第11話 びっくりチキンは意外とすごい

数記たちは、村の一番大きい家を目指す。その道中・・・

「それで、魔法って詠唱が必要なんじゃ」

「なんかそれっぽい英単語言えば大丈夫なんだよね。でも、その代わりに、使うには、能力を奪わなきゃいけないのもあるんだけどね」

新しい謎が見つかった。

なぜ、英単語で詠唱なのだろうか。

まさかあれか!UWなのか!?(UW=アンダーグラウンドワールド)

「じゃ、カズキのテレパシーは使えるの?」

シャーロットは不思議そうに尋ねる。

「ちょっと調べさせてもらうよ」

そう言うと七月は、数記の耳を甘噛みした。

「はむ」

「ひゃあっ!」

「データ取ったよ」

「某ドラゴンくんみたいに、女嫌いになりそうだからこんな真似もうしないで」

「ハイハイ」

「とりあえず、分析してみたけど、いつもは使えないっぽいから、いらないかな?それくらいなら自分でもできるし」

「ど、どうやって」

「まず」

『イマジネーション』

「あれ?変化はないですよ?」

「自分の想像力を増幅させてる状態だよ」

「この状態で」

『どう?聞こえる?』

「聞こえる」

「そゆこと。想像力を増幅させると何でもできるってこと。でも、3分くらいしか持たないんだよね」

まあ、チート能力だしな、と数記は納得した。

「無敵ってのはないの?」

「そんなのないよぉ。なんか説明してる間に能力切れそうだし」

「どっかの仮面戦士かよ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そうこうしているうちに、村長の家らしきところに着いた。

「たのもー」

「ごめんください」

声は聞こえてこない。

恐らく寝ているのだろう。

無理やり起こすのも悪いので、七月は家から持ってきた秘密兵器を用意した。

「とりさん」

押すと変な声がするとりだ。

「あー!!これアキバハラに売ってた!!」

シャーロットが予想以上の反応をする。

「頼んだぞ。七月」

「まかせて!!」

のっそりのっそりと忍び足で、七月は、その家の中に入っていった。

ア゛ア゛ア゛ーーー(鳥の声です)

「プププ」

「そんなのあったなクスス」

シャーロットも、数記も、笑いを堪えられなかった。

「うわっ!」

「おっはよーございまーす」

「おお、君たちは!」

「リトルバ◯ターズだ!」

「違いますよ!!」

シャーロットが珍しく、数記にビンタをかましてきた。

Tobecontinued...

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