第766話 『ピアノ協奏曲第3番変ホ長調』 リスト


 あらま、やましんさん、なに、ぼけてますかあ。


 と、20世紀なら言われたに違いないです。


 しかし、いまは、21世紀です。


 21世紀は、夢と希望に満ち溢れた時代になるはずでした。


 自動車は空を飛び、ロボットさんが進出し、月旅行も可能になる。


 でも、この様子ならば、21世紀の後半には、実現しそうではないですか。


 だから、リスト先生(1811~1886)に、3つめのピアノ協奏曲があったって、またく、おかしくもない。


 実際に、あったのです。


 ローゼンブラッドさまとおっしゃいます研究者さまが、ドイツや、ソ連に、ばらばらになっていた楽譜を整理したところから、この、長く未発掘だった協奏曲を、みごとに復活させたのです。(存在することさえ、わかっていなかったのだとか。)


 初演は、1990年ですから、20世紀の終わり近く。


 おそらくは、リスト先生、まだお若い時代に書かれた作品のようです。


 1839年くらいから書き始められたのではないか、と、考えられているようですが、詳細はわかっていないようであります。


 リスト先生は、ピアノ協奏曲第1番や第2番でも、他の作曲家さまとは、ひとあじ、いや、それ以上違う、なかり、前衛的実験作品みたいな様相を見せますが、なんと、この曲においても、すでにそうした方向性を打ち出そうとしています。

  

 全体は一楽章形式。


 なんとか形式と、簡単には分類できそうではない作品です。


 提示、展開、再現、なのか、もともと、宗教的な意識が高いリスト先生ですから、もっと、立体的な考え方なのかもしれません。


 でも、規模自体は、さほど大きくなく、演奏時間は15分くらいです。


 やましんが聴いているのは、ASV盤から、日本でクラウンから発売された国内版であります(CRCB-147)。ピアノは、スティーブン・メイヤー先生。


 うつうつ、という、わけでもないですが、最近、『うつうつ』、と、『うきうき』しかうごいていないので、こっちに入れました。



 ・・・・・・・・うつ  🌪️ うつ・・・・・・・・・・・・

 

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