第919話 『ピアノ・ソナタ第3番へ短調(管弦楽のない協奏曲)作品14』 シューマン 

 この曲の第1楽章の重要なテーマになってる下降音型は、やましんにとっては、中学生時代からついてまわっていた、じっつに、印象的なものでありました。


 それは、たまたま、当時売り出し中で、英語の勉強するからとか言って(しなかった)買ってもらった、東芝の『カセットテープレコーダー』で、たまたま、断片だけが、ラジオの放送から、録音されていたのです。


 でも、それが何の曲なのか、長らく分からなかったというわけです。


 この作品自体が、なにやら、謎を秘めたような不可思議なところがあります。


 最初は、『管弦楽のない協奏曲』として、出版されたんだそうです。(1835年)


 当初は、5つ楽章があったようですが、出版社側の意向で、3楽章になり、再版で、ひとつ楽章を追加して、4楽章にしたようです。


 なので、現在、一般的には、4楽章になっていると思います。


 でも、今聞いてるCDは、最初のバージョンを復元したもので、5楽章になっております。(独奏は、フローリアン・ヘンシェルさま。ARS MUSICI AM 1407-2 )


 『うつうつ』気分、なのは、この録音では第4楽章(通常ならば、第3楽章)です。


 いかにも、シューマン先生らしい音楽ですが、まあ、癒し効果よりも、落ち込み効果の方が大きいかもしれない。(個人差あります。)


 ここは、『クララ・ヴィークによる変奏曲』となっていますから、この後結婚する、クララさまが書いた作品による変奏曲ということ。


 でも、たいへん、ロベルトさん風なのが、なかなか、興味深くもあります。


 もっとも、当時は、奥様の方が、かなり有名だったのでは、あるようです。


 わたくしは、夢見るようなところがある、『第1番』のソナタが、大好きですが、全体的に、より辛口になっておりますような。


 また、終楽章などは、題名のように、かなり華やかな側面を見せます。




  ********** うつ 🍛🥄 うつ **********  


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