第22話 ゴースト城

ただ、ひた走る。

パークの中を。

しかし、シャーロットがこんなことを言っていた。

「ゴースト城に行けばなにか手がかりがつかめるかも知れません」

と言っていたので、数記は、ゴースト街に行った。

「おい、ねぇぞ!!」

「たぶん、もののけの街にいると思います」

「ここから直通だからすぐだな」

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15分ほど走り回って、変な門を見つけた。

「これか?」

「はい!」

横には、Gと大きく書いてあった。

目の前にある扉は重そうな扉で、開きそうにもなさそうだったが、力ずくで開けようとした。

「開かねぇぞこれ。鍵かかってやがる!!」

「ああ!!そんなことすると七月落としちゃいますよ!」

シャーロットは、とても、精神的に来ちゃってる様子だった。

「ゴーストパニックをやらないとダメってことなのか?」

「多分そういうことかと」

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二人は、最初に来たところの近くに戻り、ゴーストパニックを始めた。

「秘密情報局はどうするんですか?」

「後回しだ!七月のほうが先に助けたほうが良いんだろ?」

「はい!!」

数記は、なつきをおぶっているため、アイテムを持てない。

そのため、シャーロットがプレイすることになった。

「レアゴーストは狙わなくて大丈夫だ。ゴースト城に入れたらそれでいい」

「そうですね」

シャーロットはヤケに集中している様子だった。

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二人でいろいろな街区を回っていたが、なにか違和感があった。

「なんか、ゴーストバ◯ターズに出てきそうな奴しか出てこないんだけど」

そこで、数記は何かを察した。

「これは、ナンジャラタウン自体が、おかしくなっている可能性があるな」

「まさか、ナンジャラタウンが、ゲ◯ム病に!?」

「なんねぇよ。TV見過ぎ」

「てれびってなんですか?」

「あぁ。こっちの世界じゃ、HVか」

やはり、シャーロットは天然っぽさがあるなと数記は感じた。

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シャーロットは二十匹ゴーストを捕まえ、ゴースト城に入れるようになった。

「結構あっという間でしたね」

「絶対、何かが潜んでいる。覚悟してくれ」

「はい」

何故か、数記が上から目線になった。

数記と、シャーロットはゆっくり城の中に入っていった。

『いよぉくきたな!命知らずのふたり組よ』

「どっかで聞いたことある言い回しなんですがそれは」

『まあ、いい。魔法使いを助けたければ、この俺を倒してみろぉ!』

「まあ、いいです。七月のためなら、何でもしてあげてやる!!」

『今何でもつったな。おまえ』

「小物感にじみ出てますね」

『うるさい!!今すぐデュエルで決着をつけるぞ!!』

「カードは拾った」

数記はキメ顔でそういった。

『ええい!』

「ボスは、キレて、シャーロットのゴーストマシンに攻撃してきた。

【ゴーストマシーンは5のダメージを受けた】

「システム音声!!これ、パクってる!!」

数記のツッコミは虚しく響き渡った。

「まあ、ぶん殴れば大丈夫そうですね」

スクリーンに向かってシャーロットは殴った。

『イタイ!!なにすんだてめぇ!!』

「おめぇだよ」

『俺は、秘密の守護者なのだ!ここで死ぬわけにはいかんのだ!!』

「そんなこといってもねぇ」

「なつきを助けなきゃなんねぇからここで消えてもらおう!」

その瞬間、七月の声が数記の耳に直接入ってきた。

[デリートを使って!今のあなたなら、使えるはずだから!!おねがい。私を信じて!!]

「わかったぜ」

「シャーロット。少し下がっていて!」

「わかりました」

[恐らく数記の場合は詠唱が必要だと思うから、それっぽいセリフを口に出してから唱えて!]

「ああ!」

シャーロットは数記を不思議そうな眼差しでみつめていた。

「この漆黒の世界を白く染め上げて、秘密以外を無に帰せ!」

『デリート!!』

『や、やめろおおお!俺の、俺の体が、ボロボロに!ボーノボーノにぃ!!』

「フィナーレだ」

【チョーイイネ!】

「Kライダー使いすぎです」

『天使が、フェアリーが、待ってろよ。おれのアイドル』

そう言った途端、ボスが消え、秘密が書かれた書物が現れた。

この書物には、こう書かれてあった。

『情報局で最高評価を取ると、魔法使いのソウルがもらえる』

「えぇ。俺しか出来そうにないな」

「おんぶできそうにありませんね」

「手を繋いでやろう」

数記たちは、再び三階に戻ろうと歩き出した。

Tobecontinued...

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