第860話 『クラリネット・ソナタ変ホ長調』 メンデルスゾーン
第2楽章が、絶品の『じゅわじゅわ』音楽です。
1824年に作曲されたということですから、例によって、天才少年メンデルスゾーン(1809~1847)さまの『恐るべき10代』作品のひとつ。
とはいえ、1826年、17歳の時には、代表作のひとつ『真夏の夜の夢 序曲』を書いてしまいますから、もちろん、並の人間の10代と比べたら、並の人たちが、かわいそすぎです。(やましんは、並以下。特に算数関係は、小学生以下。いまだに、おつりの計算はできません。数式はもっとわからない。言葉に直して翻訳してみないと理解不能。まあ、すぐ忘れますが。)
還暦を超えたおじさんが、わずか15歳の少年の作品に泣かされてしまうわけです。
しかし、いったい、この、人生をすべて達観してしまったような音楽、いったいどこからくるのでしょうか。
そういう点では、時代がかなりあとで、実家が財産家で、教育も豊かだったし、社会がより複雑化してきた分もあるのか、同年代のモーツアルトさまよりも、なんだか異常に深いものが感じられます。(もっと、おとなっぽい。少年時代にゲーテ先生とも、まともに対話したらしいので、すごかったのでしょう。ほんのちょっと、分けてくらさい。)
まあ、そこが、天才と言われる所以ではあります。
そのちょっと前あたりに書かれたらしい『ヴィオラ・ソナタハ短調』も、恐るべき傑作です。
やましんが聴いているのは、ブリリアント・レーベルから出ていた、『メンデルスゾーン 室内楽全集』の一枚ですが、原盤はフガロトン・レーベルみたいです。
世の中、どういう仕組みかは、わからないけど、比較的お安くまとめて、こうした、あまり一般には知られてこなかった作品を聴くことができるのは、助かります。
この曲も、出版されたのは、遥か後の、1941年だったようです。
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