第1112話 『交響曲第2番ホ短調作品5』 アンリ・ラボー
ラボー先生(1873~1949)は、2回目かしら。
あまり、日本での知名度は上がってないみたいです。
お父様は、チェリストで、お祖父様は、フルーティストだったみたい。
お母様は、ピアニストで、歌手、と、まあ、いわゆる、音楽一家ですね。
パリのコンセルバトゥアールに学んだ、といいますから、それ自体、エリート。
マスネ先生の作曲のおでしさん。
1894年には、『ダフネ』で、ローマ大賞を受賞しています。
マスネ先生が、受賞したのは、1863年。
ドビュッシー先生は、1884年。
ラヴェル先生は、どうしても、一位が取れなかったけれど、これがかえって、スキャンダル化してしまい、パリ音楽院長、デュヴォワさま(1861年受賞)は辞任に追い込まれたとか。(ラヴェル先生事件が真の理由なのかは、異説もあるらしい。)
ま、ローマ大賞自体は、なんと、1968年まで続いたとか。(始まりは、1663年。)
なので、ラボー先生は、若手のホープだったわけ。
それにしては、いまいち、常々親しまれる作品と言った、定番曲にちょっと欠けてるのが、もったいない。
無いのか、知られていないのか。
今、聴いてるCD『tinpani 1C 1197』には、『交響曲第2番』と、『夜の行列』、『牧歌』という、代表作品がみっつ、入っております。
モダニズムは、お嫌いだったようで、作風は、フランス的ロマンチックな流れにありますような。
ならば、今こそ、チャンス❗
『交響曲第2番』は、1896年から、97年に書かれ、1899年11月12日に、コンセール・コロンヌで、創設者のエドゥワール・コロンヌさまの指揮で初演。
2005年からは、ローラン・プティジラールさまが、音楽監督。最近の録音は、やましんは
見てないです。
4楽章形式で、そのあたりは、伝統的かな。
第1楽章は、あたまから、攻撃的に来ます。
あえて言えば、ボロディンさまの、交響曲第2番のような感じ。
沈み込んでしまうところもあり、なかなか、一回聴いただけでは、掴みづらい雰囲気もします。
第2楽章は、これは、じっつに、耽美的なくらいに、じゅわじゅわであります。うつうつ、当確。
第3楽章は、たぶん、一番親しみ易いかと。
るんるん、気分もあり、なんだか、懐かしい面影も見せます。まあ、マーチ。
第4楽章は、反して、勇壮な雰囲気があり、いざ、最後の出陣、みたいな決死感があるのは、なぜ? 多彩な音色が乱入し、結構、力、入ってます。サン=サーンス先生の香りがちらり。
両端の楽章が、わりにでかいです。
もっと、聴かれて良い、良質なフランス交響曲。
あ、CDの指揮は、Nicolas Couton さま。
ソフィア・フィルハーモニー管弦楽団。
□□□□□◇◇◇εε うつ 🤲 うつ ◇◇◇◇◇□□□‡‡
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