第23話 魔法使い
三階にたどり着いた時、半分、違うテーマパークになっていた。
「あれ?イタリアの街無いですよ」
「まさか、歴史が進んだというのか!?」
「早くしないとこっちも飲み込まれそうな勢いです!早く行きましょう!!」
「わかった」
数記たちは、最後のサテライトにたどり着いた。
だが、そのサテライトの機械が、数記に話しかけてきた。
『もう、遅い』
「何!?どういう事だよ」
『私は、イタリーの街の真実の口だ』
なぜか、憑依していた。
『今、このアトラクションで最高評価を取らなければ、魔法の女も救えないし、この階層がまるごとなくなって、S-worldというマンガのテーマパークになってしまう。どうか、この国を救ってくれ。頼んだぞ!!』
真実の口は消えて、いきなり問題が始まった。
『記憶力テストの暗号は何か。キーボードで打ち込んで答えろ』
「はぁ?覚えらんねぇだろ!!」
「大丈夫です。七月の能力を使えば、過去の記憶を呼び出せます。しかし、詠唱不可欠ですが」
数記は魔法を使おうと試みた。
『脳の深層心理から、昔の記憶を引き起こせ!』
『リメンバー』
その瞬間、一気に数記の脳内に情報が滝のように入ってきた。
「わかった!」
数記は黙々とキーボードを打つ。
『せいかい!』
なぜか、平仮名表示だった。
「第二問。この暗号を解け」
「無理!!」
「諦めないで下さい!!私が翻訳を試みます」
シャーロットは、分析を始める。
「あと十秒」
「おい!早くしろよ!!ボケナス!!!」
「なにいってんの!?こっちも急いでるんですよ!!」
その途端、翻訳作業が終わった。
「これ、ロシア語とスワヒリ語が混ざってます。順番を変えれば大丈夫です」
「わかった」
『七月の力借りるぞ』
「「ソーシング、トランスレーション」」
「あれ、今、七月がカズキに憑依してたような」
その途端、手を動かし始めた。
『あと2秒』
「間に合えぇぇ!」
ピンポーン
「よし!」
「ここからは選択肢問題だ。心して挑め」
此処から先はスパイの知識について出題された。
数記は、ジョー◯ー・ゲームを全部読んでいたため難なく、問題を突破した。
しかし、それでも、3問は落としていた。
『おめでとう!OKだ!この映像を見てくれ』
と、機械が言うと、ナンジャラバードの秘密資料の映像が流された。
これが流れ終わってすぐに、七月は、戻ってきた。
「あれ、わたし、なにしてたっけ」
「ぶっ壊れたんだよ、おまえ!心配したんだぞ!!」
「あ、あんたに心配されることなんて無いんだけど!!」
少し怒り気味だったが、どうせ照れ隠しだろうと、数記は思った。
「それにしても、謎だよなぁ」
「ですね」
「あれ、なんか書かれている」
置いてあった紙にはこう書かれてあった。
『魔法使いには、生まれつき特別な力が働いている。この特別な力が、七月の表面に一回出てきた。魔法は、使えなくなる可能性がある』
「はぁ?」
数記は、驚愕の言葉しか出てこない。
『しかし、この力の現象は食い止められ、また、他の謎の鍵が開かれる場所がある。この世界の時代の進行を止められた、お前たちならできるはずだ』
その下に目的地が書いてあった。
『ニコタマにある、ナブコ・ワンダーアイランドのドラゴンアーガスの塔の50回を完全攻略しろ。そうすれば、道が開ける』
「ニコタマ!?遠いじゃねぇか!」
「でも、世界の謎を解決しないと、ナツキとカズキが帰れないんじゃ」
「「そうだよ!!」」
七月と数記は、声を揃えて言った。
「じゃ、行きますか。ニコタマ」
数記たちは、ナンジャラタウンの退場門から出て、ビルの外へ向かった。
Tobecontinued...
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