第918話 『みかんの花咲く丘』 貝沼 實

 1946年に、発表されたお歌。


 戦後すぐの混乱期とは思えないくらい、明るい色調が印象的。


 人気だった、童謡歌手、川田正子さまを念頭に書かれたようです。


 しかも、このお歌のすごいところは、今から見ても、まったく古さを感じさせないところ。


 作詞は、加藤省吾さま。


 ただ、歌詞の内容には、ちょっと、ノスタルジックな言葉が出てくるし、どこかに哀しみをこらえている雰囲気が漂います。


 当時は『りんごの唄』が流行っていたのですが、そちらは、内容的には、明るい内容なのですが、旋律は短調。


 非常に、興味深いです。


 『りんご』対『みかんの花』という感じかな。


 ちなみに『りんごのひとりごと』は、ちょっと早くて、1939年から1940年にかけて作らたようです。


 でも、戦後しばらくして、わたくしが子供時代にも、くだもの屋さんの自動車販売が、さかんに鳴らしていました。、


 なんとなく、瀬戸内のイメージみたいな感じがありますし、たしかに、ぴったりな雰囲気もありますが、実際は、静岡、伊東近辺の光景が念頭にあったようです。


 いずれにせよ、今でも人気の、癒し効果の高い(個人差はあるでしょう。)良いお歌です。


 なお、2020年、みかんの収穫量1位は、和歌山県、2位が静岡県、3位が愛媛県とのこと。


 また、やましん愛聴のレコードで歌っているのは、眞理ヨシコさんとともに『初代うたのおねえさん』、中野慶子さま。(キングレコード DX-6)




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