第10話 おかえりなさい

ラングレイさんとの闘いからどれほど時間が経っただろう、身体に力が入らない……指先一つ動かない

眼はもう死んでいるのだろう、目の前は真っ暗で音も何ももう聞こえない

意識が闇の底に沈み始めてから、五感はもう何も俺に何も教えてくれない

死ぬ……死とはこういうものなのか

シア、痛かっただろう。苦しかっただろう。怖かっただろう……

「……ちゃん!……お兄ちゃん!!」

「えっ?」

「もう、お兄ちゃん!!こんなところで寝たら風邪ひくよ!!」

青空、草原、遠くに見えるのは樹々に泉に……

「ここは?」

「ここは街の郊外、みんなが最後に行き着く場所……ってみんなが言ってた」

「そう……そうなのか」

「うん、それじゃあみんなのところに行こう!」



何もかもが憎くて、シアを傷つけたこの世界が許せなくて……シアを受け入れなかったこの世界を破壊してやろうとずっと背負いこんでいた

「シア、ラングレイさんと戦ったよ……」

「……うん」

「負けちゃったよ」

「ずっとお兄ちゃんが戦い続けた事、知ってるよ」

「シアはもう死んでしまったから、意味なんか無かったのに……シアが死んでしまった悲しみも苦しみも、ぶつけたかっただけで、ただの八つ当たりだったんだ」

「ここにはね、一生懸命生きた人しか来れないんだって」

「え?」

「お兄ちゃんは一生懸命生きたんだよ、だからもう休もう?」

「ああ、そうしようかな。そうだな……久々にシアが入れたお茶が飲みたい」

「任せて!」

誰かに否定してもらいたかったのかもしれない、お前のやっている事は間違っていると

誰かに殺されたかったのかもしれない、シアのいないこの世界から消え去りたいと

でも、それでも生き続けてきたのはシアの生きようとした世界を生きたかったという想いと

シアの兄である俺自身の、命そのものを否定したくなかったという想いがあったからかもしれない

「ラングレイさん、貴方は生きて変えてくれ……そして、シアが愛した貴方の命を精一杯生きてくれ」

「……届いたらいいね、お兄ちゃんの言葉」

「たとえ届かなくても、ラングレイさんは分かってるさ」


————————


霧がかかった道を歩き続けている、歩いても歩いてもどこにも辿り着かない

「これが、地獄というものか……」

ミルフィのため、マリーのためという言い訳を使い続けて俺は多くの命を犠牲にしてきた

傭兵という生き物は国の為に戦うのではなく、金の為に……仕事として戦争や狩りをする生き物だ

誰かの生きる国の為に戦う誇り高き戦士を、家族のためと称し屠ってきた

心優しい青年も、誇り高き戦士も俺の剣で醜い肉塊へと変わっていく

いつしか悲鳴や断末魔の叫びを聞きたくないと耳を塞ぎ、醜い死骸など見たくないと耳を塞ぎ、血肉の匂いから顔を背けた

「これが、俺の結末か……戦いしか知らん俺には相応しい末路というものだな」

「パパー!!」

「あなた!!」

「マリー……?ミルフィ!!」

同じ場所になどいけないと思っていた、ミルフィとマリーは俺の生きる場所から程遠い世界にいた

だから、死んだ後に再会できるなど思ってもみなかった

「私とママだけが寂しいって言ったでしょ?」

「ああ……ああ……そうだったな!」

「あなた……」

「ミルフィ……」

「おかえりなさい!」

「……ただいま!!」

最期に俺を討ったあの少年、勇ましさはあるが戦いの最中相手のために涙を流すなど「戦士」としては失格だ

だが、何かを護るために戦う優しい心は何よりの強さとなる

だから……

「涙を流せる優しさと、誰かを護ろうとする意志を忘れるな!!少年!!」

「誰に向かって声をかけたの?パパ」

「俺を殺した……いや、殺してくれた小さな戦士だ」

「敵なんでしょ?」

「ああ、だが変なヤツだった」

「変なヤツ?」

「俺を想って涙を流す、優しい男だ」

「そうなんだ」


———————


アルバート・クロンザム……ミルフィ・クロンザム、マリー・クロンザム、ここに眠る

「ここか……」

ルグニカ001、俺と戦ったサイボーグの本名はアルバート・クロンザム

腕の立つ傭兵として各地を転々として戦っていた男、その豪剣は味方からも敵からも恐れられていたという

ルグニカ遊園地のホラーハウスで監禁され、衰弱していたところを何者かの手によってサイボーグに改造されたらしい

「きっと生身で相手をしたら幸平では勝てなかったかとしれないね」とラングレイさんに言われたが、確かにそうかもしれない

豪剣という割にはその剣は技術だけで魂というものが籠っていなかった

「アルバートさんの墓に、何か用かい?」

金髪の青年に声をかけられる

「少し、縁があって」

「アンタのその黒髪、異世界からやってきたとかいう男か」

「随分有名になったみたいだね」

「そりゃそうだ、この世界じゃ黒い髪なんてそうそういないからな……っていうか縁って、アルバートさんが生きていたのか!?」

「戦場で会って、俺が……」

「……ウチに案内するよ、ついてきな」


———————


「何者かは知らないけど、死んだ後に機械に改造されて戦わされていた……それを倒したって……」

「信じてくれないだろうけど」

「いいや、アンタ人が良さそうだから信じるよ。戦場で会ったってのも、最近メルドニア国軍に異世界の戦士が入団したってニュースで流れてきたし」

「そ、そうなんだ……期待に応えられていればいいけど」

「城下町に侵入したアーマードベアを倒したんだって?凄いじゃないか」

「いや、あれはマグレで」

「マグレで倒せる魔物じゃないさ……それにしても、遊び半分で墓を見に来たとかじゃなくてよかった」

「遊び半分なんて……」

「この世界に来たばかりじゃクロンザム一家惨殺事件の事なんか知らないだろう」

「はい……」


———————


クロンザム一家惨殺事件、それは耳を疑うようなものだった

いわゆる迷宮入りした事件で、犯人は未だに捕まっていない

アルバートさんは鎖で拘束され、衰弱死して葬式当日に遺体を盗まれ

妻のミルフィさんと娘のマリーさんはアルバートさんの目の前で肉体に大きな負荷をかける精神高揚材を投与された末に何度も何度もレイプされ、衰弱死し

アルバートさんは目の前で家族が死に、朽ち果てていくのを見ている事しか出来なかったという

あまりに残虐過ぎる事から一等騎士のラングレイをはじめとする捜査チームが結成されたが足取りを一切掴めずに迷宮入りしてしまったという

「許せない……そんなの……!!」

「あの事件が起こらなかったらアルバートさんに、挨拶に行く予定だったんだ」

「え?」

「マリーちゃんと、内緒で付き合ってて……アルバートさん親バカだし仕事が仕事だから怖いけど……俺、尊敬していたんだ」

「そうなんですか……」

「剣の稽古もつけてもらって、将来は傭兵になる!なんて言ったら兵隊になれ!って怒鳴られて……戦場でのアルバートさんはどうだった?」

機械みたいに淡々としていたと言うのはやめよう、例え機械でも正しい事のために戦っていたんだ

「……最期まで、家族を想っていました」

「ああ、あの人らしい」


———————


買って来た家族分のお菓子と、ラングレイさんが戦場で会った時に飲んだという酒を供えて手を合わせる

「異世界でも死者には手を合わせるんだな」

「お祈りの作法なんです」

「出来たら、また祈りに来てくれるか?」

「はい」

「俺はジャック、お前は?」

「幸平です」

「名前の意味は?」

「色んな人を幸せに出来るようにって名付けられたみたいです」

「そうか、いい名前だな。幸平」

「また会いましょう」

「ああ」


———————


「ラングレイ・アルカストロフをこのまま一等騎士の座に就かせ続けると仰るのですか!?陛下!!」

会議室には議員達の怒号が響く

一等騎士達、議員達や大臣、国王などが一斉に集う会議が緊急で開かれていた

議題は勿論、五大貴族が一人ゴルニス・アルダインが暗殺された事によるラングレイの処分である

ラングレイ・アルカストロフは庶民の生まれでありながら恵まれた能力と実績により一等騎士にまで成り上がった存在であり三等制が撤廃されようとしている今……貴族達に危険視されているのだ

彼らにとって貴族達を討とうとするテロリスト自体はそれほど危険ではない、メルドニア王国の国力を以てすればテロリストの討伐など容易い

むしろ、ゴルニス・アルダインという存在を利用して貴族出身の者を一等騎士の筆頭とするべきであると考えているのだ

「よく考えるべきだ。ラングレイ君は非常に優秀で一等騎士の中でも最強、頭も切れるし人徳も申し分ない……そんな彼のクビを切るなど勿体ない」

「だが彼は庶民の出身、大方革命派なのだろう?貴族相手の護衛で気持ちが萎えた……いやここで死んでくれれば有難いなどと邪な考えで任務に就いたのでは?」

「常に私は本気で任務に就いている、国家の繁栄のために!民の命を護るために!その使命は私の魂にも染みついている……己のエゴのために任務で手を抜くなど有り得ない」

最も、許されるのであればあのゴルニス・アルダインという男を斬り殺してやりたかったのは確かだ

貴族以外の人間を人間として見ていない、そんな男がこの議会に在籍していた事自体がラングレイには許せなかった

あのルグニカ001は犯罪者だ、だがゴルニスという男がいなくなった事自体はこの国にとって正しい事もまた間違いではない

「それに軍法会議でもラングレイ君の無罪は決定している上に、彼がいなくなれば国軍の精度は大きく落ちる事は間違いない。わざわざ国の損失になるような真似をするなど……諸君らは敵国のスパイなのかな?」

「ぼ、暴言だ!!国王といえどそのような発言は……!!」

「アンタこそ、国の宝ともいうべき貴族を蔑ろにして国力を貶めようとしているのではないか!!」

その刹那、壁に大きな切り傷が出来た

ラングレイが剣を抜き、野次の飛んだ方向に斬撃を飛ばしていたのだ

勿論、貴族達に怪我は一切無い

「今、オルディウス陛下を貶すような言葉が聞こえたが……国家反逆罪と見做すがよろしいか?」

「ひ、ひいぃぃぃぃ!?」

「今すぐ取り消せば、剣は収めよう……言っておくが、国家反逆罪に関しては即刻斬り捨てても良いと許可が下りている」

「わ、分かった!取り消す!!取り消す!!」


———————


「全く意志の弱い……」

ラングレイが毒づく、あの後蜘蛛の子を散らすかの如く貴族達は議会を解散された

「無理もない、私服を肥やすだけのエセ貴族だ。この国で二番目の使い手に剣を向けられたらああするしかないよ」

「あのまま続けていれば、この国を蝕む病原菌の一人を始末出来たのですが……」

「やめなよ、君はただでさえ貴族達に嫌われているんだ……次はどんな手を使うか分からないよ?」

ラングレイは溜息をついた

今回は自分に落ち度があったとはいえ、国軍が全面的にラングレイを擁護した

だから軍法会議も無罪だったが、ラングレイを処分するためだけに議会が開かれた

保守派は貴族達による統治を望み、国王オルディウスやラングレイ達は三等制の完全なる撤廃と身分格差の是正を目指している

ミラの父親であるエルオーサは真意は別にあったものの、革命派を擁護していた

しかし、世論の風は革命派に吹きつつあり貴族達はそれを恐れている

社会が貴族の存在を否定した時、自分達はただではすまないという自覚があるのだ

革命派の核であるオルディウス王を排除しようと暗殺者が送り込まれてきた事は多々あったが、オルディウス自身が兵士として働いた経験があるため自身で返り討ちにした事もある

が、これからは更に激化するであろう事がラングレイを不安にさせた

「オルディウス陛下にはまだお世継ぎが居られない……」

「何、嫌味?」

「い、いえ……お世継ぎが不在の今、オルディウス陛下が暗殺された場合恐らく五大貴族の中から国王が選出される事になります」

「暗殺ねぇ……これまでも何度かそういった事はあったけど」

「やはり、警護を強めるべきなのでは」

「これ以上僕一人に人員を割くわけにはいかないでしょ」

「では、私が……」

「ダメ、君にはもっと重要な仕事があるでしょ。僕が命じたのはこの国の安全と平和を守る事……テロリストの存在が明らかになった以上、それを叩いてもらわないと」

「テロリストは力で貴族達を排除しようとしている……ルファードも、ルグニカ……いや、アルバートも志は我々と同じはずなのに」

「ダメだよラングレイ、暴力はその時点で犯罪だよ……我々は我々のやり方で新しい時代を模索しよう」


———————


「夏樹幸平、休暇を終えてただいま戻りました」

「おかえりなさい」

ナルコ伍長やリン軍曹が迎えてくれた、2日ぶりだけどちゃんと帰ってこれた

「アルバートって人の墓参りだったんですよね?報告書にあった戦闘サイボーグのルグニカ001でしたっけ」

「はい」

「しかし、変わってるよ……あのサイボーグの故郷を見るなんて」

「でも、お陰で人との繋がりが出来ましたから」


———————


部屋に戻ると、人の気配がした

何となく、誰がいたのか想像がついた

「ミラちゃん、いるの?」

「よく分かったね」

「何となくだけど、いるんじゃないかって思った」

何故か部屋が綺麗に掃除されている、入寮したてでやましいものなんか何一つ無いからいいけど

「掃除してくれていたんだ」

「家には帰りたくないし、家を継ぐ気もないし……帰ったら帰ったで親戚中をたらい回しにされて、政略結婚の道具にされるだろうし」

「政略結婚って……」

驚いた、まだ11歳なのにそんな話が飛び出すのか

メルドニア王国の法律はまだよく分かっていないけど、ファンタジーの世界だからあり得るのか

「この間お見合いしたのがゴルニス・アルダインの息子、引っ込み思案で常に声が上ずってて気持ち悪いのなんのって……話してみたらゴルニスと違っていい奴っぽいけど、私的にはナシだな」

「大金持ちだけど性癖歪んでるロリコン野郎とかね、初潮が来る前に初夜を迎えたいから1日も早く結婚しようとか言われた時は吐くかと思った」

「うわぁ……成長したらどうする気なんだろう」

「確かに!まぁ、初潮なら3ヶ月前に来たんだけど」

「言わんでよろしい!!」

「異世界的にもこういう下ネタってタブーっぽい風潮なの?」

「そうだよ……」

しばし沈黙、ミラちゃんは少し俯いている

そして、ミラちゃんは意を決したように言葉を発する

「仇、取ってくれてありがとう。きっと、パパもママもお兄ちゃんも浮かばれてる」

「……ミラちゃんはさ、貴族以外の人間と愛したあったり友達になったり出来る?」

「幸平って、そういう趣味……?ごめん、もうおっぱいとか膨らみ始めてるけど」

「いや、そういう話じゃなくて」

「うん……友達に貴族とか平民とか下民とか関係無いし、三等制とか撤廃する動きでしょ?それに、もうお家取り潰しも同然の立場だし……」

「そっか……ミラちゃんの仇、アルバート・クロンザムもミラちゃんと同じだったんだ」

「……どういう事?」

「クロンザム一家惨殺事件……アルバートさんは、ルグニカ遊園地に監禁されて目の前で……妻のミルフィさんと娘のマリーさんを陵辱の末に殺されたんだ」

「あ……どっかで聞いた事件……」

「貴族を悪として認識して、最期に娘さんとお嫁さんの名前を呼んで……優しいお父さんだったのに……人の家族を奪うような真似をして……!!」

話をしているうちに涙が零れ落ちていく、アルバートさんを思い出すと、最期の妻と娘を呼ぶ声が頭の中で響く

「本当は……良い人なのに……!!どうして、なんで……!!」

ミラちゃんの涙と悲しみを知っている、だからその犯人を許せないと思った

だけど、その犯人となってしまったアルバートさんも悲しみを背負ってしまっていた

かけがえのない、幸せの象徴を奪われていたのだ

何故?どうして?疑問がグルグルと頭の中を渦巻いている

「やっと分かった……あの人が私に剣を向けなかった理由」

「え?」

「どうして私だけが生き残ったのか不思議だったけど……優しい人だったんだね、アルバートって人」

「そうか…………良心が残っていたんだ、女の子だけは殺せなかったんだ」

「……私はそれでもアルバートが許せないや」

「うん」

「だから、幸平はアルバートもルファードって人も私の家族も悲しめる優しい人でいて」

「ミラちゃん……」

「いつかアルバートを許せる優しい女の子になるから……だから」

「うん?」

「私をこの部屋に住まわせて」

「出ていけ」

後日、ミラちゃんは相続を諸々破棄して俺の部屋の隣にある部屋に住むことになった

治癒魔導士を目指して勉強を始めたらしい……でも、俺の部屋にご飯を食べに来るのやめてほしいなあ


———————


「破岩斬ッ!!」

剣にエネルギーを込めて、それを解き放ち斬撃を大岩にぶつける

岩はエネルギーを受けて真っ二つになり、砕け散る

「よし……!!」

静かにガッツポーズ、剣気と斬鉄はコツが掴めてきた

「強くなったね、幸平」

「とうとう追い抜かれた感じだな俺……」

「今現在、最強の伍長は幸平君ですね」

次々に声をかけられる、だがそこでラングレイさんがピシャリ

「けど今のままの修行だと、限界が来るだろうね」

「……ですよね、俺はそこまで戦士としての適性が高くない」

「だから、治癒術師の修行を始めないか?」

「治癒魔導士……!?」


———————


「……う……!ねがう……!!」

「ん?」

メルドニア王国、通信管制室

クリアスを媒体とした魔導通信を管理している、敵国などの通信の傍受や暗号の解析なんかもこの通信管制室の仕事だ

だが、基本的には楽な仕事として見なされておりここに配属された兵士はラッキーとされている

もっとも、通信関係の魔法を習得する必要がありここで成り上がるにはそれなりに努力が必要なんだけど

「……何か聞こえたな、チャンネル誤差修正!」

「僕は嶋村和也!!異世界から召喚された人間です!!応答願う!!応答願う!!僕は嶋村和也!!」

「嶋村和也……!!異世界からやってきた……!?」

「ラングレイ様……それから、夏樹幸平伍長と飯島恵さんに連絡をするんだ!!」


続く

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