第1107話 『ディヴェルティメント K.136・K.137・K.138』  モーツァルト

 

 さて、ディヴェルティメント、ときたら、この3曲を外すわけにはゆきません。


 ときに、『ザルツブルク・シンフォニー』とも、呼ばれるこの3曲は、1772年に書かれたもので、モーツァルト先生、まだ、16歳の時期ですが、あまりにも素晴らしすぎなので、神童モーツァルトさまの象徴みたいな意味がある、いささか、神がかり的な作品。


 ただ、よく分からないことも多く、そもそも、モーツァルト先生が、『ディヴェルティメント』と、名付けた訳ではなく、どういう楽器編成を考えたのかも分からず、弦楽四重奏曲か、弦楽合奏なのかも、はっきりはしないようです。


 やましんには、ある種の、記念すべき作品で、学生時代に、師事した先生のグループの演奏会で、演奏されたのを聴いたのが、ことの始まりでありました。(専門は経済史。)


 45年は前のお話しです。


 ニ長調、変ロ長調、へ長調。


 どれも、3楽章形式なのも、特徴。


 また、モーツァルト先生における、シンフォニー、と、いいますものも、ベートーベン先生によって確立された、近代的なシンフォニーという概念以前であり、ちょっと昔には、モーツァルトさまのシンフォニーは、後半の6曲だけを意味していたようであります。

 

 それが、変わってきたのは、まず、ラインスドルフさま指揮による録音が、41曲。(手元のCDでは、録音がいつなのか分からないですが、資料では、1950年代とされます。)


 そうして、1968年には、名高い、ベームさまによる、47曲の録音が現れます。ただし、ここには、新、旧、ランバッハ・シンフォニーも入っておりました。(恐ろしい話しになるので、省略。)


 さらに、マリナーさまにより、55曲が入った録音が現れます。


 しかし、トドメは、シュレーダーさまと、ホグウッドさまの指揮による録音で、71曲まで行きました。


 しかし、以降は、曲数は減少傾向になりましたような。


 まあ、しろとで、あほのやましんには、あまり、偉そうには言えないのですが、モーツァルトさまの場合は、なにが、シンフォニーなのかとの捉え方によりまして、対象になる作品が変わってくるようです。


 モーツァルト先生の時代にあっては、オペラが、最大の花形であり、シンフォニーが、一番人気になるのは、ベートーベン先生以降です。


 てなことは、まあ、おしまいにして、神童モーツァルトさまが、いかにスゴかったか、お確かめでない方は、ぜひ、どうぞ。寒気がしそうなくらい、すごいです。


 なお、『小ト短調』、と呼ばれる、かなり語弊がありますが、宇宙人が突如、地球に登場したみたいな衝撃がある『交響曲ト短調 K.183』は、なんと、1773年の作品。これは、短調だからすごいわけでもなく、内容が、あまりにも、さらに、凄すぎなわけです。こうした作品を書いてしまうと、長生きできないのかな。ならば、やましんは、長生きできるのかな。



😰😰😰😰😰😰😰😰 うつ 😨 うつ 😍😍😍😍😲😲😲😲😣😱







 


 

 


 


 

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