第752話 『ロシアの歌による変奏曲』 トマス・ヴュストレム
ヴュストレム先生(1772~1839)は、ヘルシンキの郡長(市長)さんのお子さまだったかたで
、アマチュア作曲家として活躍し、やがて、スウェーデンに行き、国王の息子さんのピアノ教師になり、さらに、1794年に、フィンランド出身者では最初の王立音楽院の会員に選ばれたんだそうであります。
つまり、大出世ですな。
ちょうど、ベートーベン先生と同じ時期を生きた方です。
なんといっても、3曲のヴァイオリン・ソナタが有名。
しかし、この変奏曲も、当時『音楽のたのしみ』という、たぶん、楽譜なんだろうと思いますが、そのコレクションの1789年から99年版の、『装丁版』というものに含まれたということなので、まあ、つまり、それなりの価値を認められたと、いうところなのでありましょう。(『フィンランドの音楽』 オタヴァ出版 1997年)
なんとも、うらがなしい主題による、じゅわじゅわな変奏曲ですが、なんとなーく、どこかで聞いたような気もするのが不思議。
2005年、フィンランドの、FC-Records、というレーベルから、CDが出ていますが、初録音ではないらしくて、それまでも、知られていた作品なのでありましょう。
なんだか、とっても、よい音楽です。
じ〰️〰️〰️〰️〰️〰️ん、と、します。
同じCDの次に入ってる、フレデリク・リタンデルさま(1773~1834)の、『ハイドンの主題による変奏曲』は、同時代の音楽ですが、もっと明るい古典的な音楽で、これもなかなか、結構なお味です。
この、二枚組CDで、ビュストレム先生から、リタンデル、コッラン、リンセン、カヤヌス、フロディン、ヤーネフェルト、シベリウス、ミエルク先生まで、なかなか、たくさんフィンランドのロマン派までのピアノ作品を聞くことができます。
なお、この、主題の正体は、やましんには、わかっておりません。
・・・・・・・・・うつ 😭 😢 😿 うつ・・・・・・・・・・・・・・・
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