第四話 マシュー、女騎士に恋焦がれる

其の一

 輝世暦以前の世界は性差が少なかった、とは後世の歴史家がよく言うところである。


 まあ各地に魔物が闊歩しいつ襲いに来るとも知れぬ時代にあって、男は外に働きに出るもの・女は家事をするものなど悠長な役割分担などしている場合では無い。性別問わず強き者が陣頭に立つのが当然といえば当然であった。実際各地にも女性の冒険者や女騎士による冒険英雄譚が、男性のそれを同じくらいの数ほど残されており、当時のウーマンパワーのほどが窺い知れよう。


 しかし勇者アランの魔王征伐の後大ラグナント王国が大陸を平定し社会制度が確立すると状況は一変、出産育児などを理由とした性差区別が顕在化、男がやるべき仕事と女がやるべき仕事が完全に分かたれることになった。女性は力仕事に与することはできず、騎士や州衛士、傭兵などをやることは特別な事情でも無い限りとんでもないと言われていたのである。


―――そう、かつて男は女の力に負けそうでした。

しかし今の世の中、女は弱くなった。破れ傷つき泣いていた。

今回はそんな時代の出来事。





(こらー!よわいものいじめなどマリエラ・エレクトラのなにおいてゆるさんぞー!)

(なくなマシュー、おまえおとこであろう?)

(わたしにはエレクトラけさいこうのゆめがあるからな。いまよりもっともっとつよくならねばならん。)



 その朝、マシュー・ベルモンドは夢の中にいた。

浮かび上がるはまだ学校に通っていたころの幼少の記憶。没落貴族の末裔で体も小さく華奢となれば子供特有の無邪気な悪意の矛先が向かうのは必然であった。そんな時いつも助けてくれたのは、幼いながらに騎士道精神と功名心に溢れたちょっと変わった女の子。家も隣同士で所謂幼馴染というやつだ。学校を卒業する頃に家の都合で遠くに行ってしまったが、厚ぼったい眉が特徴的なその顔は、夢の中でもはっきりと思い出せる―――


 時計は既に8時を回り出勤時刻も近づいているが彼が起きる気配はない。程々に熱気を帯びる初夏にあっても、早朝の布団の魔力はやはり抗い難いものだ。起こしに来るメイドの声が微かに聞こえないでもないが、どうせ俺一人遅刻したところで州衛士の仕事に何か支障が出るわけでもあるまい。完全に油断し夢の世界に身を委ねていた。


 しかし突如としてその安寧は破られた。マシューが気付いた時にはその身は布団の中に無く、メイド姉妹の姉フィアナに小麦袋めいて小脇に抱えられた状態となっていたのだ。フィアナは同年代の女性と比べ二回りほど背が高く恰幅も良い、対しマシューは同年代の男性より一回りほど背も低く華奢。となればこのような芸当も可能となるわけだが、親に担がれる駄々っ子じみてどうにも気恥ずかしい。強制的に朝食の並ぶテーブルに運ばれるまでにはその羞恥でマシューの目はすっかり冴えていた。


「ほらほら、明日は非番なんですから惰眠を貪りたいなら一日我慢してくださいな~。前々から言ってますが勤務態度だけは気をつけないと、明日以降もずっとお休みになっちゃいますよ~?」

「お…おう…。」


 フィアナは先ほどまでの様子を意に介さずいつも通りに話している。マシューにとってはそれが逆に恥ずかしさを増幅させていた。加えて先ほどまで見ていた夢の内容があの過去の様子というもの女性へのコンプレックスを刺激する。己の起きるまでのぐずりっぷりが嘘のように、彼はさっさと朝食を詰め込み身支度をして出勤するのだった。


 仕事中でもその羞恥は常に頭をもたげていた。と同時に男を上げてこれらの記憶を払拭したいという気持ちも湧いてくる。とにかく自他共に認められるくらいのかっこよく男らしい手柄を立てよう、そんな柄にも無いことを考えつつ朝の見回りに出て行った。





(―――なんて見栄、考えるべきじゃなかったなァ…)


 街道を駆け回りながらマシューはそんなことを考えていた。

後ろから追走するのは暴れ牛。北部の農村から競りに出される予定の畜牛が一匹逃げ出したとの報を受け衝動のままに現場に向かうも、暴れ牛は準備や応援が整う間も無く突如として強襲、何故かマシューを執拗に追い掛け回している。


 実際のところ、彼の者の真の実力を以ってすればこの状況はなんとかならないでもない。サムライソードといかずとも木の棒、とにかく腰にぶら下げた手に余る重さのブロードソードよりも軽い得物があれば。しかし暴れ牛の奇襲はそれを許さなかったし、そもそも表仕事で裏の「仕事」の片鱗を見せるのは極力避けたいという事情もありそれは叶わぬ話であった。


 そもそも何故この牛は自分をここまで追いかけまわすのか。過去を振り返り動物に命を狙われすぎではないのか。これが殺しを裏稼業とする者の業なのか。マシューは走りながら因果と理不尽、そしてデジャブを感じずにはいられなかった。


「!?ずっえぇっ!!」


 数分間に渡る全力疾走の後、ついにマシューは足がもつれて転んでしまった。しかし暴れ牛の勢いは止まりそうにない。確実にマシュー目掛けて突進してくる。まさか裏ではなく表の仕事で命の危機を迎えるとは、万一命は助かったとしても大怪我は避けられまい。


 いよいよもって覚悟を決めたマシューの目の前に、何者かが立ち塞がった。


 後ろ姿故その顔を窺い知ることは出来ない。しかし、美しい亜麻色のロングヘアー、上半身を覆う傷だらけのプレートメイル、同じく右手に握られた年季の入った長槍、そして足首辺りまでを隠すようなたっぷりとしたロングスカートなど目に映る限られた情報を見るに「時代錯誤の女騎士」といったていである。


 そしてその騎士は、槍の穂先を逆にして両の手で構えると、向かってくる暴れ牛の眉間に目掛けて石付きの部分を突き立てた。


ごっ


 鈍い音があたりに響く。あまりにも見事なカウンター。体重を乗せた突進の勢いを万物の急所たる眉間で受け止めたようなものである、さしもの猛牛も泡を吹き程なくして白目を剥き横に倒れこんだ。


「大丈夫であったか州衛士殿?」

「あ、ああ…ありがとうございます、おかげで助かりま―――」


 槍を突く際の踏み込み、牛の頭部にぴたりと合わせた精度、そして暴れ牛を前にしても身動がぬ度胸。マシューの目から見ても相当の実力者であろうことは明白だった。今日び珍しい女騎士にこれほどの技量の持ち主がいるものなのかと驚く。しかし、野次馬たちの歓声の中振り向いた騎士の顔を見た時、さらなる驚愕がマシューを襲った。


「―――あれ?その嫌に太い眉毛…ってアンタまさか…マリ姉!?

マリエラ・エレクトラか!?」

「そういうタレ目で癖毛のお前はもしや、マシュー・ベルモンドか!?」


 女騎士の正体はマリエラ・エレクトラ―――まさに今朝夢に見た、マシューの幼馴染の少女その人だったのだ。





「お久しぶりですマリエラ様~。かれこれ何年振りですかね~?」

「北のヴァルハ州に引っ越されたとは聞き及んでいましたが…戻られたのは何時頃で?」

「うむ、今日の今日だ。その足でマシューと真っ先に再会したわけだから、縁とは異なものだな。しかし意外だな、体の弱いお前が州衛士に就くとは。案の定の様子だったがな、アハハ」

「しょうがないだろ。私だって性に合わないとは思ってるけど食ってくためには…」


 夕刻、仕事から上がったマシューはマリエラを連れて帰宅していた。主と旧知の仲ならば使用人にとっても同様であり、フィアナもフィアラも再会を喜び思い出話に花を咲かせる。快く夕食をもう一人ぶん用意しているが、ケチな彼女たちのこと、他の突然の来客ではこうはいくまい。


 話は巡り親の話題に至った。マシューの親、そしてモリサン姉妹の親も三年前に不慮の事故で亡くなったということを今知ったマリエラは深く黙祷を捧げた。しかし彼女の両親ももまた同様であった。


「そっか…おじさんもおばさんも過労で、か…」

「ああ、私がここザカールに帰ってきたのもそれが元といえばそうだ。出稼ぎとはいえ北の果てのヴァルハの寒さは老いた両親には容赦がなかった…しかしそんな中にあって私に地元の伝統闘技であるキュリエル流槍術を学ばせてくれたことは感謝してもしきれぬ。今の御時世にあたって女が槍術を学ぶことなど無価値に思われるだろうに、私の我儘を聞いてくれて…両親の恩に報いるためにもこの槍で、エレクトラ家再興、なんとしても成し遂げねばならん!」


「ソニア・エレクトラの山賊退治、の栄光か。マリ姉も変わらないな。」



 ソニア・エレクトラの山賊退治―――ザカール州に住まう者なら子供の頃一度は耳にしたことがあるであろう伝承、あるいは御伽話。輝世暦前百余年ほど前、魔王バルザーグの影響で地に魔物が現れ始めた頃、北部の山間に位置する「鬼牙峠」にドワーフの荒くれ者たちが定住。彼らは度々南下しては、集落を襲い略奪行為を繰り返していた。まだ国どころか州ですら無い諸領乱立のこの時代、彼らの侵攻を食い止められる可能性はあったのは軍備を整えることのできた一握りの大領主だけであり、多くの人々は怯え、脅威に晒され、涙をながすだけであった。


 そんな最中、流浪の女騎士ソニア・エレクトラがこの地に漂着、かかる惨状に義憤を覚えた彼女は有志を募り義勇軍を結成、彼らの本拠地たる鬼牙峠に打って出た。自然の要塞よろしく深く入り組んだ地形はドワーフ山賊団に有利をもたらしたが、ソニアの槍の冴えはそんな地の利を覆し討伐を成功させるのだった。この活躍に人々は感激、山賊により荒れ果てた土地を整地しソニアの領地として与えた。ただの流浪の騎士が土地持ちの貴族に成り上がった瞬間である。


 しかし槍を取っては天下一品のソニアであったが、反面政治的な駆け引きはからっきしであった。その傾向は子々孫々に受け継がれ、英雄の権威は年を重ねるごとに失墜、輝世暦300年頃には歴史に名を残す英雄の血筋であるにもかかわらず、弱小貴族の代名詞たるベルモンド家の邸宅に軒を連ねていたとなればその衰退ぶりも見て取れるというものであろう。マリエラが女の身だてらに武術を修め、それによって立身出世を成そうという時代錯誤甚だしい意志の根幹はここからきているのだ。


「で、具体的にどうするつもりなんだよマリ姉。今日び平和すぎて男の武術家ですら働き口に困るご時世だぜ。私も力になりたけどコネらしいコネは州衛士ぐらいしか無いし、あのベア隊長が女の参加を認めるかどうか…」

「うむ…確かにしばらく考える時間は必要かも知れん…」

「でしたら暫くはうちに泊まっていってくださいな。私達も幼いころマリエラ様には何度もお世話になりましたし、他ならぬあなたのためならそりゃあもう!」

「そうだ、主様明日非番でしたよね~?でしたら休みついでにマリエラ様に今ザカールがどうなってるのか案内してあげて下さいな~どうせお家でゴロゴロされるだけならそのほうが建設的ですよ~」


 いつもの姉妹らしからぬ寛容さで話を推し進める。彼女たちも周囲の悪意からマリエラに助けられたことが幾度と無くあった。その大恩を考えればこの応対も納得できるものではあるが、それはそれとして本当の主よりも好待遇なのは使用人としてどうなんだろう、と思うマシューであった。





「リヨンの大運河もだいぶ開けたものだな。昔はもっと船の数も少なかったと記憶しているが。」

「ああ、最近海運関係はイケイケだからね。このあたりの変化っぷりは地元にいる私でも目まぐるしく感じるほどだよ。」



「んだよクソ衛士。女連れでうちにウィンドウショッピングとは随分いいご身分じゃねえか。」

「ばっ…馬鹿そんなんじゃねえよ!久々に帰ってきた幼馴染に街を案内してるだけだ!そもそも街一番のアクセサリー屋として紹介しに来てやったってのにその態度は何だよ!」

「マシュー…気を使ってもらったところすまぬが、私はこういう普通の女子の趣味にはとんと疎くてな…」



「こちらが今の神父さんだ。」

「む?私が昔居た頃の神父殿とよく似ておられるようだが…記憶違いか?」

「ハハハ、よく言われますよ。他人の空似だって。」

「そうか。ときに神父殿、あのダークエルフのシスターは一体?」

「ああ、正教会から派遣されたれっきとした訓練を受けた修道女ですよ。何なら認定証もお見せしましょうか?」

「いや、そこまでは…かつてのエルフ狩りのことで邪推してしまっただけだ。下衆な勘ぐりをして本当に申し訳ない。

おーい、そこなダークエルフ!エルフ女の独り身が生きていくには辛いご時世ではあるが、神の御名の下まっすぐに生きていくんだぞー!」

(………暑苦しい)



「うん…!時は流れ人は移ろいゆきても、ここのトマト煮込みの味は変わらぬな!」

「だろ?ザカールに帰ってきたっていうならまずここに来ないと話にならないよな。」


 朝から街の主だった場所を巡り時計は一時半を指していた。少し遅い昼食は地元の名店ネルボー食堂。流石にこの時間ともなれば店内にも空きができるようで、どこぞの誰かと相席ではなくちゃんと二人がけのテーブルで落ち着いて食事もできる。ザカールの人間にとってのソウルフードに舌鼓を打つマリエラを眺め、マシューはこの二人きりで顔を突き合わせながらの食事というシュチュエーションに言い知れぬ嬉しさと気恥ずかしさを感じていた。


 なぜなら、マリエラはマシューの初恋の人だったからだ。


 男の初恋は往々にして年上の女性とはよく言ったものである。毎度のようにいじめっ子から自分を守ってくれた頼りがいのある女性となれば尚更だ。ギリィに女連れとせっつかれた時は見透かされたようで心底ビックリした。あるいはフィアナには見透かされていて、気を利かせてこういうデートのような状況を提案してくれたのかとの考えも頭をよぎる。ともかくマシューは、あの頃のままに真っ直ぐで少しズレたところのある女性の姿をただ眺めていた。





「さて、そろそろ日も落ちるし帰りましょうか。フィアナたちも待ってると思いますよ。」


 食後もほうぼうを廻り、気がつけば日は西にすっかり傾いていた。運河は夕日の色に染まり、街道には家路に急ぐ人々でごった返す。一日の終りといった雰囲気の慌ただしさが漂う街中を二人が歩いていると、別の種類の慌ただしい声が耳に飛び込んできた。


「おうコラァ兄ちゃん!!俺らにぶつかっといて詫びのひとつも無しかオラァ!?」

「だっ…だからさっきから謝ってるじゃないか…」

「誠意が足らねぇんだよな誠意がよぉ!」

「言っておくが俺達、あのガーゴイル傭兵団だったんだぜ?知ってんだろ泣く子も黙るガーゴイル傭兵団を?」

「いえ…知りません…」

「「「んだとコラァッ!!!」」」


 コテコテなまでのチンピラシュチュエーションだった。いかにも柄の悪い三人の男が一般市民に因縁をつけている。聞こえた話から察するに、昨今の平和で業務が縮小しギルドから首を切られた傭兵がゴロツキと化したのだろう。珍しい話でもない。


 この程度の事件ならいつもの事なかれ主義の州衛士としてのマシューなら何も見てない聞いてないで無視するところではあるのだが、真横に初恋の人がいるという手前あまりかっこ悪いところは見せたくないという助平心もある。さてどうしたものかと考えていると異変が起きた。その真横に居るはずの初恋の人マリエラは忽然と姿を消し、


チンピラたちの目の前に立ちはだかっていたのだ。


(おおおおおいっ!何してんだマリ姉ェェェェ!?)


 マシューの心の叫びなどどこ吹く風で、マリエラはチンピラたちに詰問する。


「たかだか肩が触れたぐらいでかような威嚇行為、男として、軍場に立つものとして恥ずかしいと思わんのか?」

「なんだ姉ちゃん、俺らに説教してるつもりか?」

「装備だけはいっちょ前で…正義の女騎士様登場ってかぁ?」

「それともそういうていで襲われたいっていうプレイなんじゃねえの―――」


ドスッ


 男の一人が下卑た冗談を言うが早いか、彼の喉元に槍の石付がめり込んだ。ヒューヒューと薬師そうな呼吸音を立てながら涙目で膝をつく。その一部始終を見たマシューは感嘆した。突きの早さも凄いが驚いたのは間合い。マリエラとチンピラの距離は拳が届くほど近い、ならば間合いの長い槍ではむしろ不利な位置である。しかし片手でコンパクトに握り、柄の部分を片手棍のように扱い相手を昏倒せしめたのだ。言うは易いが握った先から下のほうが随分と長い棒となれば、それを自在に扱うには相当の修練が必要となるだろう。都合自分も5年ほどサムライソードの修練を重ねてきたが、マリエラもまたそれと同様かそれ以上の修行をしてきたということがこの一撃で十分見て取れた。


「下衆共が…最早貴様らに語る言葉はない。」

「…テメエ何しやがったコラァ!!」


 もう一人の男が拳を繰り出す。しかしマリエラは慌てる事無くこれを柄で振り払う。そしてそのまま槍を大回転させると、拳と柄の触れた部分が支点となって、男の肉体も合気道めいてくるりと回転した。そのまま受け身も取れず仰向けに倒れた男の鳩尾に止めとばかりに石付を打ち込むと、男は黄色い胃液を吐きながら悶絶し先ほど喉を突かれた男と並んで昏倒した。


「残るはお前一人だが…どうだ?大人しく州衛士に出頭するか?」

「ひっ、ひぃぃぃぃい~!!」


 体に似合わぬ情けない声を上げながら、男は踵を返し逃げ出した。いつの間にか出来ていた野次馬の人だかりを押しのけ必死に逃げようとする。人混みを抜け出しあっという間に50メートルほど離れたものの、マリエラはその逃走を許さなかった。槍を構え男の後を追うように踏み込む。

いかにも歩きづらそうなロングスカートを履いているにもかかわらず、それを思わせないほどの高速の踏み込み。彼女が修めたというキュリエル流槍術の特殊な歩法なのだろうか、ともかくその技を以ってすんなりと男に追い付くと、槍を大きく振りかぶり背を柄でしたたかに打ち据えた。男の体はそのまま街道を転がり、やがて白目を剥いて仰向けに倒れるのだった。


「貴様らごとき槍の穂先を汚す価値も無い…おいマシュー!非番でも州衛士であろう!この者たちをひっ捕らえろ!」


 一部始終を眺めていたマシューはこの言葉にはっとし、そこらに落ちていた荒縄で三人をそれぞれ縛り上げた。彼らの身柄は程なくして身柄は屯所に送られることになるだろう。



―――そして、今件と暴れ牛退治にて、御伽話の英雄ソニア・エレクトラの再来としてマリエラが人々の注目を集めることになるのもまた時間の問題であった。

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