第2話 都市のLv.
「なんですか、この乗り物?」
不思議そうな眼でこちらを見てくるこの可愛い女の子は何なのか。
天使なのか?それとも別の何かか?
だんだん自分で考えていたら、
「もしかして、言葉喋れない?」
「しゃべれるわ!」
「じゃこの乗り物なんて言うの?」
「自転車」
「初めて聞いた!」
ただ驚くことしか出来ない、と言いたいところだがここは異世界だ。こんなこともあるだろうと予想していた。
「あと3レベくらい上の文明レベルの街では使われてるのかな?」
「あの、文明レベルってなんですか?あと、ここってどこですか?あと、なんてところですか?あと、(ry」
「じゃあ、一つずつ説明してあげます。旅人さん」
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ざっと、説明してもらった。
どうやらこの街は、文明レベル5の街で名前はペッパーアイランドと言うらしい。ついでに名前の由来も教えてもらったが、この街を作った人がただ胡椒が大好きだったかららしい。
また、今居る場所は時計塔の一階で、大広間らしい。
その文明レベルというものはこの世界の街の栄えているレベルで決まる。
相対的に村はレベル7以上には基本的にならないと言っていた。
「どうです?」
「こんなところになるからあのパスポートは、好きなもの持って来いって書いてあったのか」
「そういうことです!」
銀髪の女の子は笑顔で言った。
「んで、お前の名前は?」
「シャーロットです。シャロでいいですよ」
「じゃ、シャロはどうして俺が来ることを知っていたんだ?」
「えへへ、あのコンビニは変な仕掛けがあるんですよ」
シャーロットは嬉しそうに語りだした。
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「ということです。あなたが旅人さん第一号です!この世界を救って下さい。って言われてもなんかしっくりこないですよね・・・」
それはごもっともだ。
「俺は、現実から逃げるようにここに来たからな。あと、現実世界への扉ってあるのか?」
数記は少し険しい顔で言った。
「存在するにはするんですけどねぇ・・・」
「まあ、良いです。カズキさんの思うままです!私もとことん旅に付き合ってあげます」
「助かるよ」
「じゃ、手始めに文明レベルが高い街にいって、買い出しをしましょう」
すごく唐突だと思ったが、しょうが無いよなと心の中で了承した。
「一言に文明レベルが高いと言ってもどこに?」
「レベル12です。あなたのいた世界と同じくらいの発展度だと思うのですが」
「せいぜい、90年代ごろだと思うんだが」
「とりあえず行ってみましょう!馬車TAXIも手配しましたし」
この世界は行商人にお金を払えば乗せてもらえるらしい。
そもそもTAXIという言葉は、中世クラスの、レベル5〜7クラスの街にはわからないと思うがこの世界には、様々なレベルの文明がまざり合って出来ているため、馬車タクという文化が生まれたのだと思う。
「俺の荷物はどうすればいいんだよ」
「持ってて下さい。私のも」
「男だからって期待するもんじゃねぇんだよ!重いから」
「別に良いじゃないですか」
「あとこれからは敬語じゃなくていいよ。シャロ」
そう考えてみれば、少し豊満な胸だった。
悩殺されることはないだろうが、シャーロットはとてつもなく可愛いことは理解した。
Tobecontinued...
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