第1033話 『交響曲第1番』 レポ・スメラ
スメラ先生(1950~2000)は、エストニアの作曲家さま。
早くに亡くなったのが、残念です。
やましんと、そんなにすごく違わない戦後生まれです。
エストニアは、1991年に、ソビエトから独立。
ただし、1918年から1940年までは、エストニア共和国として、存在しておりました。
もちろん、日本でも活躍中の、パーヴォ・ヤルヴィさま、お父上の、ネーメさまの故国であり、フィンランドと地理的にも文化的にも近く、フィンランド語とは、通訳なしでも、大方言ってることは分かるくらい、だとか。
やましんには、両方の合唱曲など聴いても、区別は付かないです。
フィンランド語の発音は、日本人には、むしろやり易いとも、フィンランド語の教科書には書いてありましたが、やましんには、語学のセンスがなく、やはり、だめ。
なおなお、エストニア国歌は、フィンランド国歌と、基本的に同じ曲で、フレデリック・パキウスさま(1809~1891)の作曲した『我らの国』が、元曲です。パキウスさまは、フィンランド音楽の父ともいわれますが、ドイツの出身で、シュポーア大先生(1784~1859)のおでしさんでありましたそうな。シュポーアさまは、ベートーベン大先生とも交友があった、当時ドイツの大物作曲家さんのひとり。
パキウスさまは、シベリウスさまの伝記とか、北欧音楽の本とかみると、必ずや、出てくるかた。
エストニアも、フィンランドも、大国ロシアや、後継ソビエトの支配下にあったり、さらに、現在のロシアとも、さまざまな確執があったり、苦難の歴史がありますようです。
現在も、いささか、もめてるようです。
やましんの感覚では、大国ロシアさんが、わがまま言ってるような………
さて、前置きで終わりそうですね。
スメラ先生は、従って、現代の音楽家でありまして、まだ活躍していておかしくない年代です。
交響曲が、一番の得意分野であったようで、6曲残されているとのことで、スウェーデンの、BISレーベルから、全曲の録音がCDになっております。
ここで、聴いてるのも、その1枚めで、第1番から、第3番まで、入っております。(BIS-CD-660)
第1番は、二つの部分から成りますが、30分ちょっとです。
1981年の作品。
なんだか、さまざまな、音楽の要素が、複雑に入れ込んでいて、かなりモダンですが、どことなく、聴きやすい風情もあり、ふかあく、沈潜したり、盛り上がってみたりするのは、フィンランド音楽とも似たような性質があるのかもしれません。
しかし、民族音楽的なところは、ほとんどなく、いくらか、ペルトさまや、ミニマル・ミュージック的なところもありますような。
でも、基本的に、すごく、個性的であります。
やましんが、困ったのは、録音のあり方にもよるのでありますが、音の大小が、すっごく大きくて、小さいとこは、プレーヤーのボリュームを最大にしても、よく聴こえないことで、半分くらいは、ほとんど、聴こえなかったことであります。はい。あ、そういうの、嫌いではないです。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ うつ 👂 うつ ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
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