第5話 初めての戦闘

「よし自転車に乗って逃げるぞ!!」

「それは二人乗り?」

「NO」

「じゃ、戦いましょう」

「武器はどこにあるんだよ!」

すると、本棚を回した。そうしたら、軍で使ってそうな銃がいっぱい出てきた。

「シ◯ィーハ◯ターの喫茶店のおっさんかよ!」

「さあ、行きますよ。相手の文明レベルは推測4です」

「レベル4!?強いじゃねぇか!!」

「違うんですよ。この町の名前は?」

「ペッパーアイランド」

「胡椒博士ってなんだかわかります?」

「あ!」

「表向きはLv5武力的には、Lv8程度の力を持っているので大丈夫でしょう」

「ということは、街長は」

「もともと、Lv50NTサブカルランドの人間です」

偉い奴が味方に着いたな、おい。

「俺の街を征服するやつぁ許さねぇ」

「大砲無力化しました」

「戦車は?」

「出さんくてもなんとかなる!」

すごい連携プレイだ。

「さあ、やりますよ。ミリタリーには詳しいですか?」

「いや、そうでもないな」

「まあ、いいや。やり方は私が教えます。死なないでね!」

某ファストフード店並のスマイルで正直驚いたが、とても可愛かった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「リロードはこの棒を引いて下さい!頑張って!!」

この銃は、ボルトアクション式の銃らしい。

ミリタリーには詳しくないのであまり詳しくはわからない。

えらくゲーセンに来た気分だ。

気づかぬ間に、心臓の鼓動が加速を始める。

ドクン、ドクン。

まずは刀を目掛ける。

発射音は予想よりも強烈だった。

それと同時に簡素な鎧の着た男の刀が折れた。

「重厚感が」

「感心してない!なるべく人を殺さないで、降伏させるよ!」

「りょ、了解」

数記は敬礼をした。

また、障害を残さないようにと、脇腹を狙う。

慎重に照準を合わせる。

「う、うつぞ・・・」

心拍数がさらに上がる。

「ううっ」

やはり数記には撃てない。

FPSなどのゲームなら良いが、現実世界なら、その感覚は圧倒的に変わってしまう。

「甲冑を着てたとしても。殺したくない」

なにせ、日本風の甲冑だ。銃には到底耐えられそうにもなさそうだ。

胸を貫くと絶命するし、腕や足を狙うと、その後障害と向き合わなければならなくなる。

「死なばもろとも。腹を突く!」

「ちょっと、危険だよ!!やめてよ!!!」

「それでも俺は、おれはああああ!」

「いやああああああああああああああああ!」

ほぼ突きが入るのと同時だった。

グサッと刃物が腹に刺さり、意識がなくなる途端、シャーロットの脳内にこの言葉が入ってきた。

『これでいいだろ。腸と腸のぶつかり合いだぜ。かっこいいだろ』

「カズキ!?言葉を直接脳内に!?」

「どうかしたか?シャロ」

「あの子、相当強いです。脳に直接言葉を送り込んできました」

「テレパシーの異常者!?」

「多分信頼してる人にしか発動しないと思います」

「ふむ、それは調査したいな」

すぐさま、数記はシャーロットの家のベッドに運ばれた。

Tobecontinued...

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