第1106話 『ディヴェルティメントへ長調 K.247』 モーツァルト
こちらが、『ロードロン・セレナード Ⅰ 』とされる作品で、1776年6月の作品とのことです。
セレナードは、本来、夜間に恋人のいる窓辺で、出てきておくれ、と、歌うもので、自分で演奏できない人は、音楽家などを雇うことになります。
器楽のセレナードは、その発展型で、何かしらのお慶びにちなんでいる場合が多いようですが、『夜間』、『捧げる』というイメージが大切なような。名高い『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』(小さなセレナード)の呼び名は、モーツァルトさん自身の自作品目録によりますような。夜の音楽でありますから、セレナードです。ただし、この、超越的有名曲は、なぞの作品で、何のために書かれたか解らず、また、その目録の記載内容からは、本来、メヌエットがもうひとつあったはずなのに、初版のときには、すでに無くなっていたらしく、行方不明のままで、発見されたという話しは聴きません。
これが、発見されれば、大ニュースになるはず。
一方、ディヴェルティメントは、基本的には、娯楽的な音楽で、各パートは、ソロによるのが原則みたいですが、はっきりした区切りがあるわけでもないらしく、娯楽音楽とも限らないとか。
なんらかの祝祭日にちなんだ場合の作曲が普通で、この作品は、ロードロンさま夫人の霊名の祝日(カトリックの伝統で、やましんには説明しにくいので、お調べください。)のために書かれたようです。
なかなか、非常に気高い作品で、単に、お遊びの音楽ではないです。
第1楽章は、よく聴くイメージがありますが、NHKさまが、衛星テレビの深夜に放送する、わりに長時間のクラシック番組の休憩時間に流していたからだろうな、と、思います。
全6楽章。
『うつうつ』ではないけれど、なにか、高貴な気分にしてくれる、良い音楽です。はい。
👄💐💐💐💐💐💐💖 うつ 🎉 うつ 🐒🐹🐴🐘🐯🐺🐍🐗🐸
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