第799話 『怒りの日』『深き縁より』 リュリ
国王ルイ14世の寵愛、庇護を受け、音楽家としては、破格の権力を握ったリュリ先生(1632~1687)です。
権力者は、いまでもそうですが、やなやつは、周囲から排除したがるものです。
リュリ先生も、だいぶん、敵は多かったに違いないです。
まあ、時代が時代で、もちろん、華やかな文明社会であり、高い文化、芸術を誇っていたのでありましょうが、社会的落差が大きく、まだまだ、寿命は長くなかったようで、リュリ先生も、やましんの年齢よりも、はるかに短く生き、消えて行きました。
もっとも、その最後は、音楽家のなかでも、異例な事故によるものでしたような。
それが起こったのは、1687年1月8日。
この時代は、指揮棒ではなく、指揮杖と言ったりする、長く、たぶんそれなりに重い棒で、床を打ちながらして指揮していたのですが、なにかに激怒したのか、調子に乗りすぎたか、ご自分の足を撃ってしまい、そこから細菌感染して、えそを起こして亡くなりました。
これ、先日やましんが陥ったのと、似たようなところがあります。
やましんは、急性腎盂腎炎で、ほっておくと、命取りになりかねません。
これも、何らかの細菌による感染症です。
いまは、やまと抗生剤を点滴し、よいお薬もあります。
それでも、熱が収まるのに、4日ほどかかったわけですから、当時は、お手上げだったのでしょう。
しかし、リュリ先生の音楽そのものから、権力や、ごう慢さが聞き取れるわけではなさそうで、むしろ、豪華な中にも、哀しみがじわじわと沸き上がるのが、魅力的。
このふたつも、宗教音楽ではありますが、そこはかとなく漂う孤独感は感動的な気がいたします。
音楽と政治、また、権力というものの、関連性や、歴史的事実は、大変に興味深く、もう少し、あたまと、お金があれば、大学に再入学したいところですが、まあ、無理。
財力が、子供たちの教育に、あまりの格差をもたらしすぎるのは、たぶん、事実。
いや、もたらしたい、そういう、立場のかたも、有るのかもしれない。
天才は、いつも、別の話として。
だから、天才は、可愛そう。
リュリ先生、本来はイタリア出身。(ルッリさん。)
パリの市街地は、19世紀に、ジョルジュ・オスマンさん、ナポレオン三世、による大改造を経て、現在の形になっているようですから、リュリ先生の生きた時代は、その大分前。
しかし、パリは、世界にひとつ。
今も、世界の芸術家の憧れであり、まあ、聖地でもあります。
かなり、危ない場所もある聖地で、やましんも、2日ほどいただけですが、き、キンチョウしてばかりで、あんまり、楽しくはなかったかな。
最近は、さらに、危険なこともあり、やましんみたいなのが、出かける場所ではないです。
お水はやたら高いし、食べ物はたくさんあるけど、おいしかったたかどうかは、よくわからない。
しかし、やましん、最近は、諸般の事情により、お水は炭酸水が主体で、スーパーで買うことが多いですから、似たようなものだな。
あまり、住みやすくはなさそうでしたが、これは、個人差大なり。
言葉ができて、資産や、生活力がある方はべつ。
お酒はやたら、安かった。
お水より、安いんだから。
半世紀近くになる、むかしのおはなし。(ちょっと、言い過ぎ?)
でも、まあ、フィールドワークは、やはり、行かなくては❗
音楽も、現地を見るのと見ないのでは、やはり、見たほうがいい。
明日、ちょっと、パリにお買い物、という方も、あるかとは、思いますが(ないか)、せっかくだから、行くなら音楽史跡めぐり、とか、いかが?
やましんには、できないので。
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