったんだけど……隠れて」
唯奈に押し込まれるようにして給水塔の裏に隠れる。すぐに開錠しておいた扉が開いた。
そこに現れた人物は先日凛音にC.C.Rionをぶっかけた張本人。凛音に名指しで呼ばれ意気揚々とやってきたものの屋上には当然凛音の姿はなかった。
「かくれんぼでござるか。凛音殿。しかし甘いでござる。小生は既に千里眼を開眼した身。制服コスの凛音殿レーダーがビンビンと反応中なのでござる。むむ……っ、凛音殿、発見したでござる!」
だが本人は凛音がこの屋上にいると信じ切ってやまないようで。無駄の多い挙動で翻りヘリポート淵に駆け寄る。だがそこに凛音の姿がないことに気が付いてその表情をしかめた。
「ふむ……なかなかの手腕でござるな。隠れることに長けていると存じますぞ……とはいえ小生は諦めないのでござる。メッセージが着信してからの数十分で、小生C.C.Rionを100本用意したのでござる。凛音殿にぶっかけるためなのでござる」
遅れてきた理由がまさかのそれか。
「もし決行したら、今度は私が作ったあの文面通りの未来を味合わせてやるわ……」
「抑えろ」
「なにやってんすか? センパイ」
唯奈を宥めていると上から声をかけられる。給水塔の上には
「お前、そんなところで何して」
「質問に同じ質問返さないでくださいよー。昨日も言ったじゃないですか。ここはあたしの定位置なんです」
「いやそんなことより、そこにいたらまずい、降りてきてくれ」
しまった人気がない場所ということで屋上にしたのだが。月瑠がいるということを忘れていた。彼女を明智に発見されては計画が丸つぶれである。
「別に危なくないですよ? あたしいつもここにいますし。万一落ちても怪我なんかしないですよ」
「そういう意味じゃなくな。いいから降りて来い」
「はぁ、まあいいですけど」
疑い深そうに時雨を眺めていたが彼女は梯子を伝って降りてくる。だが問題が一つ生じた。梯子の位置は明智のいる方角についているのである。凛音を探している明智がこっちを振り向こうものなら月瑠のことを目撃されてしまう。
この作戦は一度きりしか使えないのだ。なんとしてでも失敗させるわけにはいかなかった。
「リオンがでるのだっ」
今にも振り向こうとしていた明智に最も俊敏な凛音が突っ込む。問題が起きぬようにと今回の作戦では凛音は姿を現さない予定だったが。こうなっては致し方なかった。
「小生の凛音殿ソナーが過剰に反応中! 方位東北東射角48度、接触まで2.3秒なのでござる。小生の反応速度なら可能でござる!」
正確に凛音の位置を特定した明智はその手に何かを持っていた。
いやヘリポート上に置いていた巨大な鞄。その蓋が開かれ、そこにはキャップの外れた100近いペットボトルが陳列していた。
「我が艦隊の主砲、仰角最大! 一斉射! ぶっかけでござる!」
「ぬぁあっ!?」
どんなギミックなのか想像もつかないが、一斉に噴射したC.C.Rion。それは宙に金色の軌跡を描き弾雨となって凛音に襲い掛かった。
「うなぁあっ、ベトベトなのだぁ!」
「本日のリアルベトベトなのだ頂いたでござるよ!」
全身ずぶぬれになった凛音を見て明智が興奮にシャツを脱ぎ始める。
「ちょっ、アイツ何して――――!」
「大丈夫でござるか? 凛音殿。びしょ濡れのケモミミ美少女に自分のシャツをかぶせてあげる小生はモノホンの紳士でござる」
「ぅぇえ……」
「ふ、凛音殿、お礼はいらないのでござる。これは小生なりの誠意の示し方なのでござる。まあお礼の代わりと言っては何でござるが、少々そのスケスケな制服姿を、小生に撮影させてはくれないではござらぬか。小生天才、策士、現代版孔明の誕生なのでござる。さあ凛音殿、最高の被写体となって──」
「させるわけないでしょこの性犯罪者!」
「ござるんっ!」
唯奈の踵落としが明智の後頭部に炸裂した。到底華の女子高生とは思えない攻撃の仕方だったが、明智は変な悲鳴を上げて昏倒する。そしてそのまま動かなくなった。
「手を出そうとした罪は重いわよ変態。さて、どう止めを刺そうかしら」
「待って趣旨が違ってる。始末しちゃダメ」
「……でもこいつは」
「時雨がインターフィアで解析するのが先決。処分はその後でいいわ」
「それもそうね」
「いや納得するなよ」
給水塔から身を乗り出して昏倒している明智の元による。そうして、目を覚ます前に解析をしようとアナライザーを引き抜いた。
「おお! なんすかセンパイそれ! 銃っすか? ジャパニーズ火縄ジュウですかっ?」
迂闊だった。月瑠の存在をすっかり忘れていたのである。本来ならば学生に見られてはならないはずのアナライザーを見られてしまった。
「これは、おもちゃだ」
「なるほどモデルガンっすか、なんだかすごい精巧な作りしてますね」
興味津々と言った様子で月瑠はアナライザーを凝視している。あまり見られるのは好ましくないのだが。
「ぬぬぅ……頭の中をミニマム可愛い凛音殿が飛んでいるのでござる……」
そんなことを話しているうちに明智が目を覚ました。寝ぼけ眼で起き上がろうとしてそして周囲に時雨たちがいることに気が付いた。
「な、なに奴でござるか! はっ、さては、小生と凛音殿の密会を邪魔だてしたのは貴殿らでござるなっ、貴重なサービスショットチャンスを……許せぬ、許せぬ!」
「忘れなさい、死にたくなければ」
「へぶぅしッ!」
上体を起こそうとした明智の顔面に、容赦のない踵が振り下ろされた。ローファーの踵が明智の眉間を捉える。
「ふ……二度は同じ手を食らいませぬぞ」
だがその踵を明智は真剣白羽取りで受け止めていた。不敵な笑みを携え彼は気持ちの悪い笑い声をあげる。
「小生最強。真剣白羽取りを皆伝した小生に勝とうなどと詰めが甘いでござるよ」
「くっ……!」
唯奈の足首を掴んだまま明智は勝ち誇っていた。しかしその体勢だと唯奈のスカートの中まで丸見えだ。
「目が! 目がぁ! 腐るでござる! BBAのパンツなど小生には需要無いでござるぶひょぉッ!?」
「死になさいゴミ」
片足を掴まれた体勢のまま唯奈はもう片足で回転蹴りをお見舞いした。時雨の目にも終えぬほどの神速で迫った唯奈のつま先が、明智の骨ばった頬にめり込む。
炸裂した蹴りによって明智は突き飛ばされる。錐揉みしながらぶっ飛んでいき悲鳴と共にフェンスに叩きつけられる。その衝撃でフェンスがひしゃげ少しずつ後ろに倒れこんでいった。
「烏川時雨。あの豚野郎が屋上から落ちる前に、早くインターフィアして」
「いや助けろよ」
「嫌よ」
「仕方ないのだ……リオンが助けるのだぞ」
彼女にしては珍しいことに渋々と言った様子で駆けだす。瞬足でフェンスに駆け寄り今にも落下しそうになっていた明智を屋上に投げ飛ばす。
凛音にしては粗雑な扱いだ。それほどまでに、C.C.Rionをぶっかけられたことが嫌だったのか。
「む、むむむ」
「こいつ、まだ起きてるの……!?」
「し、白……ホブフゥっ!」
「今度こそ死んでみる?」
意味の解らない問答の末に唯奈の踵が三度明智の顔面を踏みにじる。かなりの圧力がかかってるのか明智が体をバタバタさせていた。〆られる釣られた魚のように。あの状態を長く持たすのは無理そうだ。
「しかし凄い気迫っすね、あのセンパイ」
「霧隠、お前も少し気絶しててくれないか」
「なんですかその理不尽な要求、嫌ですよ」
当然の反応が返ってくる。仕方ない、こうなったら月瑠の意識を一時的に逸らす作戦で行こう。
「あっちの空にUFOが飛んでるぞ」
「何言ってんですか、そんなもん飛んでるわけないじゃないすか。バカなんですか」
どうやらそこまでアホではなかったらしい。
「忍者が転がるおにぎり追いかけて走っていったぞ」
「マジっすかっ!? どこですか!? おにぎり追いかけるジャパニーズニンジャどこっすかセンパイ! そんなのジャパニーズフェアリーテイルにあったすよね!」
「校庭を時速80キロで走行中です」
「早いな!? ジャパニーズニンジャ超ストロンゲストっすね!」
ネイの虚言に騙されて月瑠は反対側のフェンスに走っていった。アホで良かった。
「ネイ、今のすきに」
「準備はできていますよ。インターフィア」
視界がフラッシュアウトする。サーモグラフィのように生命反応が認識され明智の端末に照準を合わせた。
「侵入完了。解析開始……完了。解析結果・特殊データを時雨様の端末にインストールします」
ものの数秒で解析は完了した。市販のビジュアライザーはセキュリティレベルが極端に低い。だからネイのインターフィアならば速攻でハッキング出来るのだ。
自分の端末にて遠隔照会したデータを参照する。
「解析したデータのフォルダ名は……『My sweet angel C.C.R』」
「そこはかとなく嫌な予感がするのですが」
「奇遇だな。俺もだ」
悪寒に苛まされながらも開く。中には、凛音の盗撮画像が万歳だった。制服の物や普段の服装のインナーの物。他には何やら銅像のような形の凛音の盗撮画像まである。
ゆっくりと息を吐き出して、削除した。
「見なかったことにしよう」
「明智様の端末内のバックアップデータも削除しておきました」
「何かあったの?」
時雨の様子を見ていた真那が近寄りながら聞いてきた。教えたものか悩んだが真那に隠し事するのも気が引ける。
「凛音の画像が軽く4桁ほど」
「そう。明智幸人はアイドレーターではなさそうね」
特に感慨もなさそうに真那はそう言った。このデータに関しては唯奈には言わないほうがよさそうだ。もしその存在を知られればもはや明智の選択肢に生存の道はなくなりそうである。
「センパーイ、オニギリニンジャいなかったんですけど」
「すでに離脱したんだろうな。それより霧隠、これから1週間、この屋上に来ないでくれないか」
戻ってきた月瑠にそう提案する。彼女がいてはこの場所を使っての作戦が決行できないのだ。
「嫌ですよセンパイ、あたしに教室でまじめに授業受けろって言うんですか?」
「それが学生の本業だ」
「嫌です、絶対嫌です。たとえ先輩の御願いでもここは引きません」
「他にも時間潰せそうなところあるだろ? 中庭とか」
「中庭だと教室見えないじゃないですかー」
「教室? 教室を見てたのか?」
「あ……はぁ、まあ仕方ないですね」
時雨の指摘に月瑠はしまったと言わんばかりの表情を浮かべた。腕を組んで何やら考えていたと思えば何かを閃いたように目を開く。
「わかりました、じゃあその期間はここには来ません」
「ああ、悪いな……助かるよ」
「ですがその代わり、今度センパイの部屋に連れてってください」
「は? 何言ってんだ」
「いや実はですね。ジャパンでは護衛のために、自宅にサムライカタナを常備してるって聞いたんすよ。あたしすっごい興味あったんです……えないんですか? まあいいです、それがなくても、個人的にプリゼントジャパニーズの部屋って興味あるんですよ」
「そういうのはゼミの人間に頼め」
「ボッチ舐めないでください。そもそも頼める相手がいたらボッチじゃないじゃないですか」
確かに正論である。
「それから、期間中はここには来ないと言いましたけど、昼休みは来ます」
「何故だ」
「決まってんじゃないですかボッチだからですよ。聞かないでくださいよそんなこと。それから昼はセンパイも一緒に食べてください」
「何故だ」
「一人で食事というのもジャパニーズニンジャらしくていいんですけど、退屈なんですよぅ。ここから教室を眺めてるだけというのは」
「だから教室で皆と食べれば、」
「何度も言わせないでくださいよ、センパイ」
ボッチだから会話に入れないわけだ。まあこれは妥協せざるを得ないだろう。
どちらにせよこの屋上が使えなくなる以上、作戦も出来ない。昼間はフリーになってるわけだ。月瑠に付き合うのも有意義かもしれない。
「センパイ、あたしがここにいちゃいけないのは、休み時間の間だけですか?」
「まあ、そういうことになる」
「なら授業時間はここにいてもいいわけですか」
おい現役華の女子大生。
「センパイが一緒に受けてくれるなら考えますけどね」
「学年が違うだろ。とにかく授業時間までは拘束しないが、休み時間は頼むぞ」
「ジャパニーズニンジャは約束を違えないんすよ。ジャパンのいいところはそこですから。海外の衛兵とは違います。同じ金での雇われ身でも、その意識がケタ違いなんですよー。超リスペクトっすよね」
彼女はそう言って踵を返す。一限目からサボるつもりなのだろう。彼女は給水塔の梯子に手をかけて上る前に振り返る。
「そう言えばセンパイ、もう一ついいですか」
「条件か?」
「はい。今度一度でいいんで、付き合って欲しいところがあるんすよ。一人ではどうにも入りつらくてですね」
「いいぞ。予定があえばだが」
「それじゃ、凛音センパイにも伝えといてください」
そう言って彼女は給水塔を上っていった。
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