第901話 『草かげの小径にて 第1集・第2集』 ヤナーチェク
ヤナーチェク先生(1854~1928)に、ぶっ飛ばされそうでありますが、これが、大変に、じゅわじゅわなのであります。(お写真を、調べてご覧くださいませ。)
しかし、これが、作品で考えると、たとえば、『グラゴル・ミサ』や『シンフォニエッタ』の感じからして、そのイメージには、まったくそぐわない感じの(失礼しました。)じっつに清楚で、禁欲的な、やましんごのみの音楽なのです。
まあ、考えてみれば、いくらか高齢以降の男性の写真というものは、大まかに考えると、なんだか、こわ~~~い、感じのものが多いような。
もちろん、昔は特に、意図的にそのようにしていた場合もあるのではないかあ?
つまり、威厳を保つというやつですな。
もっとも、やましんなどは、むしろ、冗談になりますからね、できないです。
第2次世界大戦くらいまでの、偉い人の写真は、特にそうです。
校長室に、歴代校長先生の写真が飾ってあったりする場合もあったように思いますし、今もそれに類するものは、ご家庭から、企業、中央省庁まで、多くあると思います。
音楽室には、名高い音楽家様の肖像画が並び、理科室には、これまた偉大な化学者や物理学者さまたちが、ずらっと並びます。
そこで、やましんが一番印象に残っているのは、『原爆の父』とされた、帽子を被った、オッペンハイマー博士(1904~1967)でした。
永い間、それだけのイメージしかなかったわけです。
ところが、最近は、多くの映像が放送されるようになり、この方も、同じ人類であることには、なにも変わらないことが、まあ、実感されるようになったわけです。
一時期の栄光はありましたが、後半生では、むしろ平和運動に傾き、なぜか、公職追放となり、62歳で早く、亡くなっているようです。
人間は、ずっと、同じ姿勢で生きてるわけではないし、強制的にしろ、自主的にしろ、立場を変える事も、あるのが普通。
ジャン・バルジャンのことも、思い浮かべれば、まあ、創作ですし、ちょと、極端かもしれないけど。そう言う事だって、あるわけです。
まして、サラリマンは、退職したら、その立場は、多くは無くなるわけですから。
しかし、そこが、良いのです。(強制は、基本的にいやですが。)
さて、ヤナーチェク先生、本来は、歌劇が創作の中心分野で、ご本人も、歌劇で評価してほしかったようですが、なかなか、思うようにはゆかなくて、いらついたこともあったようです。
こちらも、そういうわけで、『きみ、歌劇について書きたまえ。』と、叱られそうなのです。
そこで、歌劇は、近く取り上げますから、ここは、これでゆきましょう、先生。
という、わけです。
第1集が10曲、第2集が5曲。
1901年から始めて、1911年にかけて作曲されたとのことですが、第2集の出版は、死後になったようです。
ヤナーチェク先生としては、穏やかな印象が強く、強烈な内容の作品は見当たらないですが、そこが良いのです。
いつも、怒鳴ってばかりの方は、恐れられるかもしれないが、それだけならば、それだけですし。
ご本人も、お疲れになるでしょう。
やましんが聴いてるのは、伊藤仁美さまの演奏。(全音楽譜出版社)
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